映画「初恋~お父さんチビがいなくなりました」ネタバレ感想・結婚50年

     

2019-05-14_162305引用元http://chibi-movie.com/

お元気ですか?うめきちです(^o^)/

西炯子先生のコミックス「お父さんチビがいなくなりました」が、実写映画「初恋~お父さんチビがいなくなりました」として2019年5月10日に公開されました。

主演に倍賞千恵子さんと藤達也さん、メガホンを取るのは小林聖太郎監督、星由里子さんの遺作でもあるこの映画は、「寡黙な夫と内気な妻が、飼い猫のチビがいなくなったことから結婚50年目にして初めてお互いの気持ちに向かい合う」という人生の黄昏時に訪れたラブロマンスです。

そこで今回は実写映画「初恋~お父さんチビがいなくなりました」の紹介をしたいと思います。

「初恋~お父さんチビがいなくなりました」

  • あらすじと感想
  • 原作の紹介
  • キャスト
  • 評価
  • まとめ

(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注くださいね!)

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映画「初恋~お父さんチビがいなくなりました」

あらすじと感想

猫だけが話し相手のお母さん

結婚50年、いつの間にか自分が空気のような存在になってまったと感じるお母さん(倍賞千恵子)は、「私はお父さんにとって何だったんだろう」と思う今日この頃です。

家の近くにある商店街にはお父さんの行きつけの将棋会館もあり、将棋を打つお父さんを見かけると手を振ったりして合図をしても知らん顔されてしまうのです。

そんなある日、お母さんは商店街で、お父さん(藤達也)の会社の元同僚だった小野夫妻に偶然出会いました。

小野さんは今はリタイアして夫婦で仲欲ウオーキングなんかしてそうです。

「小野さんがね、今度の週末に蓼科へ夫婦で行くんですって。いいわねぇ」

と、を夕飯食べながらお父さんに報告してみました。

でもたいした反応はなかったようです。

「あ~あ、チビだけだね。私の話合い手は・・・」

お見合い結婚したふたり

二人の出会いは、お母さんが若い頃、駅の売店で売り子をしていてお父さんはそのお客でした。

彼はお母さんにとって初恋の人でした。

でも彼はいつも牛乳とあんぱんをもう一人の店員の志津子さんから買うのです。

そんなある日、おばさんに勧められたお見合いの写真に写っていたのが彼だったのでお見合いをしましたが、彼は「最初のお見合いの人と結婚しようと決めたいたんです」と言ったのです。

 家出したチビと、お母さんの気持ち

チビはその晩に散歩に行たまま戻ってこなくなりました。

心配するお母さんに、お父さんは「チビは寿命だったんだ。もう探すな」と言って取り合ってくれません。

末っ子の菜穂子(市川実日子)が遊びに来た時にお母さんが言ったのです。

「お父さんと別れようと思うの・・・」

オシドリとまでは行かなくてもそこそこ仲の良い夫婦だと思っていたのに何があったのだろう?

お母さんが不倫?

それからしばらくたったある日、菜穂子は公園でお母さんが若い男の人と抱き合う姿を見たのです!

その男性はお母さんが大好きな韓流ドラマの俳優によく似た人だったので余計にビックリ!!

『不倫!?』『詐欺!?』

兄姉に招集をかけて問題解決にあたるのですが・・・。

お母さんが抱き合っていたという若い男の人は、菜穂子が紹介した「ペットリサーチ」の人で、二人でチビを探してくれていた時にお母さんがよろめいたので支えてくれたというだけでした。

ホッとした菜穂子たちは取りあえず様子見ということで落ち着いたのですが・・・。

お父さんが不倫?

一方そのころ、お父さんは美しい女性と会っていました。

それはお母さんと昔、駅の売店で一緒に働いていた志津子さんでした。

疎遠だった二人ですが、この頃よく会っているようです。もちろんお母さんには内緒のことですが・・・。

そしてお母さんは二人が会っていることに気づいていました。

お母さんの決意!

チビが帰って来なくなってからもお母さんは毎日チビのカリカリを用意していましたが、ある時お父さんが「チビはもう死んでいる!こんなものがあるからいけないんだ!!」と、大声で怒鳴ってエサを捨ててしまったのです!

ショックを受けたお母さんは雨が降る中、傘もささずにチビを探しに出てそのまま菜穂子のマンションまで行ってしまいました。

仕事から帰ってきた菜穂子は、部屋の前でびしょ濡れで震えているお母さんを見つけてビックリ!

