お元気ですか?うめきちです(^o^)/
吉田秋生先生の名作「海街diary 」のスピンオフ物語「詩歌川百景」の第6話「見えない毒」が月刊フラワーズ2021年5月号に掲載されました。
第6話は、久しぶりに「あずまや」に戻ってきた仙太郎の姉”麻耶子(まーこ姉ちゃん)”と、10年ぶりくらいの再開での和樹や妙の気持ちの変化が描かれています。
和樹にとって子供の頃はただ恐いだけの麻耶子が、大人になってみれば意外にも正義の味方だった・・・?
今回は吉田秋生先生の新作「詩歌川百景」6話目「見えない毒」の紹介をしたいと思います。
詩歌川百景6話目「見えない毒」
- あらすじと感想
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- 7話目の予告
- 「詩歌川百景」を電子書籍で無料で試し読みする方法
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「詩歌川百景」6話目「見えない毒」
あらすじと感想
まーこ姉ちゃんの怖さ
今日は和樹は倉石さんに連れられて、板場の下積み料理人の山崎源(ゲン)と妙と4人で山菜の見分け方などの修行に山に来ていました。
「うるい」と「バイケイソウ」の見分け方を聞かれて和樹とゲンがたどたどしく答える中、どういうわけか妙がみょうに上の空です。
「・・・なんかあったのか?」と和樹が聞くと、「まーこ姉ちゃんが帰ってくるの」と妙。
麻耶子(まーこ姉ちゃん)は旅館を継ぐ気はないと、東京の大学に進学したまま東京の企業に就職した仙太郎(あずまやの現社長)の姉です。
10年ほど前、子供の頃の妙は年の離れた従姉妹の麻耶子に嫌われていることを感じていて、苦手意識から麻耶子とバッティングする時はいつも倉さんの湯小屋や和樹たちと遊んでいたのです。
和樹は言えば、苦手というよりも麻耶子の強烈なキャラが怖かったという印象が残っていました。
芝居が下手な和樹
そんな話をしながら山から戻ってくると、橋の点検をしている類と剛が橋の袂で「GWまでには登山道も含めてヤバめなところは補修をしなければいけない」と話し合っています。
話し合っている妙たちはいつもどおりですが、和樹的にはこの前、知ってしまった剛の恋心や類の秘めた想いが気になってしまって”気づかない顔”の芝居ができなくて、カンの鋭い類に睨まれてしまうのでした。
まーこ姉ちゃん襲来!
温泉の準備を終えて旅館の方へ向かった和樹と妙は新人の中居の久保田さんと寿子(仙太郎の母親)がもめているところに出くわしました。
久保田さんは子供の病気が治ったので仕事に戻りたいと言い、寿子は子供についていてやれと仕事を休ませようとしていたのですが・・・。
異変を察知した妙がスマホを操作すると、そこへタイミングよく仙太郎が現れました。
「お母さんはもう業務に口を出さないでくれ」と、寿子を諌めているとそこに絢子(寿子の姉)まで加わって2対1でヤバい空気になったところに思わぬ加勢が!
「母親が大丈夫って言ってるんだから他人がとやかくいう言うことないわ」
「麻耶子!」
仙太郎に味方したのは久しぶりに帰ってきた姉の麻耶子で、和樹は『やっぱキョーレツだ!』と思いました。
そこへキリッとした顔で旅館の仕事をこなしながら挨拶してきた妙にビックリする麻耶子!
美人だけど色気も愛想もない女性に育った妙を見て、嬉しそうに一言言ったのです。
「妙ちゃん変わったわね。白雪姫はリンゴが毒入りだと気づきました とさ」
その後、和樹は麻耶子から先日のパワハラ騒動のことを深く詫びられたことで、麻耶子に対する印象が変化していきます。
緊急通報アプリ
一方、麻耶子は倉さんが適温にしてくれた温泉に入りながら倉さんと喋って、自らの傷ついた心を癒やしていました。
麻耶子も東京で何かあったようです。
足湯の準備を終えた妙と和樹は麻耶子が使った「残月の湯」の片付けに向かう途中でまたしてもトラブルの場面に出くわしました。
今度は麻耶子×原光司です!
