まほよめｽﾋﾟﾝｵﾌ「魔法使いの嫁 詩篇.108 魔術師の青 」1巻ネタバレ感想

引用元https://www.amazon.co.jp/

 

お元気ですか？うめきちです(^o^)／

 

2019年9月10日にヤマザキコレ先生の「魔法使いの嫁」12巻が出版されましたが、同日発売でまほよめのスピンオフ「魔法使いの嫁 詩篇.108 魔術師の青 」1巻も発売されました。

 

原作は三田誠先生、漫画はユクモイスオ先生、監修はヤマザキコレ先生です。

 

こちらは「人外×少年」という形で、人外の魔法使い・ジゼルが自分の夫（つまとも読む）として娶ったのは日本人の少年だったのです。

 

そこで今回はまほよめのスピンオフ「魔法使いの嫁 詩篇.108 魔術師の青 」1巻を紹介したいと思います。

 

（※なお、ネタバレのため、結末を知りたくない方はご注意くださいね！）

 

 

「魔法使いの嫁 詩篇.108 魔術師の青 」1巻

あらすじと感想

アオとジゼルの出会い

パリの地下に広がるカタコンベと壁一枚隔てた向こう側「裏カタコンベ・通称忘れじの旧市街」に住む日本人の孤児・アオは、フランス人ではないというだけで差別される中、ただ一つ絵を描くことだけが仕事であり楽しみでした。

 

けれどアオは大好きな「青色」使うことができないという欠点がありました。

 

その日、古い魔術師の肖像画を描いていた時に、顔を隠しているその人には絶対に青が似合うと思って挑戦してみましたが、やっぱり青い色はキャンバスから暴れ出してしまいました。

 

そのはずみでかぶり物が外れてしまったその人”ジゼル”を見て、『・・・この人の色すごく綺麗だ』と思ったのです。

 

アオは相手を色で視ることもできるようでした。

婿選び

今年は80年に一度、女王ジゼルが連れ合いを探しに現れる年という年で、この世界を牛耳る3つのコミューン「騎士団（長・オーギュスト）」「ウジャド図書館（長・ジャファル）」「四象會（長・劉（ラウ））」が斡旋する3人の婿候補の中から一人が選ばれます。

 

婿が選ばれたコミューンはその後の繁栄が約束されるので皆必死ですが、ジゼルにとっては「婚礼」とは定期的に旧市街に凝る魔力を吹き払うための単なる儀式のようなものなので相手は誰でもいいのです。

屍竜

絵を描きながらジゼルにそう聞かされたアオは、あまりに簡単なお相手選びに腹を立てました。

 

「あなただけは・・・あなたを大事にしてもらいたいんです。あなたはとても美しいから！」

 

アオの口から出た想定外の言葉に唖然となるジゼルですが、気がつくと彼らの周りには不気味な蜘蛛の集団が現れ、実体ではないその蜘蛛に自分よりも早くアオが気づいたことジゼルは驚きます。

 

次の瞬間、彼らの前に出現した巨大な化け物の屍竜にジゼルは魔法で応戦すしますが、死霊なのでいくら戦ってもキリがありません。

青色の絵

屍竜を見たアオが「グネグネの髑髏みたいなの・・・」と言ったことで、彼には「視る」ことができるのでは？と思ったジゼルは「君、絵を描きたまえ。ただし青色で！」と言いました。

 

けれど今まで青色を使うととんでもないことばかりが起きていたアオは怖くて描けません。

 

そこでジゼルが自分の指輪をアオの右手の薬指にはめてこう言ったのです。

 

「私の指輪が君を守る！さあ描くんだ！」

 

アオが青い絵具でサッと描くと、形を与えられてしまったことで弱くなった化け物はジゼルの魔法であっという間に倒されてしまいました。

婿決定！

そこへようやく駆け付けてきたコミューンの長達に、

 

「これが我が婿だ！」

 

と、いきなりアオを自分の連れ合いとして紹介しました！

 

さらにビックリしているアオの耳元でそっと囁きます。

 

「君には私を殺せるほどの最高の魔術師になってもらわねばならない」と。

 

翌朝、地上にある建物の一室で目を覚ましたアオは、旧市街の底から見る小さな空ではなく、窓の外にどこまでも広がる青空を見て、「今ならこの空も描けるかも・・・？」と青色を使い、窓を爆発させてしまいました。

Phareのマルゴ

ジゼルはアオを『Phare（灯台）』という店に連れていきました。

 

『Phare』はプロスペルという男が経営する文房具屋の傍ら魔術師用の古物商です。

 

たくさん並んだ画材を興奮しながら見ていたアオを紹介すると、プロスペルは娘のマルゴを呼んで相手をするように言いました。

壺中天

その間にジゼルの用事を先に済ませてしまおうとしたのですが、アオがジゼルの婿だと聞いたマルゴは彼があまりに何も知らないことに腹を立てて『壺中天』という壺を出してきて蓋を開けさせたのです。

 

するといきなり壺に吸いこまれそうになったアオは傍にいたマルゴのエプロンを摑み、2人で壺中手天の中に吸いこまれてしまいました。

 

壺の中は中国みたいな風景が広がる綺麗なところでしたが、外へ出る手がかりは見つからず、そうこうするうちに風景にヒビが入ってきたのです。

 

さっき机の上から落としてしまったはずみで壺にヒビが入り、このままでは帰れなくなってしまうとマルゴは泣き出してしまいました。

アオの覚醒

けれどアオはここへ吸い込まれたときからあまり怖いと感じず、むしろこの壺を作った人や絵付けをした人が何をどう願っていたのかが視えていたのです。

 

