お元気ですか?うめきちです(^o^)/
尾野真千子さん、向井理さん主演の「いつまた君と 何日君再来 ホーリージュンザイライ」が2017年6月24日に公開されました。
向井理さんの祖母の手記を元に、戦中戦後の動乱期に運命のいたずらに翻弄されながらも真面目に生きようとした家族の実話です。
またこの作品は、祖母役を演じた野際陽子さんの最後の映画でもあります。
【2017年6月13日に永眠された野際陽子さんのご冥福をお祈り申し上げます】
そこで今回の映画は、
「いつまた君と 何日君再来 ホーリージュンザイライ」
- 見所紹介
- あらすじと感想
- 評価
- キャスト
- まとめ
以上の紹介をしたいと思います。
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「いつまた君と 何日君再来 ホーリージュンザイライ」
見所紹介
満州から引き揚げてきた芦村吾郎は育ちの良さが仇になって大変な苦労をします。
ポンコツトラックのせいで野宿したり、素人商いで商売を始めたり、生きるためにいくつもの仕事を渡り歩いた吾郎がある晩、子供たちと共に鬼の踊りを踊るシーンが貧しくても幸せな一家を見せてくれてます。
けれどもうまくいかない仕事のストレスから思わず、
「お前とはもう別れる!」と八つ当たりして
家を飛び出した吾郎を探しに来た朋子に、広い野原でポツンと座って、
「薔薇はやっぱり野ばらがいいなぁ」
そう言って吾郎が差し出した小さな1輪の野ばらは、押し花となって朋子の生涯の宝物になるります。
ラストシーンでこの野ばらが母と娘の大きな溝を埋めてくれるのです。
「おとうちゃんとおったら、ウチ楽しいよ」
何度か語られるこのセリフには泣かされます。
✒詳しくはこちらもご覧ください↓
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あらすじ
ひとり暮らしの祖母・朋子(野際陽子)の家を訪ねた大学生の孫・理(成田偉心)は脳梗塞で倒れている朋子を見つけて慌てて救急車を呼びましたが、その時コタツの上に置かれたパソコンの文章に気がつきました。
それは朋子が思い出を綴った手記でした。
理はその手記を朋子の代わりに完成させようと思いました。
病院の待合室で、久しぶりに顔を合わせた3人の兄妹はこれから身体が不自由になるかもしれない母親を誰が面倒をみるかについて話し合っていました。
息子の理も独立して今はひとりで暮らす末っ子の真美に話しが回って来ましたが、
「母さんが私と暮らしたいわけないじゃない!私のことを捨てたんだから!!」
真美の声がロビーに響いていました。
昭和15年、初めてのデートで訪れた喫茶店で、楽しそうに南京の風景を描いた自作の絵を見せてくれる吾郎を見ていて結婚を決意した朋子でした。
バックでは「何日君再来」の切ないメロディが流れています。
※この歌は(旅立って行った恋しい人にまたいつか逢えるだろうか)という意味なのです。
慌ただしく結婚した二人は中国の南京へと渡り、ここで新婚生活を過ごして長男・昇が生まれます。
しかし仕事がうまく行かなくなって先輩の高杉(駿河太郎)のつてで上海へ行き、そこで次男・瞭が生まれます。
二人の子どもに恵まれて幸せに暮らしていましたが、日本の敗戦で一家は着の身着のままで荒野を歩き、日本へと帰国してきました。
一家が落ち着いたのは愛媛の朋子の実家でしたが、野良仕事などしたことのない吾郎にはキツイの一言しかなく、また吾郎の働きを期待していた義父はがっかりして辛く当たるのでした。
愚痴もこぼさずに毎日の仕事に明け暮れる、吾郎の苦悩を案じた朋子は言いました。
「ここを出て4人で暮らそう」
実家を出ることにした二人は中古のトラックを手に入れ、運送業を始めようと茨城県・恋瀬村に行きます。
しかし村に辿り着いた途端にトラックは動かなくなり、結局二束三文で売り払うこと。
次に見つけた仕事は福島県・棚倉のタイル販売会社で、その人柄を見込まれて経営管理を任されましたが、仕入れに行った東京で車にはねれて骨盤を骨折する大ケガを負ってしまいました。
やっと退院して棚倉に戻ると、会社はすでに倒産してなくなっていました。
度重なる不運の連続で落ち込む吾郎に
「おとうちゃんとおったら、ウチ楽しいよ」
と、明るく振るまう朋子でした。
そんなある日、高杉から大量の寒天が届いたのでこれを使ってところてん屋「いこいの家」を始めました。
夏にはカキ氷、秋になるとおでんを売り、少しづつ暮らしは安定し始めました。
昭和24年、長男の昇が小学校に上がり、3人目の子供・長女の真美を授かりました。
しかしまたもや商売は傾き始め、吾郎はタイルの訪問販売を始めましたが思うようには売れません。
そんな時に、昇がガキ大将に虐められている現場を目撃してしまったのです。
