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お元気ですか?うめきちです(^o^)/
「女王の花」で知られる和泉かねよし先生の中世のとある国を舞台にした王妃の座争奪戦をテーマにした「コールドゲーム」6巻が2021年11月10日に発売されました。
今回は魔性の女クリスティナの悲劇にちょっと泣かされました(TдT)
- 16歳のクリスティナはヘンリー王に差し出され、ケイはアーサーと共に蛮族討伐へ・・・二人の間には愛と憎しみに満ちた辛い過去だけが残る。
- 冴えない少女だったアンはクリスティナへの対抗心から自分を塗り変えて人の心を掴む娘になると心に誓う!
- 老人と結婚させられてしまったクリスティナは真の愛にめざめるが・・・。
今回の記事は「コールドゲーム」6巻の紹介をしたいと思います。
「コールドゲーム」6巻
- あらすじと感想
- 電子書籍で無料で読む方法
- 「コールドゲーム」7巻の発売日予想
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので、結末が知りたくない方はご注意くださいね!)
「コールドゲーム」6巻
あらすじと感想
少年王アーサー
「あの少年王 女嫌いということはありますまいか」と言ったのは、アンの父親ジョージ・グレゴリー。
「何ソレ」と答えたのは、枢機卿代理のスタンレー。
グレゴリーは1年前、アーサー王と戴冠式についての話をした時に
「王家には金の余裕がない。パレードする軍隊も集められない。貴賓を呼び寄せるコネもない。だから近くの教会でぱぱっとやってそれで終わり!」
と簡単に終わらせてしまおうと提案した王に「それはいけません」と反対したところ、
「わかってないのはおまえだ グレゴリー お飾りでも王は王だ!」
と気圧されたことを思い出し、それを聞いたスタンレーは
「あなたは一度ひとりめの娘をヘンリーの王妃にしそこねているものね」と笑いました。
クリスティナとケイの辛い過去
グレゴリーの長女クリスティナは今でこそ「最悪の失敗作」「堕落の花クリスティナ」と陰口を叩かれる魔性の女ですが、かつては「この国の薔薇」とまで言われた魅力と美貌の姫だったのです。
当時16歳だったクリスティナはアーサーの従兄弟であるケイと深く愛し合う恋人同士でした。
しかしケイがヘンリー王に嫌われているアーサーについて蛮族の討伐の遠征に向かうことになると、クリスティナはその間に王妃の座を狙う父親によってヘンリー王に差し出されたのです。
城から戻されてきた時には全身に酷い怪我をしており子供が産めない体となり、さらにその後ディアラム老と結婚させられてしまうことになりました。
遠征から戻ってきてそれを知ったケイはクリスティナの前から逃げたのです。
アーサーの狙いは
そういう経緯から愛する女性と憎しみ合う関係になってしまったケイは、今、アーサーの指示でクリスティナのいる所でアンにパーティーで使ってほしいと貴重な香り付きのろうそくを贈る役目をはたしていました。
この時、王がパーティーに出ることを察知したカザリンは欠席するわけにはいかなくなったとつぶやきます。
アンの前から退出したケイとスミレを追いかけてきたクリスティナは、彼らの前でズワッとスカートをまくってみせて「おまえのように気取った男であろうと女の足の間から生まれてくるのよ。馬鹿じゃないの!」とケイを卑下し、彼もまた彼女に言い返し・・・!
二人の子供じみた口喧嘩に呆れるスミレですが、この挑発に乗ったクリスティナは興味のなかった王妃争いに参戦すると宣言したのです。
そしてこれこそがアーサーの狙いだったようです。
- アーサーには高価なロウソクを贈ってくる味方いることを匂わせる
- めったに人前に出ない王の御出座しがある
- 王が誰の手をとるかで残った王妃4人の誰が正妃になるかが左右される
アーサーは頼るのが下手だった
「王妃争いを激化させるつもりですか?」と意見しにきたスミレにアーサーは、
「グレゴリー家とディアラム家(クリスティナの婚家・クリスティナは未亡人)一派の分裂が望ましい」と言いました。
さらにここでスミレはケイとクリスティナがかつて恋人同士であったことを知らされませました。
「ケイ様をわざわざ使いに出したのはクリスティナを怒らせるため?」と、アーサーを蹴り、
「あなたは策を優先して大事な友の心を蔑ろにした!」と傷つけられたケイの心を思って怒りました。
それに対して「人でなしは百も承知さ。いいやつでいることなどとっくに諦めた。それでも俺はこの国を建て直さねば・・・!」と苦しそうに言うアーサー。
「だったら「助けろ」と命じなさい!」
「私もケイ様もあなたを守護するためにいるのだから必要なことだと説いてくださるなら地獄までつきあって差し上げます。王よ」と跪くスミレでした。
アンの誓い
ヘンリー王のところから戻されたクリスティナの酷い姿を見たアンは父親に「教会に訴えましょう」と抗議すると、娘を道具としか考えていない父親から逆に、
「クリスティナにつけていた教師はすべておまえにまわそう。今度はおまえがグレゴリーの娘だ」
姉妹そろって地獄を生きる運命を背負わされることになりました。
その日からクリスティナに与えられるはずだったドレスなどの装飾品はすべてアンのものになりましたが、元々クリスティナに合わせてデザインされたものなので似合うはずもなく、侍女たちの陰口も・・・。
自分は冴えない弱者だと思い、どこにいても居心地の悪いアンはある日ふとしたことから
『弱者は他者の共感を味方にすればいい!』とひらめいたのです!