原と絢子が麻耶子と東京の悪口を言っていたのを、偶然通りかかった麻耶子が聞いてしまって口論になって原が怒鳴ったのですが、タイミングを見計らって妙が飛び出して行って何も知らぬ顔で「ビックリしたあ・・・今の原さんだったんですかあ?」と、ケンカの腰を折りました。
そこへまたもやタイミングよく仙太郎が現れて、
「あ、原さん 大女将がロビーで一服なさってくださいと申しておりますので!」と、原と絢子をロビーへ、麻耶子は妙に連れられて足湯へと引き離されました。
足湯に浸かりながら麻耶子は、妙と仙太郎が和樹の一件からトラブル避けに緊急通ホプアプリを使っているの知りました。
そして妙が「原との面倒を避けるためなら安い芝居ぐらいいくらでもする」と言ったことで、「子供の頃にイジメをしていた原が自分を映す鏡だったからイヤでたまらなかった」と話し始めたのです。
毒親の呪文
毎日のように「ブスだからせめて愛想よくしなさい」母親に呪文のみたいに言われていたところに、可愛らしい妙が現れたのだからますます妬みとひがみとコンプレックスのてんこ盛りでさらに自分が嫌いになったのだと麻耶子は告白しました。
「親の盛る毒は巧妙でねえ・・・アオハル時代をすっかり棒に降ったよ」と笑い、妙もまた母親の絢子に「呪文」を唱えられていたと告白すると、
「良かったよ。妙ちゃんが「絢子おばさんの自慢のお姫様」じゃなくなってて」と、二人で母親の呪文はもう効かないと笑い合うのでした。
生きてるうちに使う大女将のアタマ
その頃、原の怒鳴り声に一歩も動けなかった自分に自己嫌悪していた和樹に声をかけてくれた大女将は、和樹の後ろに現れた麻耶子が「原の奴に大女将に頭を下げさせた(ロビーでコーヒーと草餅で鄭重にお詫びしてくれた)」ことを謝ると、
「アタマは生きてるうちに使うものよ。下げるぐらいお安い御用。タダ!ですもの」
そう言ってにっこり笑い、その笑顔が恐いと思う和樹でした。
小川家の女はコワイ
ところで麻耶子は今、会社で大規模なリストラの対象になっていてその仕掛け人が会社では「いい人」で通っているズルいオッサンで、少しづつ仕事を減らされたりと居づらい雰囲気を作っているから戦うのだと、大女将と黒い笑顔を交わしあっています。
『小川家の女がコワイのはやっぱり遺伝だろう』と彼女らの微笑みの裏の黒さにビビる和樹でした。
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今回も読み応え十分な第6話でした。
まーこ姉ちゃん、かなりクセのある人でしたが、悪い人でなくてむしろ味方にしたら強力な正義感の持ち主でしたね。
それにしても大女将といい、麻耶子、妙とまさに小川家の女はコワイという和樹の感想に(笑い)でした。
でもこの先、剛や類の気持ちはともかく妙は和樹のことが好きなんじゃないかと予想されることから、和樹の将来が想像できてそれはそれでコワイかもですねwww
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7話目の予告
「詩歌川百景」7話目は、月刊フラワーズ2021年9月号(7月28日頃発売)に掲載されます。
「詩歌川百景」を電子書籍で無料で試し読みする方法
どうなるのかとドキドキしましたが、文章で読むより画があるほうが格段に面白いのは請け合いです!
☟詳しくはこちらをご覧くださいね☟
http://bihauku-4.xsrv.jp/archives/38435
まとめ
今回は吉田秋生先生の新作「詩歌川百景」6話目「見えない毒」の紹介でした。
ラストの大女将と麻耶子の”チベットスナギツネ”の目が怖くて笑えました!
ではでは\(^o^)/
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