お元気ですか?うめきちです(^o^)/
漫画界の大御所・萩尾望都先生の最新作「ポーの一族 春の夢」が2017年7月10日に発行されました。
なんと40年ぶりのお目見えです!!
本誌の方で見つけた時にはドキドキしてしまいました。
そして宝塚歌劇でも舞台化決定!と言うことでも楽しみ倍増ですね(≧▽≦)
第二次世界大戦下のヨーロッパでイギリス西部の島に滞在中のエドガーとアランはドイツから逃れてきたユダヤ人の少女ブランカに出会ったのです。
今回紹介したいコミックスはこちらです。
- 「ポーの一族 春の夢」のあらすじと感想
- 「ポーの一族」新シリーズはいつから?
- 宝塚歌劇上演決定!公演日程や配役
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「ポーの一族 春の夢」のあらすじと感想
あらすじ
1944年1月、第二次世界大戦下のヨーロッパでイギリス・ウェールズ地方アングルシー島の「赤い家」にやって来たエドガーとアランは、心細そうな表情の少女に出会いました。
彼女の名は”ブランカ” ユダヤ人であるためにナチス統制下のドイツを逃れて、母の姉の夫”ダン・オットマー”を頼って弟の”ノア”と共にこの島へ来たのです。
幼いノアはまだウェールズ語が上手く話せなくて、赤い家から聞こえてきたシューベルトのレコードを聞いて敵性語のドイツ語で歌ってしまったりと、ブランカをハラハラさせていました。
けれどもこれが縁でエドガー達とブランカ達は親しくなりました。
初めは年下のエドガーに反発していたブランカですが、年下とは思えない落ち着いたエドガーに次第に惹かれていき、ノアを連れて赤い家によく遊びに来るようになっていきました。
一方、アランは体調がすぐれず、眠りの時季に入っているようです。
長く続くようなら地下室を探さないとなりません。
そこで以前アランを助けてくれた”ファルカ”を呼んでみることにしました。
ファルカの治療のおかげでアランは元気を取り戻しました。
彼はポーの一族とは別系統の、今はもう滅んでしまった国”赤ルーシ”のヴァンピールです。
ファルカはポーの一族には子供のヴァンピールがいると噂で聞いて、とても興味を持っていました。
ある日、エドガーはアランをファルカに預けて1週間ほどどこかへ出かけて行きました。
アランはいつも留守番なのでおもしろくありません。
エドガーはポーの村から来たクロエ達に呼び出されてチェスターのホテルにいました。
ホテルの1室に通されたエドガーにクロエはさっそく覆いかぶさって、彼の濃いエナジーを吸っています。
エドガーはキングポーの直系の血を受けた希少なバンパネラなので、こうやって1年に1度一族の者にエナジーを与える代わりにアランには手出ししないという契約を結んでいました。
アランは一族の承認も儀式も受けずにエドガーが勝手にバンパネラにしてしまったので、一族の者とは認められていなかったのです。
チェスターから戻ってきたエドガーはファルカから『目ースキマ』のことを教えられました。
壁などのそばにある空気の滝のようなもので、これを通り抜けると行きたい場所に行けるのだそうです。
※テレポーテーションみたいなものでしょうか。
ダン・オットマーの妻ので、ブランカの叔母のザブリナが休暇を取って帰ってきました。
ザブリナは軍の仕事をしていましたが、ドーバーの孤児院で友人の息子のアダムを見つけて連れ帰ってきたのです。
その夜、ザブリナは義母のベスからオットマー家の男たちの”眠れない病気”のことを聞かされました。
オットマー家の男たちは43~44歳で”眠れない病気”を発病し、やがて消耗して45~46歳で死んでしまう原因不明の奇病を遺伝的に持っていました。
ダンもこの病気を発病していて命の火が消えるまであともうわずかのようです。
ベスは22年前に夫のマクシーがなくなる時に不思議な男に出会い、
「生き返ることを望むか?」と聞かれました。
「ただし、人間にはもどれない」
『私は天使でもなく、悪魔でもない』
と名乗った男に
「望みはしない!」
と言って追いかえしたのですが、その後もオットマー家の男たちが”眠れない病気”を発病するたびに現れたのです。
そして今回もまた男はやって来ました。
そしてついに「望みます」と答えてしまったのです。
ザブリナは3日ほど滞在してまた軍に戻って行きましたが、ブランカにスミレの刺繍の新しいブラをプレゼントしてくれました。
なかなか手に入らない物なのでブランカはとても喜び、それから明るい顔をするようになりました。
赤い家にブランカがノアとアダムを連れて遊びに来ていた時にファルカが「パリ解放宣言」の吉報をもたらしました。
シャンゼリゼで戦勝パレードがあると聞いたアランは行きたがりましたが、エドガーは反対しました。
ファルカはアランが欲しかったのです。
昔、まだ人間だった頃に失った子供の代わりが欲しくて何人も仲間に引き入れていたけれど、子供ゆえの不用心さでどの子も長生きはしませんでした。
そのことを見抜いたエドガーはファルカを追いだしました。
ファルカに懐いていたアランは拗ねて外へ飛び出して行ってしまいました。
そんなところにクロエが現れたのです。
もっと若返りたいと契約を無視して、アランを盾にしてエドガーのエナジーを要求してきました。
二人が争っていた時キングポーが現れて、クロエの頭を摑んで彼女のエナジーを極限まで吸い取ったのです。
キングポーはカラカラになったクロエをポーの村の地下にある棺にとじこめるようにシルバーに言いつけました。
そしてクロエの代わりにポーの村の統治をシルバーに命じたのです。
やがて危篤だったダンが亡くなり、葬儀の晩に再び例の男が現れました。
キングポーも一緒です。
実は男は200年ほど前のオットマー家の先祖で、今はギリシャ系のヴァンピール・ルチオ一族のサルヴァトーレで、キングポーはここを管理していたのです。
ダンはサルヴァトーレによって地下の霊廟へと運ばれて行きました。
次の日の朝、ノアとアダムは川辺で遊んでいて濁流に巻きこまれて流されてしまいました。
必死の捜索にもかかわらず、ノアは見つかりません。
きっと海まで流されてしまったのだとみんなは口々に言いました。
ショックで呆然なったブランカが川へ入って行こうとしたところをオットマー家の運転手アシュトンが助けました。
ところが彼はブランカのことが好きだったのでつい襲いかかってしまったのです!
