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お元気ですか?うめきちです(^o^)/
今か今かと待っていた萩尾望都先生の最新作・ポーの一族「ユニコーン」1巻が、2019年7月10日に発売されました!
- 1970年代~2016年のエドガーとアラン。
- 「エディス」の後、二人の行方は・・・?
- 一族とは離れて暮らしていた二人と、彼らを追うバリー。バンパネラ一族の諸事情が明らかになっていく。
そこで今回はポーの一族「ユニコーン」1巻の紹介をしたいと思います。
ポーの一族「ユニコーン」1巻
- あらすじと感想
- 2巻発売日予想
- 「ユニコーン」を無料で読む方法
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
ポーの一族「ユニコーン」1巻
あらすじと感想
Vol.1 わたしに触れるな
再会
2016年のドイツ、ミュンヘンのマリエン広場で仲間たちとバイオリンを弾いていたファルカは、突然現れたエドガーを連れてカフェに向かいました。
ファルカのスマホが鳴っていましたが、今は無視です!
40年ぶりの再会に、抱きしめようとしたファルカは、
「さわらないで!!」
と、強く拒否されてしまいましたが、その理由とは、40年前(1976年)ロンドンの火事の中でアランと共に消えてしまッタエドガーが、再びアーサーのところに現れるまで「ポーの村」で40年間も眠っていて、飢えた体は触れるもの全てからエナジーを奪ってしまうからでした。
アランの塊り
エドガーは無意識に「目」を使ってそこへ移動して回復するまで眠っていましたが、目を覚ました時のエドガーはグールのような怪物に変化してしまっていたのです。
そして闇の中で目覚めたエドガーが抱きしめていたのは焼けた藁のようなアランの塊りだったのです。
カバンの中に『アランの塊り』を入れてきたエドガーはファルカに頼みました。
「アランをもとにもどしてほしい」と。
バリー(ダイモン)
話を聞いてショックを受けたファルカとエドガーが言い争っているところに、偶然やってきたのはバリーでした。
「ダイモン・・・!」
ファルカはバリーのことを「ダイモン」と呼んで「消えろ!」と叫びました!
かつて14世紀に今は無い『赤ルーシ国』で死にかけていたファルカを助けて仲間にしたのはバリーでした。
しかしバリーはファルカのことを都合の良い貯金箱くらいにしか考えていず、戻ってくるたびにファルカからエナジーを絞りとっていったのです。
「教育しそこねたよ」
と笑うバリーです。
そこへ現れたのは、ファルカが電話に出ないのに腹を立てたシルバーでした。
シルバーもエドガーを見るなり再会の喜びで泣きましたが、そこにいたバリーを見て驚くと同時に怒りました。
バリーはエドガー同様にキングから直接 血の洗礼を受けた身でありながら、村を追放された敵なのです。
エドガーの願い
さらに「バリー」と言うのは本名ではなく、いくつもの名をもっていて本名を知っているのはアランだけでした。
バリーはベニスの音楽コンサートで戯れにアランに本名を教えたと言いました。
彼らの話を聞いていたエドガーは、アランを取り戻すにはバリーの方が有意義だと判断して彼について行くことに決めました。
「アランを取り戻せるならぼくは悪魔とだって契約する」
Vol.2 ホフマンの舟歌(バルカロール)前編
コンサート
1958年フランス・リヨン音楽学校の生徒だった上がり症のジュリエッタは、ここの教師でもある母親のエステルに従妹のカルメンと共に呼び出されていました。
ベネチアで行われるサルヴァトーレ氏主催のコンサートで『バルカロールを』を歌うように言われたのです。
30年前、20歳のエステルは兄と共に毎年ベネチアのコンサートで歌い、サルヴァトーレ・ルチアと会ったと懐かしそうに言い、彼への手紙をジュリエッタに託したのでした。
どうやらエステルはかつてサルヴァトーレに恋をしていたようです。
『もしも失敗したらどうしよう』と、不安を抱えながらもベネチアにやってきたジュリエッタは、”ミューズ”と名乗る不思議な男に出会いました。
彼もまたコンサートで『バルカロールを』を歌うと言っています。
一方、コンサートを聞くためにごねるアランを連れてベネチアに来ていたエドガーと同じホテルにファルカとブランカ、そして偶然にもジュリエッタたちも泊まっていました。
サルヴァトーレ・ルチオ
サルヴァトーレはルチオ一族のバンパネラですが、1890年にキングポーがコンサートを聞きに来たとエドガーに話してい時に、そこへ通りかかったカルメンが、
「あなた、サルヴァトーレ・ルチオさんっておっしゃるの?」
エステルからの手紙を預かっているからと急いでジュリエッタを連れてきました。
けれど、彼がサルヴァトーレ・ルチオの息子で、父は亡くなったと言ったことで手紙は渡されずに終わります。
