ヤマザキコレ【魔法使いの嫁】5巻ネタバレの内容と感想・妖精の薬

     

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お元気ですか?うめきちです(^0^)

ファンタジーの名手ヤマザキコレ先生の最新刊【魔法使いの嫁】5巻が2016年3月10日に出版せれましたね。

(人外×少女)『魔法使いの嫁』待望の5巻目です。

”骨頭エリアス”と暮らす人間の少女”チセ”は今回はどんな魔法の世界を旅するのでしょうか。

人の感情の意味を知りたいエリアスと、人間としての自分の存在する意味をやっと知りかけたチセ。

チセのところに助けを求めてきたのは”リャナン・シー”いわゆる吸血鬼です。

リャナン・シーの必死の訴えにチセは「妖精の塗り薬」を作ろうとします。

でも、この薬は人間が使ってはいけないもの・・

今回の記事は、【魔法使いの嫁】5巻目のあらすじと感想を紹介していきたいと思います。

(※なお、ネタバレのため結末を知りたくない方はご注意くださいね!)

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【魔法使いの嫁】5巻目のあらすじ

少しづつ魔法を学び、魔法使いの仲間となっていくチセでしたが、生きようとする気迫が少し足りないような気がしていました。

そもそもチセは生命力の薄いスレイ・ベガ(夜の愛し仔)なのになぜ、儚く消えてしまわないのでしょうか?

・人間の世界にいた時には忌み嫌われ不必要な存在と言われて生きる気力もなく流されていたけれど、人買いからエリアスが買ってくれた。

・エリアスと暮らして、妙なものを見える自分に少し自信がついた。

・背筋を伸ばしてしっかり前を見て、人間のまま生きてほしいと言われた。

ゆくゆくは自分の嫁にするとプロポーズまでしたエリアスの愛の力なんでしょうか。

詳しくはこちらもどうぞ

リャナン・シーとジョエル

「ジョエルを助けて!」

リャナン・シーの悲痛な訴えを聞いたチセは、バラの庭のジョエルの家にすっ飛んで行きました。

ベッドの上に横たわっているのはジョエル。

泣いているのは妖精のリャナン・シー。

エリアスの見立てではもってあと一週間ほどです。

彼に憑いているリャナン・シーは吸血鬼。

愛した男を食べ続け、その代わりに才能を与える者と言われています。

本人の意思には関係なく、一滴を血を吸わなくてもその命を少しづつ喰っていくのです。

ジョエルは自分の運命を知り、「最後にあの赤いスグリのような目の人にもう一度会えたらいいなぁ」と願いました。

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妖精の塗り薬

チセは人間のジョエルの最後の願い、リャナン・シーの姿を見るために「妖精の塗り薬」を作りたいとエリアスに相談します。

「妖精の塗り薬」は瞼に塗ると人間のジョエルにもリャナン・シーの姿を見ることができるのです。

「一目だけでも 一言だけでも あの二人に」

しかし、あれは基本的には人間が使ってはいけないものです。

つまり御禁制にの薬なんですね。

隣人(妖精)たちは人間に見られることをいやがります。

けれどエリアスは、無理をしないことを条件にチセの願いを許しました。

「妖精の塗り薬」は自分だけの力で作らなければなりません。完成までに5日間、一時も目を離すことはできないので眠ることはできません。

完成した「妖精の塗り薬」でジョエルとリャナン・シーはお互いの姿を見て話をすることができました。

「僕は、先に逝った妻の元へ行くかもしれないし、きっと君のそばにも行くよ。だからこの命は君がもらってくれ」

ジョエルはそう言ってリャナン・シーの手の中に消えていきました。

妖精の国

「妖精の塗り薬」を作ったために、体の中で魔力が作られ過ぎてチセの身体が耐えられなくて倒れてしまいました。

こうなっては妖精の国へ行かなくては治せません。

仕方なくエリアスはチセを妖精の国へ連れて行きました。

目が覚めたチセは妖精の医者に魔力の大きさにチセの皮膚や血管などが耐えられなくて体内から傷ついて、生きようという気持ちがなければ命も危なかったと教えられるのでした。