ブランカの悲鳴を聞いたエドガーが駆け付けると、アシュトンはブランカが塔の中の穴に落ちたと言ってエドガーをまんまとその穴に閉じ込めてしまいました。
塔の中に逃げこんだブランカは階段を登って逃れようとしましたが、追いついたアシュトンはブランカの服を破り、スミレのブラをむしり取ったのです。
ブランカの悲鳴に強く反応したエドガーは、襲われているブランカがなぜだか見えました。
そして「目ースキマ」から突然現れて、アシュトンを階段から突き落としたのです。
ブランカを救うために極限状態で会得した能力でしたが、ブランカにとっては恐ろしい化け物でした。
ブランカは恐ろしさのあまり黒髪は一瞬で白髪になり、塔の窓から落ちていきました。
エドガーは瀕死状態のブランカを抱いて赤い家に戻りました。
そして必死でファルカを呼んだのです。
そのあまりにも必死な様子を目の当たりにしたアランは、
「ブランカがバンパネラになればぼくはどうせ捨てられるんだから、ぼくはファルカと行く!」
そう言ってエドガーの手を振り払ったアランを見つめ、ファルカに言ったのです。
「アランがいないと、ぼくは幽霊になってしまう・・・」
それは切ない告白でした。
エドガーにとってアランはこの世に存在するための縁だったのです。
ファルカはブランカを連れて行くことにしました。
そこへまたもやシルバーが現れて、恐ろしい警告をして行きました。
クロエが逃げ出し、エドガーを狙っていると!
その後間もなく河口でノアが見つかりました。
エドガーとアランは赤い家を引き払い、パリへと向かっています。
やがて成長し、大学生になったノアを林の間から見つめるファルカとブランカがいました。
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感想
感無量です~(*´▽`*)
確かに、40年前のエドガーとは少し違って妙に人間臭くなってエロいけど・・。
アランも何だか何だか甘えん坊のさみしがり屋になっているんだけど。
でもその分、重厚感が増したというか切なさが増したというか、つまりは感情豊かになったということですね。
「ポーの一族」シリーズのエドガー達はまるで異次元から時々チラッと現れる妖精のような不思議な儚さがありました。
でも「春の夢」の彼らはちゃんと自分の存在を主張しています。
前も良かったけど、今度もとってもいいですねぇ(^_-)-☆
一つ残念なのは女の子の体が逞しくなってしなったことくらいですか。
メリーベルの足がブランカほど太かったらちょっとイヤかもです(ノД`)・゜・。
そして気になるのは、やっぱりクロエです。
新春からの新シリーズで、どう絡んでくるのかドキドキですね!
きっと悪鬼のごとく現れて、今回ちょっとだけ登場したキングポーとか、他のヴァンパイア達も交えての戦いになっていくのでしょうか。
楽しみですね!
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「ポーの一族」新シリーズはいつから?
「ポーの一族」新シリーズは来春から再びスタートすることが月刊flowers7月号に告知されています。
2018年の年明けにはまたエドガーとアランに出会うことが出来るのです(*´▽`*)
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宝塚歌劇上演決定!公演日程や配役
【明日海りおさん】
引用元http://flowers.shogakukan.co.jp/
【仙名彩世さん】
引用元http://www.asahi.com/
■配役
- エドガー・・・明日海りおさん
- メリーベル・・・仙名彩世さん
- 脚本・演出・・・小池修一郎氏
■公演日程
◆宝塚大劇場・・・2018年1月1日(月)~2月5日(月)
- 一般前売り・・・2017年12月2日(土)
◆東京宝塚劇場・・2018年2月16日(金)~3月25日(日)
- 一般前売り・・・2018年1月14日(日)
★お問い合わせ・・宝塚インフォメーションセンター(Tel 0570-005100)
まとめ
今回紹介したコミックスは
- 「ポーの一族 春の夢」のあらすじと感想
- 「ポーの一族」新シリーズはいつから?
- 宝塚歌劇上演決定!公演日程や配役
- まとめ
以上の作品です。
全巻合わせて読んでみて作品中の悠久の時の流れとともに、現実世界の40年の時の流れをかみしめてみるのも楽しいです。
ではでは(^0^)/
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