お元気ですか?うめきちです(^o^)/
吉田秋生先生の名作「海街diary 」のスピンオフ物語「詩歌川百景」の第8話「告白」が月刊フラワーズ2022年1月号に掲載されました。
第8話は、剛の失恋や類の本心が描かれています。
- 帷子稲荷神社では「夏越の祓(なごしのはらえ)」の茅の輪作りが行われ、和樹たち3人も手伝いに参加していた
- 和樹は不帰橋の両側から温泉が湧出していることに気づいて「立ち寄り湯」にどうかとアイデアを出す
- ついに剛が妙に告白し、その姿をみていた和樹は類の本心に気づく!
今回は吉田秋生先生の新作「詩歌川百景」8話目「告白」の紹介をしたいと思います。
詩歌川百景8話目「告白」
- あらすじと感想
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- 9話目の予告
- 「詩歌川百景」を電子書籍で無料で試し読みする方法
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
詩歌川百景8話目「告白」
あらすじと感想と和樹の提案
新しい温泉
6月末になり、帷子稲荷神社では「夏越の祓(なごしのはらえ)」の茅の輪作りが行われています。
和樹と類と剛も青年部として手伝いに参加していました。
「温泉?」
不帰橋の両側からいつの間にか温泉が出ていることを発見した和樹が町役場の観光化に務める類に、
「小さくていいから立ち寄り湯とか作れないかな」と話しています。
類は町に多くある空き家を宿泊施設や企業のオフィスに活用するプロジェクトに関わっていることから、和樹は詩歌川の東岸には温泉が引けてないこと持ち出して地元民や登山客も入れれば便利だと提案してきました。
けれどそれには「かじかの湯」の件で一つ問題がありました。
「かじかの湯」の泉質が強酸性泉だったことからカジカガエルが激減した原因になったという背景です。
けれど和樹は不帰橋のところから出ている温泉は酸性泉じゃないと言いました。
「倉さんの意見を聞かないとわからないけど、多分 炭酸泉か重曹泉じゃないかな」
「なんでわかるんだ?」
「味見したから」
「ええっ??」
「ソムリエかよー」
「温泉には独特な匂いや味があるからな」
進学しなかった理由
一方、婦人部の方にいる妙や泉、莉子たちは進学についての話をしていました。
「・・・あたし 妙ちゃんは進学すると思ってた」と莉子が言うと、
「あたしもそおう思ってた。高2の夏休みぐらいまでは受験勉強してた。医学部目指そうかなって思ったこともあったし」と妙。
「なんで進学やめちゃったの?」と言う莉子に、妙は高2の時に祖母である大女将が倒れて診療所の愛ちゃん先生といろいろ話す機会があり、自分が愛ちゃん先生みたいにまっすぐな思いで医者になりたかったわけじゃなかったことに気づいたからだと言いました。
さらに言えば医学部を勧めたのは母親で、祖母からの援助も期待できるという言葉に乗っかろうとして、「危うくおばあちゃんをだますところだった」と気づいたら進学する意味がわからなくなったのです。
そんな話をしていた莉子は、頭のいい兄の類が受験勉強してたのにもかかわらず大学受験をしなかったのに自分が受験してもいいのかと悩んでいました。
「莉子は気にしなくていいんだよ。進学しなかったのは類が自分で決めたこと。莉子が遠慮することなんてないんだよ」と妙。
「そーね あたしもそう思う」と泉。
告白のススメ
そんな妙たちの会話を、茅の輪を組み上げながら聞くとはなく聞いていた剛がぼんやりしていると類が声をかけてきました。
「6月30日 妙は半休だそうだ」
妙はチェックイン業務が終わったら子供会の人形流し(ひとがたながし)に泉と一緒に引率を頼まれてるからその時にタイミングを見計らって告白しろと言ってきたのです。
「告白は二人きりでなんて決まりはないだろ」ということで、類はもちろん傍にいた和樹も剛の告白に付き合うハメになりました。
和樹の提案を聞いた倉さんは和樹、類、剛、妙、町会議員の宮本らを伴って温泉湧出場所の調査に向かいました。
そして結論は和樹が言った通り炭酸泉だったことから「かじかの湯」とは別物で、立ち寄り湯として「いいアイデアだ」と倉さんも言いました。
倉さんの微妙な褒め言葉に、「別にほめられちゃいねーよ」という和樹。
「ほめてるのよ。あれでも」と言う妙は、
「実現したらいいなってあたしも思う」と。
公民館では「夏越の祓」で行われる「人形流し」で人形を購入した人に供される蛇の形をした縁起ものである「くちなわ飾り」が”婦人部の妙齢の御婦人方”の手で作られています。
蛇飾りの言い伝え
大女将は蛇飾りの言い伝えを教えてくれました。
「昔、上流の池に住む龍が村の娘に恋をしたけど娘は村の若者の嫁になてしまった。失意の龍は池の奥深く隠れてしまったが、ある日、大雨で川が氾濫して村が呑み込まれそうになった時、龍は自分の身体で川をせき止めて村を守ってくれた、そして今も河鹿川と詩歌川は龍が守ってくれるから氾濫しない」
その話を聞いていた類は倉さんに尋ねました。
「つらくないですか?好きな人が別の誰かと結ばれて、それをずっと見守り続けるって」
「何の話だ?」
「龍の話です」
類は倉さんが大女将のことを見守り続けていることを言ったのでしょうか?
倉さんの心には、若い頃自分に「すまないシゲ 民子はおれがもらう」とあづまやの若旦那が謝ってきたシーンがよぎっていました。
その数日後、完成した茅の輪を類が写真に撮っていると妙が声をかけてきました。
「あんた やっぱり進学するつもりだったのね。なぜ?どうしてここに残ったの?」
「誰かさんが好きだから。少しでも長く誰かさんのそばにいたかったから」
と、謎めいた答えを返す類でした。
剛の告白と類の本当の気持ち
そしてついに6月30日がきて、剛は妙に告白し、振られました。
告白する剛の姿を後ろの方で見つめていた和樹は類が「似合いのカップルに見えなくもない」と言うと「おまえ それでいいのか?」と。
すると「どういう意味だ」と、いつもの類ではない雰囲気に『おれは地雷を踏んだのか?』と驚きます。
「おまえもも妙のことが好きなんじゃないのか?」という和樹に類は「バレたか」と言いましたが・・・。
しかしどうしてもその答えに違和感を感じる和樹は、さっきの警戒心満載の類の目が気になって仕方ないのです。
そして振られた剛と彼を慰める類を見ていた和樹はあるとんでもな結論に至りました。
「”T”は妙じゃない。剛だ」
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類は和樹のことが好きかもと思っていましたが、まさか剛だとは!!
次回の展開にドキドキです!
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9話目の予告
「詩歌川百景」9話目は、月刊フラワーズ2022年5月号(2022年3月28日頃発売)に掲載されます。
「詩歌川百景」を電子書籍で無料で試し読みする方法
どうなるのかとドキドキしましたが、文章で読むより画があるほうが格段に面白いのは請け合いです!
☟詳しくはこちらをご覧くださいね☟
http://bihauku-4.xsrv.jp/archives/38435
まとめ
今回は吉田秋生先生の新作「詩歌川百景」8話目「告白」の紹介でした。
今回の話はドキドキでしたね~。
ではでは\(^o^)/
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