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お元気ですか?うめきちです(^o^)/
吉田秋生先生の名作「海街diary 」のヒロイン:すずの弟・和樹にスポット当てたスピンオフ物語「詩歌川百景」第1巻が2020年10月9日に発売されました。
- 河鹿沢温泉の旅館あずまやで湯守り見習いとして働く飯田和樹
- 中3の時に両親が離婚して母親の実家である「あずまや」にきた妙は今、大学受験を目前にしていた
- 妙はなぜだか和樹に対して上から目線の挑発的は態度をとるが・・・!
今回は「詩歌川百景」1巻の紹介をしたいと思います。
詩歌川百景1巻
- あらすじと感想
- 「詩歌川百景」を無料立ち読みする方法
- 2巻の発売日予想
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「詩歌川百景」1巻
あらすじと感想
第1話 町一番の美人
河鹿沢温泉の旅館あずまやで湯守り見習いとして働く飯田和樹は、この旅館の大女将の孫娘で町一番の美人と言われる小川妙になぜかいつも上から目線で見られていました。
でもそれは妙がいつもお客様がどういう風に感じるかをしっかり考えているからに他なりません。
そうはいっても大学受験を控えているはずの妙がそんなことをやっていていいのかと、心配する和樹ですが・・・。
そんなある日、妙の母親の絢子が館内に飾ると言って大量の花を買い込んできたのです。
昔、絢子はこの町一番の美人だと言われた女性で、高校生の娘がいる年齢になってもその美貌は変わらず、一回り以上年下の原光司も夢中になっていました。
この街の「三悪」と呼ばれている「原武司:水産会社社長・原光司の父親・林田類の伯父」「宮本秋成:町会議員」「森野勝:剛の父親」の3人は今日もつるんで温泉に入りながらアレコレ喋っていますが、今は「町一番の美人」の話をしています。
そこへ湯守りの倉石さんと和樹、類、剛の4人が、穴ノ湯の源泉の出が悪いと言われて見回りに来たのです。
三悪の話から剛が町一番の美人は誰だと思うかと倉石さんに話を振ると、
「そりゃあ 大女将だな。た」と言いました。
大女将は昔、芸姑をしていて絶世の美女だったと倉石さんは言います。
その時、ふと上を見ると頭上の一ノ橋の上では妙が客を温泉街散策ツアーで案内しているところでした。
この町では「淵参り」という、橋や岩の上から子供飛び込む遊び兼勇気を示す通過儀礼のようなものがあり、かつて和樹も13歳の頃にと飛び込みましたが、ビビって中々飛び込めない和樹の横から女の子の妙が飛び込んでしまった事がありました。
妙が浮いてこないので慌てて川に飛び込んで探しに行った和樹は、川底をどこかへ行こうとしているみたいな妙の腕を引っ張って水面へ戻りました。
その時なぜか彼女は泣いていたように見えて、それが今でも気にかかっています。
旅館に戻るとフロントでは光司があずまやの主人の仙太郎相手に無駄話をしているところでした。
仕事のジャマなので仙太郎が困っていると、そこへ大女将が登場してにっこり笑顔で追っ払ってくれました。
ラスボス感ハンパない大迫力の大女将、そして同じように満面の笑顔で嫌味たっぷりに光司に挨拶する妙。
『町いちばんの美人はけっこう黒い』と和樹は思うのでした。
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第2話 帰らぬ人
河鹿沢温泉から見える帷子岳の山頂部分は岩がむき出しになっているハゲ山で、修験道の山として信仰されていました。
そして山へ向かう途中にある橋には「不帰橋(かえらずのはし)」という橋があり、妙が疑問に思うと、
「肉体を持たぬ者この橋渡るべからずーー結界の意味であの名が付いたといわれているのよ」と、大女将は教えてくれました。
また帷子岳の頂上の「灯明岩」と呼ばれる岩はまるでろうそくの炎のように灯りが灯って彷徨える魂を浄土へ導くという謂れがあるとも教えてくれたのです。
一緒に話を聞いていた守(和樹の一番下の弟)は、その灯りを何度も見たことがあると言いました。
実は和樹も8歳の時に母親の再婚相手である浅野の父が亡くなった通夜の晩に見たことがあったのです。
そして今、あずまやに宿泊しているお客の中には、帷子岳で息子を亡くした山本様という人がいました。
山本様は10年前に遭難したまま遺体すらも見つからない息子の痕跡を探して毎年のようにあずまやにやって来ていたのですが・・・。
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第3話 美女は野獣
和樹は剛から妙が進学しないという話を聞きました。
妙の通っている高校はこの辺りでは一番の進学校でしたが、妙が中3の時に離婚した父親が再婚相手に子供ができたから養育費を払わないと行ってきたのが理由らしいのです。
和樹は妙に直接聞いてみると、大学はムリだと思ったのはこの町へくる前からのことで、養育費のこととかは関係なく、色々な事情から進学しないと自分で決めたのだと妙は言いました。
和樹には守の他に2歳違いの智樹という弟がいます。
母親の陽子が浅野の父が亡くなった後に別の男性との間に守を産んで、育てられないと言って和樹と守を飯田の伯父に預けて智樹だけ連れていったのです。
それから二人が再会したのは8年後、和樹が17歳、智樹は15歳の時でしたが、智樹はすでに荒みきった見知らぬガキになっていました。
ある日、あずまやの若女将の寿子と妹の絢子が和樹に事務所に来てくれと声をかけてきました。
何事かと思ったら、智樹らしき人物が慈仙寺に空き巣に入ってお布施を盗んだという話を聞いたので、そんな家族がいる和樹には旅館を辞めてほしいと暗に臭わせてきたのです。
守から話を急報を聞いて駆けつけてきた妙は「これはパワハラよ」と言って、今の話を録音したからと怒りをみなぎらせています!
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第4話 冬の花
もうすぐ大晦日というこの時期の温泉街では正月準備に忙しく、毎日、早朝からの雪かきは大変な作業です。
この地方では「だんご下げ」と呼ばれる餅花の一種の正月飾りを作るために、和樹は倉石さんと妙の3人で山にミズキの枝を取りに行きました。
また、大女将は和樹の運転で友人の経営するスナック”サンバ”に寒椿や黒豆、奉納稲荷寿司を持って訪ねてきて悩みを聞いてもらっています。
大女将には大女将としての深い悩みがあるようです。
やがて12月31日の大晦日、帷子稲荷神社ではその年の新成人も参列し、男子は神職から特別のお祓いを受けます。
和樹たちも集落の成人男子として町の消防団の一員となって火伏せの務めを担うための儀式を受けるのでした。
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温泉旅館あずまやの湯守り見習い・飯田和樹と彼を取り巻く人々の日常を描いたドラマですが、なんだか胸にジーンと迫るものがありました。
親が離婚するなんて普通のことみたいになっている昨今ですが、その事情に振り回される子供にとっては人生の大きな曲がり角になってしまうのでいい迷惑ですが、妙も和樹も強いです・・・。
コロナ騒動で旅行もままならない昨今ですが、温泉旅館で年末年始を過ごしてみたいと思わせる第1巻でしたね。
「詩歌川百景」を無料立ち読みする方法
どうなるのかとドキドキしましたが、文章で読むより画があるほうが格段に面白いのは請け合いです!
詳しくはこちらをご覧くださいね!
2巻の発売日予想
「詩歌川百景」2巻は2022年2月10日発売予定です!
まとめ
今回は「詩歌川百景」1巻の紹介でした。
河鹿沢温泉の雪景色を見に行きたいですね~(*´∀`*)
ではでは\(^o^)/
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