「海街diary」9巻最終巻ネタバレ感想 アフロ店長が遭難!?・番外編も!

     

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お元気ですか?うめきちです(^o^)/

吉田秋生先生の「海街disry 9巻 ~行ってくる~」が2018年12月10日に発売されました。

12年間連載した海街diary・・・ついに最終巻です!

吉田秋生先生お疲れさまでした。

赤ちゃんができてアフロ店長と結婚した幸せいっぱいのチカちゃんですが、エベレスト登頂を目指す日本隊チームとの連絡が途絶えてしまいます。

また父親の13回忌をきりに墓じまいのために河鹿沢を訪れたすずを待っていたのは・・・。

今回、ついに最終巻を迎えた「海街disry 9巻 ~行ってくる~」の紹介をしていきたいと思います。

「海街disry 9巻 ~行ってくる~ 」

  • あらすじと感想
  • まとめ

(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)

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「海街disry 9巻 ~行ってくる~」

あらすじと感想

女子の言い分 男子の事情

サチねえが友達と温泉旅行に出かけることになりました。

一緒に行くのはヤスですが、それはみんなには内緒のおとなの旅行です。

☆それについて風太たちは何となく察しがついてみたいですが、それぞれの兄たちから口止めされてすずたち女子にはバラすことはできない男の事情という大義なんですね~男ってヤツは!

その頃、サチねえはヤスと温泉旅行を満喫し、よっちゃんは福田さんの遺言の証人を頼まれたことを坂下課長に報告しながらも自分たちの温泉旅行の約束も取りつけてしまうのでした。

入試を控えた風太たちは塾に行くことになり、勉強の邪魔をしてはいけないと思うすずはミポリンと稲村ケ崎公園でおしゃべりしていた時に、風太から変なメールが届きました。

「すくだすつきあてく」

それは緒方将志のいたずら送信でしたが、慌てた風太は稲村ケ崎公園へと向かい、海辺の階段で待ちあわせたすずにメールの意味を説明すると

「あたしたちもうつきあってんじゃなかった?」

と言われて、ちゃんと言ってなかったからと

「おれ、おまえのこと好きだから!」

最大級の緊張で告白する風太に対してすずは満面の笑顔で答えます。

「あたしも好き。風太のことが大好き!」

そして「私たちも温泉旅行に行こう!」と爆弾を落として風太をびっくりさせるのでした。

☆もちろんみんなも誘っての健全な日帰り温泉ですが(^^)v!

か・カワイすぎる!!

幸福

サッカー部の雑用を手伝っていたすずは後輩たちのランニングにつき合って海岸を走っていた時に偶然いとこの直人に出会いました。

その頃、サチねえのスマホにはヤスから風邪でダウンしたとメールが入っていたのです。

心配したサチねえがお見舞いにいくと、だいぶ良くなったヤスは晩ごはんの支度をしていたので一緒に食べていくことに。

ヤスは家庭の事情もあって家事は得意分野で料理もバッチリだったのです。

そんなヤスの手料理を食べながら幼い頃に祖母が作ってくれた「トマトちゃんつぶし」の話しをしながら、誰かに気にかけてもらいながら食べたり笑ったりするのを幸福だとしみじみ感じるのでした。

その夜、アフロ店長からのメッセージで「10月17日にチョモランマ頂上アタック決定!」を読んだすずは、「明日じゃん!」と、ちょっと焦りましたがチカちゃんは平気そう・・・じゃなく、本当は心配でたまらないんだなと思うのでした。

そこへチカちゃんからNYAINをもらったからと言って直人がやってきて、ふたりに卒業制作の写真集のモデルをやってほしいと頼んできました。

一方、福田が店で和尚と話しをしていた時に、アフロ店長の頂上アタックチームと連絡が取れないらしいという電話が入ったのです。

夜半の梅

アタックチームが遭難したかもしれないという情報で駆け付けてきた風太は、店長のことを心配して元気のないすずを見て「マジかわいい」なんて不埒なことを思った自分に焦ってしまいます。

☆いつもと違うか弱いすずにどうしてもときめいてしまう悲しい男の性ですね。

その時のすずの家は、チカちゃんの部下たちや直人がそれぞれの情報網を駆使してアタックチームの安否を探る前線基地と化し、何もできない風太はせめて少しでも役に立ちたいと心配する仲間たちからの連絡を一手に引き受けることにするのでした。

チカちゃんとアフロ店長のために頑張ってくれているみんなの前には、香田家の庭の梅で作った梅干しをたっぷり使ったおにぎりがありました。

おばあちゃん直伝の梅干しを大船のおばさんが漬けてくれたとても酸っぱい梅干しです。

そこへ福田が和尚といっしょにやってきてチカちゃんに優しい言葉をくれました。

「あいつはきっと帰って来る!心配やろうけどもうちっと待っとってな」

それはチカちゃんの一番欲しかった言葉でした。

ずっと我慢していたチカちゃんは、福田の言葉でいきなり涙が溢れてしまいました。

そんな時にまた風太のスマホが鳴り、祐也からの電話でアフロ店長から連絡があったというのです!