そしてここに描き足されるべき何かも。

 

アオはマルゴから筆を借りて昨日ジゼルからもらった青い顔料を使いました。

 

『ああそうか・・・僕の青色は・・・何かの本質を暴くための色だ』と無意識に悟るのでした。

 

「ー看破の青！」

 

すると壺中天の中の扉が開かれ、二人は元の店に転がり出たのです。

 

騒ぎに気づいたプロスペルとジゼルが床に落ちていた壺中天を見て、

 

「塗料が剥離してたようだが修復されてるな」

 

アオが修復したことを知ったジゼルは、

 

「青色は君の王国の最初の臣下だ。すべての色の忠誠が得られた時に君は君の王国の支配者になれるだろう」と、言うのでした。

元婚約者候補のダミアンの願い

部屋に戻ってくると、アオはジゼルに「僕はあなたを知ってみたい！」と言います。

 

その頃、表にはジゼルの元婚約者候補の一人、ダミアンが来ていました。

 

ダミアンはジゼルから一方的に婚約者選びを破棄されたことの文句言いに来たわけではなく、どんな人物を婿に選んだのか会ってみたいと思ったのです。

 

しかしアオが絵画魔術を使うと知ってすぐに膝をつき、

 

「私の師匠の絵を描いて頂けないでしょうか!?」と言うのでした。

魔術師の本質とは

ビックリするアオが連れていかれた先は、魔術師ガスパールの屋敷でした。

 

ガスパールは長年魔術をを使ってきたことで魔術に浸食されて、腕が鉄化してしまった「ムリアン（転変者）」です。

 

その腕を見たアオに「綺麗ですね」と言われて、すっかり彼が気に入ってしまったガスパールはそのまま外に連れ出して町を歩き回りながら度々ルーン文字を描いていくのをみせました。

 

ルーン文字は描かれた建物を保護して子供たちを事故こから防ぎます。

 

「魔術師の仕事の本質はこういうものだと思う」とガスパールは言います。

 

やがて連れていかれたモンマルトルの丘の上は、自分たちの他に誰も居ないことに不思議に思いながらアオはイーゼルを立てて絵を描く準備を始めました。

師弟の決闘

そこへジゼルとダミアンが来て人払いの術がかけてあると教えてくれましたが、突然ダミアンとガスパールが決闘を始めたのです！

 

驚いているアオに、ジゼルはこれがかの一族が弟子に免許皆伝を与える際に行う習わしで、次の世代に魔力を受け継がせる時に肖像画を描き、先代は死ぬのだと教えてくれました。

呪いの虫

師と弟子の凄まじい決闘を視ていたアオは、ガスパールの心臓がもうすでに半分以上が鉄になってあちこち錆びていると涙を流します。

 

それを聞いたジゼルは決着がつく寸前、ダミアンの剣に魔法をかけて花と蔓でグルグル巻きにして、アオに「看破の青・顕出」を行わせると、いきなりガスパールの胸に腕を突き刺したのです。

 

そして引き抜いた彼女が手に持っていたのは、ガスパールの心臓に巻きついていた呪いの虫でした。

「通りすがりのおじさん」

数日後、ジゼルはアオにスマホをくれますが、おそろいのスマホだったので区別できるようにアオが裏にそれぞれの似顔絵を描きました。

 

ジゼルとガスパール、ダミアンは、ガスパールに呪いをかけた相手をシメに行くことにし、その間アオは外で絵でも描いて待っているように言われて公園に来ましたが・・・。

 

案の定すぐにゴロツキに絡まれしまったアオを、「通りすがりのおじさん」だという軽いノリの男が助けてくれたのです。

 

その後、アオが部屋に戻るとすでに3人は帰っていて、呪いは呪い屋から買ったことを突き止めたので今度はその”炎（フラム）”と呼ばれる魔術師たちに接触しようと話し合っています。

 

しかし3人とも顔が知られていたのでアオが「自分が行く」と言ったのです。

 

スマホに呪い屋のアプリを入れたアオは、アプリの指示にしたがって指定された場所へとやってきました。

 

すると男が後ろから声をかけてきたので、隠れていたジゼルが魔法で攻撃しますが逃げられてしまい、アオが「看破の青・追駆」をしかけて後を追うと、そこにはカタコンベの旧市街で見た屍竜を招いた術式に似た蜘蛛のかけらが落ちていました。

アルベール

一方、逃げた呪い屋は”紫文（ゾウェン）”といい、妹の”雨依（ユーイー）”と暮らしていました。

 

さっき手持ちの呪いの半分を失くしてしまったと話していると、そこに”アルベール（通りすがりのおじさん）”が呪いを補充しに現れたのです。

 

その頃、アオとアルベールを襲ったゴロツキの一人が、アルベールに捕まれた足に大量の虫の呪いを受けていました。

 

 

 

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「魔法使いの嫁 詩篇.108 魔術師の青 」2巻の発売日は？

 

「魔法使いの嫁 詩篇.108 魔術師の青 」2巻の発売日は2020年3月10日です！

 

まとめ

今回はまほよめのスピンオフ「魔法使いの嫁 詩篇.108 魔術師の青 」1巻の紹介でした。

 

「まほよめ」とはまた一味違うマンガで、この先の展開がスゴク気になる1巻でした。

 

ではでは(^o^)／

 

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