西炯子【お父さんチビがいなくなりました】ネタバレの内容と感想

     

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お元気ですか?うめきちです(^0^)

最近、猫ブームのようですが、ブームでなくても猫はメチャかわいいですね♡

こんなにも愛しい動物が他にいるでしょうか?

猫がいるだけで癒されるのってほんとですね。

西炯子先生の作品【お父さんチビがいなくなりました】も、猫のチビに日々の寂しさを癒されていた老夫婦の物語です。

無口な夫と、それを少し寂しく思い、少し不満に思う妻。

結婚44年目のふたりです。

ある日、飼い猫のチビが出かけたまま帰ってきません。

チビがいないことで、二人の間はなんとなく隙間風が吹くような気がしました。

今回の記事は、西炯子先生のコミックス『お父さんチビがいなくなりました』のあらすじと感想を紹介していきたいと思います。

(※なお、ネタバレのため、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)

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『お父さんチビがいなくなりました』あらすじ

私は武井菜穂子、3人兄弟の末っ子で37歳独身。

勤め先の会社で課長に昇進したとたん彼氏にふられました。

お母さんから電話で同窓会からハガキが来てると電話が合ったのでちょっと実家に帰ってみたらお母さんの様子がなんだか微妙・・

私、あなたの○○かしら

お母さんは、お父さんの会社の元同僚で今はリタイアして奥様と仲欲ウオーキングなんかしてる小野夫妻に近くの商店街で偶然出会い、週末に蓼科へ夫婦で行くと聞いたとを夕飯の支度をしながら夫に報告してみました。

たいした反応はなかったようです。

「フラれちゃったね、チビ。

小野さん夫婦がうらやましいわけじゃないのよ。

ふたりで旅行なんて、ちょっとだけいいなって思っただけよ。

手なんか繋いでたし・・・

お父さんたら将棋会館のそばに私がいても知らん顔するんだもん。

だから、お父さんにとって私ってなにかなぁって思ったの」

チビにだけ打ち明けるお母さんの心の声。

そもそもお母さんはなんで離婚したいなんてことを考えるようになったんだろう。

オシドリとまでは行かなくてもそこそこ仲の良い夫婦だと思っていたのに。

・お父さんの唯一の趣味は将棋・将棋会館は商店街にあるので、買い物帰りに通りかかった時に中にいるのを見て、手を振ったらスルーされた。

・チビがいなくなったのにお父さんは探そうともしないで、もう死んだんだなんて言う。

・お父さんが私と結婚したのは、お見合いが断れなかったからじゃないかと思ってる。

お母さんはもしかして自分は家政婦のかわりなのではと思っているのかもしれない?

人生の晩年にさしかかり、猫のチビをめぐり、夫婦の絆を改めて考えさせられるお話です。

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胸騒ぎの夕方

半年前にうちの課に配属になった山崎君は私より10歳下でおとなしい男です。

私の課長昇進祝いの宴会で、酔っているのかやけにからんで来たので、ビールをぶっかけてやろうとしたらコップごとぶつけてしまい、彼は倒れてしまいました。

でも、よかった、生きているようです。

お母さんは近々、友人と日帰り旅行に行ってもいいかとお父さんに聞きました。

「好きにすればいい」

と、言ったお父さんの手の中には旅行のチラシが握られていました。

その夜、チビは外出したまま家に帰ってきませんでした。

あの人は、きっと・・・

あの晩から3日、チビは帰ってきません。

雨の中、捜しに行こうとするお母さんに、お父さんは

「いい加減にしろ!」

と怒鳴り、お母さんは無言で捜しに行きました。

二人の出会いは、お母さんが若い頃、駅の売店で売り子をしていてお父さんはお客でした。

いつも牛乳とあんぱんをもう一人の店員の志津子さんから買っていました。

そんなある日、おばさんに勧められたお見合いの写真には彼が写っていました!