お風呂から出てきたお母さんはもう家には帰りたくないと言います。

「お父さんと二人でいても一人ぼっちみたいなの」

次の日、お母さんは家に帰ると、お父さんに「離婚してください」と言いました。

けれどその時、チビに似た猫を見たという電話が入って探しに行ったのですが、結局チビじゃなかったし、離婚の話もうやむやになったまま数日が過ぎていくのでした。

突っ張る昭和の男

お父さんは相変わらず志津子さんと会っていましたが、その日、お父さんは「数日前に怖い目に合った」話題にしていました。

お父さんは数日前にいつも通いなれた駅で、自分がどこにいるのかわからなくなって警察官に助けられたことがあったのです。

でもそれをお母さんには言いませんでした。

「言えるわけありません!!」

あまりにもきっぱり言い切るお父さんに志津子さんは、

「言わなきゃいけませんよ。あなたのととなら全部知りたいはずよ」

二人の気持ちは・・・

その晩、お父さんはお母さんになぜ離婚したいのか聞いてみました。

「なんで離婚したいんだ?」

そうお父さんが聞くと、お母さんはやっと自分の気持ちを言うことができたのです。

「本当は志津子さんが好きだったのにお見合いだったから仕方なく私と結婚したんですか?

私はあなたが好きでした!

「・・・私、一度も言われてない、・・・お父さん、私のこと好きですか・・・」

「あの頃、俺には好きな人がいた。でも目を合わせることすらできなかった。相手にされるわけないと思ってたから、最初の見合いの人と結婚しようと決めていたんだ。だけどお見合いの席にその憧れの人がいたんだ。俺は嫌われやしないかと、どうしていいんだかわからなかったんだ。・・お前のことが好き過ぎて・・

照れ屋と恥ずかしがり屋の二人は、結婚して50年たってからやっとホントの気持ちを伝えあう事がでたのです。

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地味だけどとってもいい映画でしたね~。

でも原作を読んでないと分かりづらいところも多々あったので、これから見に行く方は原作を読んでからいくことをおススメしたいですね!

人生の晩年にさしかかり、猫のチビをめぐり、夫婦の絆を改めて考えさせられる優しいラブストーリーだけど、そもそもお母さんはなんで離婚したいなんてことを考えるようになったんだろう?

そしてお父さんの方は?(⇐)

そこでざっと書き出してみました。

  • お父さんの唯一の趣味は将棋・将棋会館は商店街にあるので、買い物帰りに手を振ってもいつもスルー(⇐照れくさい)
  • 普段でもしゃべってるのはお母さんだけ(⇐返事なんかしなくてもわかると思ってる)
  • チビがいなくなったのにお父さんは探そうともしないで、もう死んだんだなんて言う(⇐本当は心配だけど素直にそう言えない)
  • お父さんが私と結婚したのは、お見合いが断れなかったからじゃないかと思ってる(⇐実は憧れの人だったので舞い上がっていた)
  • お母さんはもしかして自分は家政婦のかわりなのではと思っているのかもしれない(⇐あの世代(昭和)の男性は、当たり前のことだと思ってる)

これで判明したのは、実家の父親を思い出しちゃうような、不器用過ぎるバリバリの昭和の男ですね。

だから余計に星由里子さんの「言わなきゃいけませんよ。あなたのととなら全部知りたいはずよ」というセリフが刺さりました!

名言ですね~。

でも昭和だけじゃなく、平成の男性だって(もちろん女性も!)ちゃんと言わなきゃ伝わりませんよね!(*^^)v

まあ、今さらダンナに好きとか言うのはアレですが、察してちゃんはヤメにして文句があったらハッキリ言うことにしようと思った次第です(笑)

原作の紹介

✒原作の詳しいあらすじはこちらをご覧ください↓

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キャスト

  • お母さん(武井有希子)・・・倍賞千恵子さん
  • お父さん(武井勝)・・・・・藤達也さん
  • 武井菜穂子・・・・・・・・・市川実日子さん
  • ヨンギ/笹原・・・・・・・・ 佐藤流司さん
  • 山崎・・・・・・・・・・・・小林且弥さん
  • 若い時の由喜子・・・・・・・優希美青さん
  • 若い時の勝・・・・・・・・・濱田和馬さん
  • 若い時の志津子・・・・・・・吉川友さん
  • 雅紀・・・・・・・・・・・・小市慢太郎さん
  • 祥子・・・・・・・・・・・・西田尚美さん
  • 志津子・・・・・・・・・・・星由里子さん
  • 監督・・・小林聖太郎監督
  • 原作・・・西炯子先生

評価

私個人の評価です。

地味だけど心にジーンとくる映画でした。

昭和世代の夫ってひと言いえばわかるのに、妻に対して妙にカッコつけたがるもんなんですね!

だから余計にラストシーンが沁みました。

ということで(☆3.3)を差し上げたいと思います。

まとめ

今回は実写映画「初恋~お父さんチビがいなくなりました」の紹介でした。

死ぬまでこんな熱い夫婦でいたいですね。

ではでは(^0^)/

✒合わせて読みたい↓

➜西炯子【お父さんチビがいなくなりました】ネタバレの内容と感想


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