エステルの娘が来ていたことを知って驚くサルヴァトーレは、昔、男ばかりのルチオ一族に女を加えたいと思ったことをバリーにからかわれ、今度こそ恋の想いを果たせとそそのかされるのでした。
Vol.2 ホフマンの舟歌(バルカロール)後編
ルチオ一族
バチカンのペペ神父は若いアマデオ・アマティ神父を連れて、友人のガロ神父のオーボエ演奏を聞くためにコンサートへやって来ました。
90歳という高齢なのに異常に元気なガロ神父を見て、『あいつルチオだ』と教会までもが関わっていることに驚くエドガーは、シスター・ベルナドットに呼び出されます。
彼女は実は、男ばかりのルチオ一族の始祖で、その昔、キングたちと共にギリシャの神に仕える巫女や神官だったけれど、国が滅亡するとナポリやローマへ逃れ、彼らはベネチアに留まって今もずっとこの地にいるのです。
15世紀頃からバチカンの神父を連絡係として抱き込み、60歳で交代する時に一族に加えるかチャンスを与えるのだと言うシスター・ベルナドットに「神父が悪魔の手の中に落ちる」とエドガーは皮肉を言います。
そしてルチオ一族に引き取ってもいいという提案を拒否するのでした。
アラン、ミューズの本名を知る
一方、コンサートの方は順調で、上がり症のジュリエッタもミューズのおかげで最高の歌を歌う事ができました。
バルコニーにいたジュリエッタに「最高だった・・・!」と感動したことを伝えに来たアランはそこでミューズに出会い、彼の本当の名前を教えられたのです。
でも同時にすぐに忘れてしまう暗示もかけられていせいか、エドガーに声をかけられた時にすぐに反応できず、何故かその額が光っていました。
サルヴァトーレ・ルチオの告白
フランスに戻ったジュリエッタは、コンサートが素晴らしかったとエステルに感想を言いながら学校へと戻りました。
ところが、部屋の入るとそこにサルヴァトーレ・ルチオが待っていたのです。
「あなたの手紙をいただきたいのです」
「エステル あなたの手をとれなかったのは、愛していたからです。あまりにも深く・・・今も・・・愛しています・・・」
恋人の息子だと信じ込んでいた男の言葉を聞いたエステルは、
「あれは誰?誰!?・・・そんなはずは ない・・・」と混乱してしまうのでした。
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Vol.3 バリー・ツイストが逃げた
花屋と公園
1975年6月ロンドン、公園の向こうにある花屋を訪れたエドガーとアランは注文しておいた「ダマスク・ローズ」7鉢の配達を頼むと、息子が1時間後に帰って来るからそれまで待ってほしいと言われます。
そこでエドガーは近くにある病院を見に行き、アランは公園のバラを見に行くことにしました。
エドガーは花屋の窓からシスター姿のクロエが病院の方へ行くのを目撃したのです。
予想通りクロエは入院患者に祝福を与えるふりをして彼らからエナジーを採っていました。
クロエの話し
エドガーはクロエを庭の隅で捕まえて話しをしています。
「あんたが逃げ出したおかげでルールが変わってばくは毎年ポーの村へのご奉仕がなくなったよ・・・まァ代わりにぼくはポーの村へバラを送っているけどね」
すると、
「枯れやしないわ。また再生するわよ。百年もたてば!」
「百年?どうしてわかる?」
「わかるのよ。だってあの村のバラが枯れてしまったのははじめてじゃないもの!」
エドガーにポーの村に伝わるわらべ歌の意味と、クロエがポーの一族に加わった千年以上前の話を聞くことになるのでした。
ポーの村とトリッポの城
かつてクロエが人間だった頃に流行り病で村中が死に絶え、彼女も死を迎えようとしていた時に老ハンナ・ポーから声をかけられました。
老ハンナポーによって仲間に加えられたクロエ一族に紹介されます。
- 「キング」
- 「フォンテーンという美しい男」
- 「フォンテーンの異母弟・バリー」
- 「フォンテーンに仕える彼の母親と若い二人の娘」
- 「フォンテーンの護衛のような3人の男たち」
「ポーの一族」と名乗るこの9人は、ローマから旅してイングランドに辿り着いたローマ人だと言いました。
ここでエドガーが「キングはギリシャ人のはずだよ」と言いますが、真相はさておき、老ハンナと彼女が増やした仲間たちは小さな谷に「ポーの村」を作り始め、一方、キングたち9人は古いローマの砦跡にある「トリッポの城」に住み始めたのです。
トリッポの城では城主が亡くなると、フォンテーンがその奥方と結婚し、10年後には奥方の娘と、さらにその10年後にはまた若い娘と結婚を繰り返しました。
城の生活に憧れたクロエはシルバーを誘って城へと逃げましたが、その時二人が見たのは燃える城だったのです。
ポーの村に帰ってきたキングは、教会付きの騎士たちに攻め込まれて燃える城に仲間を閉じ込め、彼らは胸に杭を打たれ焼け死んだと言いました。
