お元気ですか?うめきちです(^0^)
佐藤健さんと宮崎あおいさん主演の映画【世界から猫が消えたなら】が2016年5月14日に公開されました。
公開前から今年一押しの泣かせる映画としてずいぶんと話題になっていました。
余命を宣告された30歳の郵便配達員に起こった不思議な出来事を通して、家族や友人との思い出をたどり自分に取って一番大切なものを知るヒューマンドラマです。
今回の記事は、
1)映画【世界から猫が消えたなら】あらすじと感想
2)キャスト
3)評価
4)まとめ
以上を紹介していきたいと思います。
(※なお、ネタバレのため、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
1)映画【世界から猫が消えたなら】あらすじと感想
舞台は急な坂道のある街です。
主人公の「僕」は30歳の郵便配達人で「猫のキャベツ」と暮らしていました。
猫の「キャベツ」は僕に取って両親やすべての思い出につながる大切な存在でした。
悪魔
ある日、「僕」は仕事の帰り道で急なめまいにおそわれて、倒れてしました。
病院での診断の結果、僕は脳腫瘍に侵されていて、もう手術も難しく、いつ亡くなってもおかしくないと診断されました。
医者の話を聞くなり大声をあげて病院を飛び出して、走って、走って、泣き叫んでいる僕でした・・・都言うのは妄想ですが、人間というものは絶望すると案外と冷静になるのですね。
いつものように猫缶を買い、親友のツタヤが働いているビデオレンタルでおススメビデオを借りて、ぼんやりとアパートの部屋に入り、電気を付け、
「ただいま、キャベツ」と猫の頭を撫でて、ふと誰かの気配を感じ・・・
「うわー!ビックリした!!」
暗い部屋にいたのは僕の顔にそっくりの顔をした悪魔でした。
彼の提案では、僕はもう明日には死んでしまうので死にたくなかったら「何かを消す」と1日の命をもらえるというのです。
死にたくなかったので契約してしまいました。
電話
悪魔が最初に消したのは『電話』でした。
「電話なんかない方がいいんじゃないですか?」と悪魔は言います。
僕は電話が消されてしまう前に誰かに電話しておかないといけないと思い、何となく昔の彼女に電話したのです。
彼女ととりとめのない思いで話をしているうちに、彼女は僕と別れた後も僕の母と付き合いがあったことがわかりました。
僕たちは付き合っていたころの楽しかったことを話し合いました。
ふたりで観た映画や、毎晩の長電話、アルゼンチンに旅行したことなんかも・・
そして、何となく悪魔の話をすると
「電話がなくなったらいやだなぁ・・だってあなたと私の始まりも電話だったじゃない」と、言うのでした。
そして、『電話』が消えたあと彼女の所に行くと、まるで知らない人という顔をされたのでした。
悪魔は「得るものがあれば、失うものもあるんだよ。お前は1日の命の代わりに電話とそれにまつわる思い出を失ったんだ」と言いました。
映画
悪魔が次に消したのは『映画』でした。
『映画』が消えると、映画が何よりも大好きだった親友のツタヤは古本屋になっていて、僕の顔を見て、
「何かお探しですか?」
と言いました。
永遠に続くと思っていた僕とツタヤの関係はあっさりと消えてしまいました。
時計
次に消されたのは時計でした。
僕の家は時計屋です。
時計が消えたら父はどうなるのでしょうか。
一日の命を得るために僕は何をやっているのだろう・・・
家族旅行の思い出
僕は母が亡くなる前に家族で旅行した時のことを思い出していました。
母は自分が亡くなることを知っていて、どうしても家族旅行がしたいと言いだして急きょ父と母と僕とキャベツの3人と1匹で出かけたのでした。
宿で、母が僕に手紙を渡そうとしたので
「そんな遺書みたいなモノはいらない」
と受け取りませんでした。
父は元来、仕事一辺倒の人間で母が入院しても見舞いにはほとんどこないで、亡くなった時も仕事をしていました。
息を引き取った母の枕元に修理した懐中時計を置いて
「おい、直ったぞ」と言ったのが無性に腹だったしかったのを思い出しました。
猫
悪魔が次は猫を消すと言いました。
「猫なんかいなくてもいいでしょう」
次々と何かが消され、それとともに僕に関する思い出が消されていくのをなすすべもなく見ていた僕は、今度は消されるのは猫だと思うともう何も考えられなくなりました。
僕はどれだけ眠っていたのか、目を覚ますと「キャベツ」が見当たりません。
もしかしたらもう消されてしまったもかもしれない?