今までふてぶてしいと思っていたアンが実は素直でかわいいとこ(芝居)があると知った使用人たちはまたたく間に彼女の味方になっていきました。
『一番の美女でなくてても心を掴む娘に、私は私を塗り変えていく』
そう思ったのもつかの間、ヘンリー王が死にアーサー王の帰還と共にケイが戻ってくることを聞いたクリスティナが「早く帰ってきて」と泣きじゃくったのを見た使用人たちは、アンを押しのけてクリスティナに駆け寄ったのでした。
『私が愛される努力を100したところで、クリスの1粒の涙にかなわない』と打ちのめされるアン・・・。
アンは冴えない自分が生き残るためにどんな手を使ってでも人の上に立つ女になることを心に誓ったのでした。
クリスティナの結婚
その後クリスティナは50歳以上も年の差があるディアラム伯爵と結婚させられました。
老人とひと言で言ってもいろんなタイプがいるからと少しは期待を持っていましたが、ディアラム老は混じりっ気のない老人そのもので、瞬殺でがっかりしました。
トマス・ディアラム伯爵は若い頃は”戦場の鷲”と呼ばれた武術自慢でしたが今ではただの老いぼれです。
若く美しい妻をもったディアラム老は嬉しさのあまり、クリスティナを連れて広い交友関係を渡り歩いて紹介しまくりますが、彼女にとって彼らは自分をギラついた目で見るただの下衆にしか見えませんでした。
そんなある日、ディアラム老は息子からも迫られていたクリスティナを眼光鋭く退け、「散歩にでも行こうか」と湖に誘いました。
湖はケイとの思い出があるので嫌だったけど仕方なくつきあったクリスティナにディアラム老は言いました。
「ボクは湖が好きだから湖が見える所で死にたいね。若くてかわいい女の子に手を握られながらだったら最高だ」
それからしばらくして参加したパーティーでアンと揉め事を起こしたクリスティナは、屋敷に戻るとディアラム老に
「私・・・好きな人がいました。でも彼は私の身の上に起こったことを知ると逃げました」と告白したのです。
「愛ってなんです・・・?恋人の愛も、親の愛も、姉妹の愛も、人から向けられる好意もすべて幻想。みんな死ねばいいって思ってますわ!私自身も含めてね!!」
するとディアラム老は
「その・・願いのひとつはすぐ・・・かなう・・・よ」と言って倒れたのです!
結婚の理由
ベッドに横たわるディアラム老はクリスティナと結婚することに決めた理由を話してくれました。
「君は16とは思えぬほど疲れ切って見えた。怒ることも悲しむことにも倦んだボクと同じ老人のようだった。ボクは死ぬまでの短い間君のナイトになってみたかった かわいいクリスティナ」
そうささやきながら、今までクリスティナを連れ歩いて色んな人に会わせたり、ディアラム家の色々な契約書や報告書を読ませたりしたのは自分が死んだ後、女主人としてどう采配をふるえばいいかを教えたかったからだと言ったのです。
「賢い君ならやっていけるさ」
その数日後、湖のほとりには眠っているようなディアラム老と手をつないで座り
「愛しています。あなたまた会う日まで」
と、涙を零すクリスティナの姿がありました。
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クリスティナとディアラム老の最後のシーン、泣けましたね~(*^^*)
もしかして登場人物の中で一番まともなのはこの人だったかもしれません。
登場してまもなく死んじゃったのは残念ですが、死ぬ前に枢機卿代理のスタンレー(かなり黒幕)にヘンリー王殺しを黙っている代わりにクリスティナに手を出すな!と脅していくあたり老いたりといえども大した人物だったようです。
それにしてもラストシーンにちらっとシルエットが出ていた”レディ”って誰なんでしょうか!?
このラスボスはスタンレーの小鳥らしいですが、ちょっとイヤかも・・・。
電子書籍で無料で読む方法
どうなるのかとハラハラドキドキしましたが、文章で読むより画があるほうが格段に面白いのは請け合いです!
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「コールドゲーム」7巻の発売日予想
「コールドゲーム」7巻の発売日は2022年10月7日です。
関連記事:「コールドゲーム」7巻ネタバレ感想 ドレス姿のスミレ
まとめ
今回の記事は「コールドゲーム」6巻の紹介でした。
かなり確信に迫ってきたみたいじゃないですか?
早く次が読みたいですね!
ではでは\(^o^)/
✒合わせて読みたい
- →「コールドゲーム」8巻ネタバレ感想 エドワードの恋心とヴァルキリア
- →「コールドゲーム」7巻ネタバレ感想 ドレス姿のスミレ
- →「コールドゲーム」6巻ネタバレ感想 クリスティナとケイ辛い過去
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