ただ1人、逃げおおせたバリーだけを除いて。
その年の村のバラは、たくさんの大輪の花を咲かせて冬になっても枯れずに咲き誇りました。
地下に眠るフォンテーン
ある雪の日に戻ってきたバリーはキングに言いました。
「棺に閉じ込めて連れ去ったフォンティーンに会わせてくれ」と。
フォンテーンは村の畑の地下深くにバラの根に絡みつかれて眠っていました。
今年のバラが枯れなかったのはフォンティーンの力だったのです。
バリーはその後、村中のバラを、枯らして逃げました。
キングはフォーンを閉じ込めたまま村に結界を張ってバリーを締め出し、やがてバラが再び咲くようになるまで百年近くかかったのだと言うクロエでした。
その頃、公園にいたアランはバリーに出会い、あれこれ誘われて気分が悪くなっていましたが、エドガーの姿が見えたのでさっさと彼の方に行ってしまいます。
そして翌1976年、エドガーとアランはエディスを救うために火事の中に消えていったのです。
Vol.4 カタコンベ
ミューズとの再会
しらかばの花の香りがする気持ちの良い日に、留守番のアランは一人でボートに乗ってのんびりと過ごしていました。
すると猫のお面をつけた男がボートで近寄ってきていきなり覗いてきたのです。
その男は5年前にベニスで「ホフマンの舟歌」を歌っていた”ミューズ”でした。
彼はベニスではミューズと名乗っていたけれど、名前は”バリー・ツイスト”と言います。
カタコンベ
バリーはアランのボートに乗り移っていろいろ話しかけてきましたが、彼が仲間になったのが3世紀ころだと聞いて「ファルカよりも古いんだ!」とびっくり!
前は美しい兄がいたけど今は一人だし、君と友達になりたいと言います。
さらにバリーは何百年もかけて一人で作り続けている塔を見に来ないかとかなり強引に誘ってきました。
すぐ近くだからと言われて手を出したアランが、次の瞬間立っていたのは地下墓地の「カタコンベ」だったのです。
周り中がどこもかしこも骨だらけで驚くアランに、
「…ほら…あのドアの先にオレの美しい塔があるんだ」
そう言って開けたドアの向こうには、骨と石を石膏で固めて作った気味の悪い塔が建ってました。
嬉しそう「上まで登ってこいよ」と誘うバリー。
気味悪さに「帰りたい」と言うアラン。
するとバリーは自分が敵と戦っていると話し始めました。
自分の話に興奮したバリーは、次の瞬間アランを残したままスーッと姿を消してしまいました。
「ハハハハハーー!!」
ユニコーン
バリーの笑い声だけが響く中、取り残されてしまったアランはパニクってドアを叩いて叫びました!
「ユニコーン!!」
「ぼくを元の場所に戻せよ!ユニコーン!」
「ユニコーン」とは、バリーの兄のフォンティーンがつけた名前で、他には誰も知らないはずだと言うと、「あんたがベニスで教えただろ」とアラン。
「もどせ!ユニコーン」と叫ばれ、次の瞬間バリーはアランを元のボートの上に戻っていました。
ボートを岸に寄るとバリーを無視して逃げ去ったアランは、家に戻ってきたエドガーから土臭いと言われてちょっと慌てました。
一方、バリーはなぜ「ユニコーン」と呼ばれて逆らえなくなったのかと、大きな疑問にかられるのでした。
「ユニコーン」というタイトルの意味がついにわかりました!
ユニコーンと言う名前にはバリーの悲しい過去が込められていて可哀想ですが、カタコンベの骨の塔はイヤでしたね~(~_~;)
あんなとこに閉じ込められたらアランじゃなくたって気が狂いそうです。
それにしてもユニコーンって名前、バリーには似合わな過ぎて・・・(ノД`)・゜・。
でもそこに何かもっと別の意味がありそうですね。
ところで「ユニコーン」1巻は、
- Vol.1 ⇒ 2016年
- Vol.2 ⇒ 1958年
- Vol.3 ⇒ 1975年
- Vol.4 ⇒ Vol.3のちょっと前
という風に順番があちこち飛んでいます。
特にVol.3とVol.4は前後するみたいなので、読み始めちょっと混乱するので要注意!
でもそこを悩むのも面白いですね~(#^^#)
2巻発売日はいつ?
ポーの一族「ユニコーン」2巻の発売日はまだ未定のようですが、「春の夢」が2018年7月に発売だったことから考えると、もしかしたら1年後の2020年7月くらいかもしれないと予想してみました。
また詳しい情報が入り次第更新していきたいと思います。
しばらくお待ちくださいね!
「ユニコーン」を無料で読む方法
どうなるのかとドキドキしましたが、文章で読むより画があるほうが格段に面白いのは請け合いです!
☟詳しくはこちらをご覧くださいね☟
まとめ
今回はポーの一族「ユニコーン」1巻の紹介でした。
世界中に散らばるバンパネラの歴史を垣間見ることができました。
ビックリです!
ではでは(^0^)/
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