外は雨が降っています。
なんだか急に不安になって外に飛び出してあちこち「キャベツ」を捜し回りましたが、どこにもいません。
絶望のあまり雨と涙でびしょ濡れになってヘトヘトになってアパートに帰ってくると、「キャベツ」がいました。
僕に「ニャーン」と鳴きかけてきます。
僕は何かがこみ上げてきて猫を強く抱きしめるのでした。
そして、ふと目に付いたポストには僕あての手紙が届いていました。
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彼女からの手紙
僕が子供のころに拾ってきた猫はレタスという名前でした。
レタスの箱に入れられて捨てられていたのです。
僕と母はレタスをとても可愛がり、レタスは家族であり友達でした。
でも母が病気になった同じ頃にレタスも病気になり亡くなりました。
病気で弱った母に追い打ちをかけるようで居たたまれない僕は代わりの猫を捜していました。
父も同じだったようで、父が見つけてきた子猫はまるでレタスにそっくりでした。
今度はキャベツの箱に入れて家の前に置いておくと母が見つけて喜びました。
「この子の名前はキャベツね」
そんな事を思い出しながら、ポストから抜き取ってきた手紙を開封すると、それはあの日、僕が受け取らなかった母からの手紙でした。
手紙には
「あなたのいいところを書きます」
と、僕のいいところがたくさん綴られていて最後に、元気に生きて欲しいと書かれていました。
「お父さんは、あなたが生まれた時に、”生まれて来てくれてありがとう”って生まれたばかりのあなたに言ったのよ」
と、かつて母が嬉しそうに言っていたのを僕は思い出していました。
ありがとう
僕は夢の中で、家族旅行をする僕たち家族を離れた所から見ていました。
そばには悪魔がいます。
僕は悪魔に
「ありがとう。僕に何が大切なのか、死を受け入れる勇気を考えさせてくれて。君はホントは僕なんだよね?」
すると悪魔が言いました。
「・・・ありがとうなんて言われるのも悪くないな・・」
振り返ると悪魔はどこかへ消えてしまいました。
朝、目が覚めると、悪魔に消されたものはすべて元に戻っていました。
僕は彼女の所へ行き、
「君が母の手紙をずっと預かっていてくれたのかい?」と聞くと
「そうよ、お母さんが、あなたが弱っている時に渡してって頼まれたの。あなたに渡せてよかったわ」
そう言って抱きしめてくれました。
今、僕はキャベツを自転車のかごに乗せて父への手紙と一緒に、長い急な坂の上にいます。
「キャベツ、父さんの所へ帰ろう」
そう言って、自転車のペダルを踏みこみました。
切ない映画でしたね。
自分にそっくりな悪魔は自分の心のブラックな部分の妄想だったのですね。
自分がもうすぐ死ぬって言われて冷静なわけないですよね。
ブラックな妄想を見ちゃうのは当然なことだと思います。
だけど、「僕」はこれで納得しててOKですが、残されるお父さんを思うと悲しいです。
きっとそれで、キャベツをお父さんに託しに行ったのですね。
「僕」のことではあまり泣けませんでしたが、お父さんのことを考えると泣けちゃいます。
妻に続いて息子も失うなんて・・・
悪魔の力で脳腫瘍だけ消えればよかったのにって思いました。
佐藤健さんの「僕」と「悪魔」の1人二役が性格がまったく対照的で見てて面白かったです。
でも、やっぱり佐藤健さんには芯から悪い役はできないかもしれませんね。
それは、涙が似合い過ぎるからです!
2)キャスト
僕/悪魔・・・佐藤健さん
彼女・・・宮崎あおいさん
ツタヤ・・・濱田岳さん
お父さん・・・奥田暎二さん
お母さん・・・原田美枝子さん
トムさん・・・奥野瑛太さん
ミカ・・・石井杏奈さん
監督・・・永井聡氏
原作・・・河村元気氏
3)評価
私個人の評価です。
『今年一押しの泣かせる映画』とまでは泣かされませんでした。
でも、自分にとって何が大切なのか、失って良いものがあるのかを考えさせられる映画だったので【☆3.5】を差し上げたと思います。
4)まとめ
今回の記事は
1)映画【世界から猫が消えたなら】あらすじと感想
2)キャスト
3)評価
以上を紹介してみました。
私も猫は大好きなので、猫が消されたらおかしくなってしまうかもしれません。
犬だってそうですよ。ペットじゃなくて心の友達なんです。
ではでは(^0^)/