シルキー

シルキーは家を守る妖精です。

掃除をし、料理を作り、時には魔力で模様替えまでします。

けれど、シルキーは最初からシルキーだった訳ではありません。

前はバンシー(泣き女)だったのですが、憑いていた家族が死に絶えてひとりで崩れかけた家の前で座っていました。

そこへ偶然やって来たリャナン・シーに

「ここにはだれもいないから、あんたの声を聞いてくれる人のいる家に行きな」

と言われ、さまよい歩いていると防人に出会いました。

孤独なバンシーをある一軒の家の前に連れて行き、

「お前を照らす明かりがないのなら、今度はお前がその明かりを守ればいい」

と、魔法をかけてバンシーではなく、銀の花のようなシルキー(絹女給)と名付けてくれました。

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留守を守るシルキーがうたたねから目覚めると、懐かしいざわめきが聞こえました。

しばらくと言うには少し長い間、留守をしていたこのい家の主人エリアスとその嫁(まだですが)のチセが帰ってきた物音がします。

ユールの夜

妖精の国へ行っている間にこちらの季節はすっかり冬になっていました。

寒さにふるえながらチセが鶏の卵を取りに庭へ出ると、「ユールの支度は終わりそうか?」

と双子の妖精が尋ねてきました。

「ユール」と言うのは冬至のことです。

一年で一番夜が長い日の冬至を過ぎれば、日はだんだんと長くなり、春へと向かう一年というサイクルの始まりでもある特別な日のことです。

ユールのためにいろいろな支度をします。

ヒイラギやキヅタ、ヤドリギなどを飾るのです。

「ヤドリギの下ではキスをしてもいいって風習があるんだよ」

エリアスに誘われてキスを骨頭のどこにしようか迷って、結局おでこにチュッとするとエリアスからもほっぺにおかえしが。

隅で拗ねているルツにもチュッとしてあげます。

ユールの夜は静かに過ぎて行くのでした。

エリアスとチセの静かな暮らしと魔法の日々

先の4巻で、エリアスは人間の心や気持ちがどういうものかよくわからないからチセに教えて欲しいと言いましたが、本人が気づいてないだけで十分理解していますよね?

だからこんなにもチセと穏やかに暮らせるんではないのかしらと思いますがどうでしょうか?

チセもかなり鈍いところがありそうですが、エリアスは自分の感情に名前が付けられないからと教えて欲しいなんてね。

鈍いにもほどがあるというものですよ。

チセの身体や将来などに気がつくくせに、いつになったら「愛」って言葉を知るのでしょうね。

もしかしたらその言葉にたどり着く時がこの物語の最終巻なのかしら?

最終巻はまだ見たくないので、「愛」はずっと気づかなくてもいいですね!

とりあえず、全編に渡り、このままエリアスはチセと静かに暮らしていってほしいです。

書籍情報

まとめ

今回の記事は、【魔法使いの嫁】5巻目のあらすじと感想を紹介してみました。

【魔法使いの嫁】は妖精の国や隣人、魔法など、さまざまな見えない世界がでてくる物語ですが、まだ肝心のエリアスのことについては何も語られてはいませんよね。

どんな驚きの展開が隠されているのかワクワクします。

もしかしたら、魔法のかけられた王子様なんていう結末かもしれませんよね。

魔法を解くカギは姫のキスで、まだ、チセはおでこにしかキスできないから魔法が解けないのかもしれないです。

次の6巻にまた何か事件の臭いがするようですね。

屋根の上に何やら怪しげな気配がします。

ではでは(^0^)/

追伸ですが・・・【魔法使いの嫁】が2016年8月13日に

【魔法使いの嫁 星待つひと:前編】というタイトルでアニメ映画になることが決定しました!

詳しくはこちらもどうぞ

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