お元気ですか?うめきちです(^o^)
松本水星先生の大正床屋ガール・燕の細腕繁盛記「燕のはさみ」1巻が2017年6月15日に発売されました。
大正10年、銀座の鳥理髪店の看板娘・燕は人の頭を綺麗にすることに夢中でした。
そしてその腕も中々どうして大したものだったのです。
ところが銀座に新しい理髪店が開店し、そこの店主も女理髪師だったのです!
今回の記事は
- 「燕のはさみ」1巻のあらすじと感想
- 「燕のはさみ」2巻の発売日予想
- まとめ
以上の紹介をしていきたいと思います。
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「燕のはさみ」1巻のあらすじと感想
✒詳しくはこちらもご覧ください↓
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第1話 「父の床屋」
陸奥創一郎は怒りまくっていました。
父である陸奥子爵の葬儀だというのに、跡取り息子の自分は頼りないと周りからなめられているのがわかっていたからです。
しかもどうしようもない『くせ毛』である自分の頭を整えるために手配した床屋もまだ来てないのです。
イライラしている彼の前に現れた床屋はなんとまだずいぶんと若い女理髪師でした。
大正10年、東京の銀座に店を構える『鳥理髪店』では、昨日の夕方に仕事に行ったはずの看板娘「燕」が仕事を取りっぱぐれて今頃、戻って来て父親である親方に怒られていました。
創一郎が乳母のおたつに紹介されてやって来た床屋は親子で経営するこの『鳥理髪店』だったのです。
とても華族が行く店とは思えない小さな店で、間違えたのかと疑ってしまうほどでした。
しかも女理髪師とは!
気が遠くなりそうな気分で嫌々イスに座って待っていると、フワッとかけられた手ぬぐいの暖かさといい香りに思わずじわ~んとなってしまいました。
しかしその気持ち良さについ顔がダラ~っとなってしまいます。
燕のことを若い女理髪師と侮っていましたが、かなり腕の立つ職人だったのです。
髪の質が父上にそっくりだと言われて驚いてしまいましたが、さらに
「ぐうぐう寝てましたよ。大口あけて」
そう言われた時には耳を疑いました。
父上はいつも怒っていると思っていましたが、実は子爵のプライドで周りからなめられないようにがんばっていたことを知った創一郎でした。
第2話 「流行頭」
銀座『鳥理髪店』の看板娘・燕は少し変わり者だと近所でも噂されていました。
その日も、陸奥子爵のお使いが来て、
「午後2時に屋敷でご調髪をして貰いたい」
と、出張理髪の依頼を受けて、陸奥子爵の屋敷に向かったはずの燕でしたが・・・。
街中を歩いている男性たちの頭が気になってしかたないのです。
新しい髪型、古い髪型、見たことない髪型・・・
そして今、一番流行りの髪型を見つけてしまったのです。
燕は雨降りにも関わらず、思わず彼の後を追ってしまいました。
その頃、子爵の屋敷では創一郎と伯父が首を長~くして待っていました。
濡れネズミになってやっとやって来た燕は、顔剃りだけのはずだった伯父の髪型がさっき見たばかりの髪型と同じだったのでつい触手が動いてしまいました。
「出来ます!」
そう言うや否や、はさみを手にしたとたん人が変わったように刈りだしたその手さばきは目をみはるものでした。
創一郎はそれを見ながら、この優れた技術に惚れこんだ亡き父上はあの店を使い続けたのだと知りました。
そして人の頭は気にするのに、自分のぼさぼさ頭を整えようとはしない燕のことを
「ただの床屋バカか・・・」
そうつぶやくのでした。
第3話 「常客」
実は燕は『銀座の女理髪師』と呼ばれ、新聞にも載るような有名人で財界のお偉方からも贔屓にされているのです。
このことを知ったばかりの創一郎はすぐには信じられませんでしたが、店の前に高級車が列をなして駐車しているのを見て、改めて大きなショックを受けました。
店内では燕が接客しているお客様は日本橋の高級百貨店猿木屋のオーナー・通称「猿さん」です。
ミーハーな猿さんの今日の注文は当代随一のテノール歌手『藤原義江』の髪型ですが、世間のことに疎い燕は『藤原義江』が誰かも知りませんでした。
猿さんに罵倒されて悔しくてたまらない燕はどうしても帝劇の舞台を見に行きたいと思いました。
日曜日、家計費の入った封筒を掴んで帝劇にやって来ました。
けれども料金の高さにビビっていると、燕が来ることを予想して待っていた創一郎が奢ってくれたのです。
髪型が一番良く見える一番前の席に陣取って、燕は真剣な顔で舞台を見つめています。
そして、後日やって来た猿さんに罵倒されながら、しっかり覚えてきた『藤原義江』の髪型に刈っていくのでした。
いつもガミガミ文句ばかり言って途中で親方に交代させる猿さんが、今日は文句を言いながらも最後まで切らせてくれたのです。
第4話 「乙女襲来」
いつの時代も雑誌に華々しく載るというのは名誉なことですが、面倒なことも付きものでした。
溜めに溜めた洗濯物と格闘している燕のところにやって来たのは、尋常小学校でいっしょだった遠縁の宇喜ちゃんです。
燕を雑誌で見かけて久しぶりに会いにきたのですが、想像していたハイカラな女理髪師ではなかった燕にがっかりしていきなりお見合いを勧めてきたのです。
大人しい顔して以外に頑固な宇喜は、泣き落とししたり褒めたりして花嫁修業を燕に仕込んでいこうと夢中になっていました。
床屋以外のことは不器用でへばっている燕を、仕事に追われて家のことがろくにできないのねと勝手に解釈して涙を流したりします。
そこへ店が立て込んできたから手伝えと親方が声をかけると、へたばっていた燕がパっと起きあがって生き生きと仕事をやり始めたのです!