自分と重なるその風景にやり切れなくなった吾郎は
「お前とはもう別れる!」と朋子に八つ当たりして飛び出して行ってしまいました。
いつももの静かな吾郎の心のうちに気づかなかった朋子は泣きながら吾郎を捜しました。
吾郎はどこまでも続く広い野原でポツンと座っていました。
「とうちゃんと一緒にいたいよ・・」
そう言って泣きすがる朋子に吾郎は一輪の野ばらを差し出しました。
「薔薇はやっぱり野ばらが好きだなぁ」
その野ばらは朋子がノートに挟んで丁寧に押し花にして、一番大切な宝物になりました。
その後、大阪の引っ越した一家は高杉の口ききで製油所の工員の職を得ました。
やっと落ち着いた暮らしができるようになったある晩、吾郎は子供たちにとっておきの「鬼の踊り」を披露してみんなで踊って楽しく過ごしました。
やがて新しく作っている油槽所の所長を任されることになって喜んでいたのもつかの間、日本を襲った台風13号の猛威によって油槽所は破壊されて、吾郎はまたもや仕事を失ってしまいました。
ある日のこと、
「お前と結婚して幸せだったよ」
好きな絵を描きためたスケッチブックを見ながら、吾郎はしみじみと朋子に言うのでした。
そんな吾郎をまたもや不幸が襲いました。
足に痛みを感じていた吾郎の腰には腫瘍ができたいたのです。
昭和29年、47歳の若さで芦村吾郎は亡くなりました。
夫を亡くした朋子は高杉に仕事を世話してもらうことにしました。
そしてある日、末っ子の真美を連れて実家の愛媛を訪れたのです。
朋子は真美を両親の元へ置いて大阪へ帰って行きました。
真美はこの時、母親に捨てられたのだと思ったのです。
理から手記のことを聞いた真美はパソコンのモニターに綴られた文章を読んで初めて、自分が母親に捨てられたのではないことを知りました。
病院に見舞いに行ってそのことを尋ねると、
「あんたにはいつか読んでもらうためやったさかいなぁ・・」
吾郎が亡くなったあと、朋子に高杉が紹介してくれた仕事は寮母だったのです。
幼い真美を連れて行けばまともに世話もしてやれずに、可哀想な目に合わせることはわかっていたので愛媛の実家に預ける決心をしました。
その方が真美の幸せだと思ったからです。
真美は、愛媛の実家に連れて行かれた時に母から貰ったかわいいノートのことを思い出しました。
そのノートの表紙には父の吾郎が描いた絵があり、中には野ばらの押し花が貼りつけられていました。
「母さんの一番の宝物を私にくれたのね・・・」
二人は抱き合って泣きました。
感想
全編に流れる高畑充希さんの歌う「何日君再来」のメロディに泣かされる切ない映画でした。
吾郎の苦労は、まるで呪われているのではないかと思ってしまうくらいです。
彼の子供の頃の恐ろしい出来事はまさにそう思わされる恐ろしがありました。
そしてついに吾郎が病院に入院した場面ではマジ泣いてしまいました。
かなり節制したんでしょうね・・・。
あのハンサムな向井理さんが無残にも頬がこけて、痩せ細ってやつれ果てていたのです。
いくらそんな時代だったとは言っても、こんなにも不幸に苛まれる人生もそうはないんじゃないかと思ったら、逆に今の自分はなんて幸せなんだろうとしみじみ感じました。
ところでこの映画の芦村理役は、成田偉心さんではなくて当初は高畑悠太さんだったようですね。
自分が招いたこととは言え、勿体ないことでした。
そして、この映画は祖母役を演じた野際陽子さんの最後の映画でもあります。
【2017年6月13日に永眠された野際陽子さんのご冥福をお祈り申し上げます】
評価
私の個人的な評価です。
高畑充希さんが歌う主題歌「何日君再来」の切ないメロディに泣かされましたので(☆3.8)を差し上げたいと思います。
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キャスト
芦村朋子(過去) / 尾野真千子さん
芦村吾郎 / 向井理さん
芦村朋子(現代) / 野際陽子さん
芦村真美 / 岸本加世子さん
高杉幹夫 / 駿河太郎さん
芦村忠 / イッセー尾方さん
芦村理 / 成田偉心さん
引き上げ船の乗客 / 片桐はいりさん
監督・・・深川栄洋監督
主題歌「何日君再来」高畑充希さん
✒詳しくはこちらもご覧ください↓
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まとめ
今回の映画は、
「いつまた君と 何日君再来 ホーリージュンザイライ」
- 見所紹介
- あらすじと感想
- 評価
- キャスト
- まとめ
以上の紹介でした。
久しぶりに泣ける映画を見てしまいました。
生きるとはこんなにも辛いことなのかと思わされる作品でした。
これから観に行く方は絶対にハンカチを持って行ってくださいね!
ではでは(^0^)/