お元気ですか?うめきちです(^o^)
アニメ映画「夜明けを告げるルーのうた」を見に行ってきました。
2017年5月19日から公開されている、湯浅政明監督の折り紙を切って貼りつけたみたいなポップな画面が楽しいアニメですが、実は深く深~く考えさせられる、人魚の少女ルーと心を閉ざした人間の少年カイの心の交流の物語です。
フランスの国際アニメーション映画祭で最高賞のクリステル賞という「平成狸合戦ぽんぽこ」以来の22年ぶりと言う栄誉に輝いた話題の作品で、全編に散りばめられたカラフルな色と音楽が印象的な映画です。
今回の記事は
- 「夜明けを告げるルーのうた」の見どころ紹介
- 「夜明けを告げるルーのうた」のあらすじと感想
- 評価
- キャスト
- まとめ
以上の紹介をしていきます。
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「夜明けを告げるルーのうた」の見どころ紹介
「夜明けを告げるルーのうた」は全編に散りばめられたダンスシーンと音楽、そして海水のプルプルした四角いゼリーのような動きが見ものです。
中でも、後半で捕らえられたルーをお父さんが助けにやって来る場面や、カイが人魚島で熱唱するシーンは胸が締め付けられます。
「夜明けを告げるルーのうた」のあらすじと感想
寂れた漁港の町・日無町(ひなしちょう)で暮らす傘職人の祖父(じいさん)の所へ、東京から父親の照夫と共に越してきた中学3年生の少年カイは、両親の離婚という大きなショックによって心を閉ざして投げやりな毎日を送っていました。
カイにとっての唯一の心の拠り所は自作の曲をネットにアップすることでした。
それを偶然知ったクラスメートの国夫と遊歩に、自分たちのバンド『セイレーン』に入らないかと誘われて秘密の練習場所・人魚島に行くと、音楽に誘われて出てきた人魚のルーに出会ったのです。
音楽を聞くと、魚の尻尾が足になって踊りまくります!
音楽に合わせて楽しそうに歌い踊る人魚のルーと仲良くなったカイは、やがて次第に心を開くようになっていきました。
ある日、保健所に収容されて引き取り手のない犬は処分されると知ったルーは、犬に噛みついて犬の人魚(ワン魚)にして海に連れて行きました。
■人魚に噛まれると人魚になるなんてバンパイアみたいですね!
実は日無町では昔から人魚は災いを招くものとして恐れられていたのです。
その昔、人魚を捉えて人魚岩の上で焼くと、人魚を取り戻そうした不思議な力が日無町に洪水をもたらして大変な被害を与えたのです。
それはこの地で『おかげさまの祟り』として語り継がれていました。
ところが子供たちにとってはそんな事はただの迷信に過ぎない昔話で、ルーは大切なバンド仲間になっていったのでした。
とは言ってもバンド活動は秘密で、3人だけの楽しみだったのです。
■人魚島で密漁者に出会って危ないところをルーの不思議な力が、海の水を大きなサイコロのように切りとって3人の乗ったボートを空高く持ちあげるところは、プルプルのゼリーが浮いているようです。
その中に3人が乗ったボートがあって、まるでクリスマスのスノーボールみたいでとてもきれいです!
カイの両親は東京で母親はダンサーで、父親はミュージシャンとして活動していましたが、うまくいかず離婚して父親の照夫はカイを連れて地元に戻ってきました。
カイの祖父の『じいさん』は子供の頃、海女をしていた母親が人魚に殺されたので人魚を憎んでいました。
また、タコ婆も若い頃、恋人を海で亡くしてそれは人魚のせいだと思いこんでいました。
照夫が勤める『えびな水産』の社長は遊歩の父親でしたが、昔、えびな水産の会長でもある遊歩の祖父が町おこしのために作ったレジャー施設「人魚ランド」の失敗で苦労させられたので人魚の存在など信じず、むしろ悪いイメージをもっていました。
ところがある日、ビーチのイベントでセイレーンが演奏するチャンスが舞い込んだのです。
カイたちはルーを日傘の影に隠しながら演奏していたのですが、音楽の大好きなルーは楽しくてたまらないようすで日傘を巧みに使って日光を避けながら歌い踊りました。
【※人魚は日光に当たると燃えて死んでしまうのです】
その姿はすぐに動画に撮られてネットで流され、人魚の存在はみんなの知るところとなってしまったのです。
それで喜んだのはえびな水産の会長でした。
昔、失敗した人魚ランドを再開させようと計画して、そのオープニングにセイレーンを起用したのです。
ところが本番で、子供バンドのセイレーンはただの飾りにすぎず、本命はルーだけとだと知った遊歩はイベント終了後にいなくなってしまいました。