と、同時にサチねえやよっちゃんのスマホにも「アタックチーム無事下山!」の知らせが届いて、一同『やったー!!!』な空気に一変するのでした。

数日後、駅へ迎えに行ったみんなの目前で「ただいま」と言ってチカちゃんを抱きしめるアフロ店長は、いつもと変わらずチカちゃんラブでみんなの笑いと感激を総なめにしていました。

☆その後、直人に頼まれた写真撮影を手伝いに来た風太がすずを見て「やっぱチョーかわいい♡」と鼻息荒い場面は青春だなーとホッコリさせられちゃいました(*´▽`*)

行ってくる

いよいよチカちゃんが新居に引っ越しする陽がやってきました。

サチねえはチカちゃんから「今までありがとうございました」と言われて、嬉しいけど戸惑ってしまったことをヤスに話します。

するとヤスはこう言ったのです。

「君が「面倒見のいいお姉ちゃん」にならなかったら寿々ちゃんはこの街にはいないんだよ。もちろん風太友で会えない。何より君たちの妹ですらなかったかもしれないんだ」

「これってすごいことだと思わない?」

☆すごい言葉ですね~(*´ω`*) サチねえにとって最高の癒しと励ましですよね~

やがて入試が行われた2月14日。

風太たちの試験が上手くいくように神社でお参りするすずとミポリン。

試験の後はいつもの階段のところで待ち合わせです。

「これ 例のモノです」

そうして風太が初めてもらった本命チョコはほとんどすずが食べたのでした。

そして3月14日

すずたちの卒業式の日、チカちゃんの赤ちゃんは生まれました。

無事赤ちゃんの顔を見ることができたすずは、その翌日に掛川の高校へと旅だっていきます。

玄関ですずをハイタッチで激励したよっちゃんは、その直後、二ノ宮のおばさんとの約束を果たすためにヒマラヤへと旅立つ福田をも見送りました。

すずは風太と一緒にたわいない話をしながら極楽寺駅まで歩き、「例のヤツ」と、ホワイトデーのお返しを受け取ると、

「じゃあ、行ってくる!」

「おお、行ってこい!」

未来に向かう電車へ乗って旅立っていくのでした。

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番外編 通り雨のあとに

☆番外編はすずの義理の弟・和樹の目線で描かれています。

墓じまい

すずの父親の再婚相手だった陽子さんの連れ後だった和樹が末っ子の守を連れて河鹿沢怨さん駅まですずたちを迎えに来ていました。

今年はすずたち姉妹の父親の13回忌なのでいい区切りということで、ここのお墓を墓じまいしてすずの母親のお墓も一緒に鎌倉に移すことになったと、和樹はお寺の住職から聞かされたばかりでした。

駅で待っていると到着した電車から降りて来たのは、尾崎光道(てるみち)と浜田走馬(らんま)そして浅野すずでした。

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走馬はもちろんチカちゃんの息子です。大きくなりましたね~10才くらいになったんでしょうか(#^.^#)

和樹に案内されて、走馬と光道と守はすぐに近くの川で川遊びを始めました。

守を見たすずは「あの子、大きくなったね」とつぶやきます。

すずの父親と再婚した時に陽子さんの連れ後は和樹と智樹だけだったので、守はその後に誰かと再婚?して生まれた子です。

20歳になったばかりの和樹の家は、弟の智樹が15歳で厚生施設に入る罪を犯し、10年前に生まれたばかりの守を飯田の大叔父夫婦に預けてそのまま消息不明、その後、大叔父は亡くなって大叔母も認知症で介護施設に入所しているという複雑な家庭環境でした。

川遊びをしている3人を眺めながらあれこれとたわいのない会話の中で和樹は、河鹿川とその近くを流れる歌詩川の源流が全く違うことを教えてくれました。

「一応、報告するね。私ね、結婚するの」

「あ、そうなんだ・・・おめでとう。どんな人?」

「今日、8時の電車でこっちへ来るわ」

☆そうか~ついにすずも結婚するんですね。相手はきっと風太なんでしょうね(#^^#)

そろそろお寺へ行ってくるとすずが話しを切り上げた頃、橋の上には妙が自転車で通りかかりました。

妙は3年前に母親とこっちに引っ越してきたので、お盆にきたすずとはタッチの差で会わなかった少女です。

「あの人があんたの初恋の人?」

☆まだ中学生みたいですが、気が強そうで和樹に気があるみたいですね。

そうこうするうちににわか雨が降り出してきたので、妙は和樹に

「お姉ちゃんを迎えに行けば」

そう言ってビニ傘を渡してくれました。

蝉時雨の中を走っていくお姉ちゃん

和樹はあの日、父親のお葬式に鎌倉からやって来る姉たちを迎えに行くすずを思い出していました。

体調の悪い陽子さんの代わりに駅まで行くお姉ちゃんに、一緒に連れていってほしいと呼んだおれの声が蝉時雨の中で聞こえなかったのか、お姉ちゃんは一度も振り返らずに走って行った・・・。

2つの川と同じように、お姉ちゃんはおれとほんのわずかな時期だけ近くに寄り添ったあとで、別れて別の場所へと行ってしまった・・・。

「おれたちは家族にはなれなかったけれど、お姉ちゃんと暮らした日々を決して忘れないだろう」

そう思う和樹でした。

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まとめ

今回は最終巻「海街disry 9巻 ~行ってくる~」の紹介でした。

ついに終わってしまいましたね~。

しみじみ良いお話でした。

番外編で大人になったすずも出てきたし、続編の続編はないんでしょうね・・・。

ではでは(^0^)/

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