彼はお母さんの初恋の人でした。

ふたりでいても

その朝、やって来たのはお母さんの大好きな芸能人のスターにそっくりなペット探偵の笹原さんでした。お母さんの憔悴ぶりを見かねて紹介してみたのです。

あまりに大好きなスターに似ているのでお母さんは少し舞い上がってしまったようです。

ペット探偵さんは捜査の手順などを丁寧に説明してくれて元気づけてくれたみたです。

そのころ、お父さんは美しい女性と会っていました。

それはお母さんと昔、駅の売店で一緒に働いていた志津子さんでした。

志津子さん夫妻とは元々知り合いでしたが、お互いの引っ越しやらで疎遠になっていたのです。

けれど志津子さんのご主人が亡くなって、それから二人は時々会うようになったようです。

誰を見てきたの?

心配でたまらない私は、兄と姉に連絡して実家で集まることにしました。

お母さんが離婚したがっていることを打ち明けると二人ともビックリ!

でも、直接お母さんに聞くこともできず私たちは結局「様子を見る」しかないのでした。

わかってナイト

お父さんは相変わらず、志津子さんと会っています。

場所は昔、お父さんとお母さんが良く行った喫茶店。

ウッカリ者なお父さんはポケットの中にその喫茶店のマッチを入れたままにしていました。

お母さんは当然、浮気を疑います。

まだ、チビは見つかりません。

チビを心配するお母さんはお父さんに

「チビはもう寿命だったんだから待つのはやめろ!」

と、言われて、その思いやりのない言葉についに限界を感じて、離婚を切り出してしまいました。

A BOY MEETS A GIRL

一回り近くも年上の上司でもある私を、山崎君は好きだと言ってアプローチしてきます。

お父さんの趣味の将棋会館へも出入りして私の家族に接触しているようです。

まるでストーカーじゃないのよ!!と思いつつ悪い気はしないかも・・・

ネックは、部下と上司?それとも年の差?グラグラしてる。

「好きだ!それ以上何が欲しいんだよ!」

と言われて、ついに彼の胸に陥落してしまいました。

お父さんは離婚を切り出され、いろいろなことが頭に中をグルグル渦巻いています。

二人の出会いから今までのこと。

お母さんとキチンと向き合って話しをしようとした矢先に、電話が鳴り、お母さんはチビを見かけたという情報の場所へ駆けつけましたが見つかりませんでした。

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「・・チビはもういないのよ・・・」と、お母さん

「いや、あいつは生きている!しっかりしろ!」と、お父さん

「なんで離婚したいんだ?」

やっと、お父さんが聞くと、お母さんは自分の気持ちを言うことができました。

「本当は志津子さんが好きだったのにお見合いだったから仕方なく私と結婚したんですか?」

「ちがう!」

「じゃあどうして?・・・私、一度も言われてない、・・・私のこと好きですか・・・」

「お見合いの席に憧れの人がいたんだ。俺は嫌われやしないかと、どうしていいんだかわからなかったんだ。・・お前のことが好き過ぎて・・」

照れ屋と恥ずかしがり屋の二人は、結婚して44年たってからやっとホントの気持ちを伝えあう事ができたのでした。

もお・・やっぱり両想いじゃん!

その夜・チビは前より太って帰ってきました。

そして、私、菜穂子にもようやく春がめぐってきたようです。

二つの愛の物語 ♡ めでたし ♡

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「猫をはさんで暮らす二人」の感想

恥ずかしすぎて言葉が足らず、遠慮して気持ちを伝えきれなかった純情な老夫婦のそれぞれの思いが、猫がいなくなったことがきっかけで明らかになっていきます。

じれったい二人にやきもきさせられました。

ふたたび心が繋ぎあわされた今度は、どこにでもいる、猫の頭をなでながら日向ぼっこしているふつうの老夫婦になれました。

アラフォーの末っ子も結婚が決まったようですし、やれやれです。

猫って普段はただのペットなのに、その存在感たるや!いなくなった時の喪失感のすごいこと。

家族の中の猫という立場はとても重要なポストなんですね。

~お猫様です~<(_ _)>~

書籍情報

まとめ

今回の記事は、西炯子先生のコミックス『お父さんチビがいなくなりました』のあらすじと感想を紹介してみました。

私も昔、猫を飼っていましたが、あのモフモフ感とツンデレ具合が何とも言えない魅力で、たまんないですね!

犬とは全く違った王様ぶりがM心をくすぐります。

できることなら猫になって飼い主をひれ伏させてみたいですね~

ではでは(^0^)/

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