お元気ですか?うめきちです(^0^)
二人の男子高校生のじれったいけど真面目な恋の物語「同級生」がアニメ映画化されて2016年2月に劇場公開されました。
作者《中村明日美子氏》が初めて手掛けたBL作品ということです。
創作画監督/キャラクターデザインは林 明美氏、
バックに流れるギターの旋律は押尾コータロー氏
その包み込むような優しい音色と、麗しい色彩にうっとりさせられてしまいます。
どこにでもいる同級生の男子高校生ふたりがふとしたことから恋人関係になっていく奇跡の瞬間をこの上なく美しいギターの音色と原作に忠実に描かれた繊細なタッチのキャラクターがアニメーションとなって銀幕に甦ります。
今回の記事は劇場版映画「同級生」の胸にキュンと来るBLの恋物語のあらすじと感想&評価・見所を紹介していきたいと思います。
(※なおネタバレのため結末を知りたくない方はご注意ください)
映画「同級生」劇場版のあらすじ・BLですか?
友人にこの映画を観ようと誘われたとき、BLと聞きちょっと引きました。
そもそもBLって劇場版のアニメ映画になるほどのものなのかしらと思いながら・・・
観終わったら、チョー感動ものでした!
愛することに男女の垣根はないし、男同士だって美しいものは美しいと認識を新たにさせられ、胸にキュンと来てしまうとびきりのラブストーリーです。
ただの同級生が、ただひとりの同級生になるとき
~場所は某男子校~
高校2年生の夏、音楽の授業では合唱祭の曲目に合わせて練習をしています。
教室でひとり、苦手な歌の練習をしていた佐条利人を忘れ物を取りに戻ってきた草壁光が偶然見てしまいました。
「みてやろっか これから うた 合唱祭まで」
草壁光が言った一言が、ただの同じクラスの同級生だったふたりが互いの存在を意識した始まりの瞬間でした。
佐条が合唱祭まで頑張ってきたのは、音楽教師のハラセンのためだと思い込んでいる草壁は自分の気持ちに混乱し、本番の最中に取り乱し舞台から逃げ出してしまいました。
思わずあとを追いかけた佐条は、校舎の中庭で草壁の告白を受け戸惑いながらも草壁の気持ちをゆっくりと受け入れていくのでした。
初めてのキスをして心の距離は縮まったように感じるふたりですが、さまざまなことで悩み、もがいて気持ちがすれちがっていくばかりで切ない思いはつのります。
もどかしい思いに駆らながら帰宅途中の草壁は、”今日は放課後に佐条の進路指導があり、まだ学校に居残っているハズ”と思い、急いで学校へと戻ると進路指導室ではハラセンに迫られている佐条が!
いきなり佐条の腕をつかみ強引に外へ連れ出して、深呼吸してから本気で
「つきあってください」と告げる草壁でした。
「夏⇒秋⇒ばかと大馬鹿⇒二度目の夏」
ふたりの関係は穏やかに続いて行きます。
しかし、佐条が京都大学に進学を希望していることなかなか言えずにいたことから二人の関係には、また波風が立つようになり、そのまま夏休みに突入してしまいました。
佐条は草壁と衝突してから気持ちが沈んで浮上できないままに、とうとう夏休みの後半に行われる全国模試の日がやって来てしまいます。
苦手な電車に酔って体調を崩し、途中下車してしまった佐条。
草壁はスマホの電話で佐条がプラットフォームでしゃがみこんでいることを知り、バイクで駆けつけてきました。
電車酔いした佐条をバイクに乗せて試験会場まで送り届ける草壁は
「どういう風に生きても後悔するときははあるし、逆に得るものもある」
と語ります。
そばにいるだけでいい。それでだけでいい。
やがて時がたって住む場所は離れても、心は一緒にいるという思いをかためるふたりでした。
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感想と評価
ほんとうにきれいな映画でした。
◆評価は筆者の中では「☆5つ」だと思います。
ふたりの男子高校生のじれったくもゆっくりとした純粋な恋を描くこの映画は、夢を見ているような、まるで繊細な一幅の絵画みたいな作品です。
草壁と佐条のお互いを思いやるあまりの悩みごとや葛藤が随所にちりばめられていて、清らかで繊細な青春のファンタジーとしてすごく、ため息ものの作品でした。
今どきの少女漫画ではキスどころか、もっときわどい表現もなされている時代に、BLという特殊な分野なのにもかかわらずラブシーンはキスだけという、まるで大昔の映画「小さな恋のメロディー」を観ているような穢れのなさを彷彿させる映画です!
見どころはやっぱりふたりが自分の心の本気に気づくところです
佐条は草壁がやっているバンドが、このライブで最後・解散だから見に来いと言われて、言ってみると、楽屋で草壁がファンの女子にコクられているシーンに行き会ってしまい、それを物陰から見ながら「嫌だ、嫌だ!やめろ!」と思い、ついに逃げ出してしまい、そこで改めて自分の気持ちや独占欲に気づき驚いてしまいます。
夏休み直前に仲たがいしてしまったふたりはそのまま仲直りすることもなく夏休みに入り、草壁は友人に誘われて秋田の温泉へ行きます。
そこで温泉に浸かりながらいろいろと考えているうちにいかに自分が本気で、しかもこれが初恋であるか気づかされ、しかもそれを友人にするどく指摘された上でその友人にザーッと引かれてしまう!というシーンには笑えました。
まとめ
今回の記事は映画「同級生」劇場版のまじめなゆっくりした恋の物語のあらすじと感想&評価と見所を紹介してみました。
「まじめに、ゆっくり、恋をしよう」
というキャッチフレーズのとおり、ゆっくりとした恋物語は、お互いの関係や気持ちをもう一度考え直してみようと思わせてくれます。
パート2ができたら真っ先にみたい映画のひとつになりました。
エンドロールの手書き風の書体も雰囲気を出していてほんとうにステキな作品でした。
次作が出来るといいですね。
ではでは(^0^)/