その姿はかつて宇喜が憧れた燕そのものでした。
やっぱり燕ちゃんは燕ちゃんだと感じた宇喜は
『また遊びに来てもいいですか?』
という手紙を置いて帰って行きました。
第5話 「もうひとりの女理髪師」
銀座に新しい女理髪師の店『スタア理髪店』が開店しました。
『スタア理髪店』の三國レオナという美人の理髪師に鳥理髪店のお客が次々に取られてしまい、燕は焦りを感じていました。
親方は落ち着いて静観していますが、燕はこのままでは潰れるかもしれないと、気が散って辛抱たまらずついに創一郎と二人でスタア理髪店に偵察に行ったのです。
スタア理髪店では従業員たちがキビキビと動き、手早く的確な無駄の内仕事をしていました。
もちろん三國レオナの仕事ぶりは言うまでもありません。
店内の豪華さ華やかさも鳥理髪店とは比べものになりません。
このままではいずれウチは潰れるかもしれないと思った燕は、スタア理髪店で働いてみることにしました。
第6話 「私のお客」
馴れないスカートやハイヒールに苦労する燕は他の従業員から小ばかにされ、邪険に扱われていました。
ゴミ出しに出てくると、創一郎にまで「自分の店を放りだして・・・」
となじられてつい、
「私は・・・自分の力でお客さんを取り返したんです!」
そう言うと店に戻って行きました。
何とかしてレオナのやり方を学ぼうと必死な燕でした。
やっと一人、刈らせてもらったお客からも、出来はいいけど次はやっぱりマダム・レオナに切ってもらいたいと言われても何が足りないのか全くわかりません。
そこへレオナが現れたので、彼女を見たそのお客様はとても喜びました。
レオナのやり方はお客様に愛想を振りまくことだったのです。
腕の良し悪しなら燕の方が上かもしれない、でも客あしらいの上手さはサービス業であるこの仕事には不可欠なのです。
レオナはそこのところを徹底していました。
客の好みやその他の情報を瞬時に読み取って、いい気分にさせるテクには凄さがありました。
燕はかつて母親がお客様にお茶を入れていたことを思い出していました。
切る技術に夢中になっていて、お客様をもてなすのも大切な床屋の仕事だと言うことを忘れていました。
翌日、スタア理髪店にやって来た創一郎がレオナに調髪をしてもらっているのを見てショックを受けた燕は、入れ方も知らない紅茶を出たらめに入れて差し出し、
「私のお客さんになって下さい」
と、頭を下げて頼むのでした。
プライドをかなぐり捨てたその姿を見て
「あなた、結局 恥をかきに来ただけみたいね」
クスクス笑うレオナに燕は晴れやかに言いかえしました。
「はい、かえって肝が据わりました」
切るのが上手いだけではサービス業はダメなのだと知ったのです。
スタア理髪店を辞めて家に帰ると、なぜか店はお客でいっぱいでした。
「何かね~やっぱし落ち着かねぇのよ。鳥さんに切ってもらわないと・・・」
スタア理髪店に浮気したお客たちが口々にそう言いました。
「お前が取ってきたお客は若殿さんひとりか・・・」
「上等じゃねーか」とニヤッと笑って親方は早く仕事に付けと言っています。
鳥理髪店のサービスはひとりひとりを大事にしていくことこそが、極意なのです!
感想
大正時代の理髪店の物語、しかも女理髪師なんて今までなかった分野で、なかなか面白いマンガですね~。
燕がハサミを持ったとたん、人が変わったようになるところがスゴク面白いです。
華族様の創一郎と庶民の燕の今後の関係も気になります~(≧▽≦)
現代ものならありふれたお話になってしまいそうですが、時代を大正にしたところがいいですよね。
理髪店って今でこそ美容室に押されて少しづつ斜陽化してきていますが、この時代に床屋は格上の職人仕事だったんです。
美容室はまだ「髪結いさん」だったので、残念ながら美容室なんて存在しませんでした(ノД`)・゜・。
今後の展開が楽しみですね~。
書籍情報
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「燕のはさみ」2巻の発売日予想
「燕のはさみ」2巻の発売日はまだ未定です。
また詳しい情報が入り次第更新していきたいと思います。
まとめ
今回の記事は
- 「燕のはさみ」1巻のあらすじと感想
- 「燕のはさみ」2巻の発売日予想
- まとめ
以上の紹介でした。
個人的には親方が好きです(笑)
2巻の発売が待ちどおしいですね。
ではでは(^0^)/