えびな水産の社長は娘の遊歩が人魚にさらわれたと言って、ルーを捉えて居所を吐かせようと日光に当てて拷問しようとしたのです。
その事を知った遊歩が戻って来ても、社長の暴走は収まるどころかますますヒートアップして、ついにルーに日光が当たりそうになっていました。
人魚は恐ろしい、殺せ!とタコ婆が怒鳴っています。
人々は「やっぱりおかげさまの祟りなのか」と口々に言い始まました。
■人間の狂気の恐ろしさが浮き彫りにされていくのはとても怖いです。
その狂気に触発されて周りがどんどん感染していく様はまるで恐ろしいホラー映画を見ているみたいです。
大きな鮫の半魚人?のルーのパパは、ルーの悲鳴を聞いて自分が燃えるのもかまわずに一目散で助けにやって来ました。
パパは大切な娘のルーをその大きな身体で包みこんで日光から守ろうとしています。
社長に捕まってしまった二人を救おうと海の不思議な力が動き始め、日無町に海水が押し寄せてきました。
「おかげさまの祟りだ!」
町の人たちは避難しようとしますが、水の方が早くて町はすっかり水没してしまいました。
社長のところから助け出されたルーとパパ、仲間の人魚やワン魚たちは、逃げ遅れた人たちを助けようと全力で水を四角く押し上げて行きます。
人魚の仲間の中にはタコ婆の恋人がいました。
海で遭難した時に人魚に助けられて人魚になっていたのです。
「タコ、俺はここにいるよ。お前もおいで」
じいさんの母親もいました。
あの日、海の中で着物が何かに絡まって浮き上がれず、溺れていたところを人魚が助けようとして歯が食いこんで人魚になってしまいました。
子供の頃、いつも海から見つめてきた人魚はじいさんのお母さんだと知りました。
しかし時間は刻々と過ぎて、もうすぐ朝の光が差してくる頃です。
じいさんは商売物の傘を持ちだし、海の中にばらまきました。
人魚たちはその傘をさして光を防ぎながら頑張ってくれました。
もうルーたちはヘトヘトです。
カイはルーたちに力を与えるために初めて本気で熱唱しました。
そしてルーに
「大好きだ!ずっとそばにいてほしい!!」
そう心の底から叫び、ルーと固く抱きしめあったのです。
けれど、町の人々が助け出されて水が引いて行った時、人魚島は崩れて消えてしまいました。
「人魚島がなくなっては人魚の居場所がなくなってしまうなぁ」
神主のつぶやく声が聞こえます。
その言葉のとおり、やがて人魚はどこにもいなくなってしまいました。
中学3年のカイは、山の向こうの大きな街の高校を受験することにしました。
やがては大学にも進学するつもりです。
それはいなくなった人魚を探すという大切な目標のためです。
晴れ晴れとした表情のカイたちは、人魚島がなくなったせいで日があたるようになって明るくなった日無町よりも輝いて見えました。
■観終ったあと、しばらく動けませんでしたね~。
隣のおじさんは、じいさんのお母さんが出て来たシーンで泣いていました。
斉藤和義氏の『歌うたいのバラッド』をカイが熱唱する場面で、思わずグッときてしまいました。しばらく頭の中をあの歌のリフレインが消えないこと請け合いですね。
DVDが発売された絶対に購入したいアニメ映画です。
まだ観てない方は是非観てくださいね!おススメです(≧▽≦)
こちらも是非聞いて下さい↓
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評価
私個人の評価です。
時折見せる昭和の少女マンガのようなデフォルメされた表情と、今風のシリアスな部分の不思議なマッチングがとても面白かったので(☆4)を差し上げたいと思います。
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キャスト
ルー / 谷花音さん
カイ / 下田翔大さん
ルーのパパ / 篠原信一さん
じいさん / 柄本明さん
国夫 / 斉藤壮馬さん
遊歩 / 寿美菜子さん
ワン魚 / 新谷真弓さん
照夫 / 鈴村健一さん
タコ婆 / 青山穣さん
社長 / チョーさん
会長 / 菅生隆之さん
髭の漁師 / ノブさん(千鳥)
江曽島 / 大悟さん(千鳥)
監督・・・湯浅政明監督
キャラクター原案・・・ねむようこ氏
キャラクターデザイン・・・伊東伸高氏
音楽・・・村松崇継氏
主題歌・・・斉藤和義氏
まとめ
今回の記事は
- 「夜明けを告げるルーのうた」の見どころ紹介
- 「夜明けを告げるルーのうた」のあらすじと感想
- 評価
- キャスト
- まとめ
以上の紹介でした。
公開終了間際の滑りこみで観たアニメ映画でしたが、観ることができてホント、良かったです!
映画館で見れなかった人はDVDで是非とも観てくださいね!
一見の価値、大有りです!!
ではでは(^0^)/