引用元http://www.nhk.or.jp
お元気ですか?うめきちです(^o^)/
NHK広島開局90年記念ドラマ「夕凪の街 桜の国」が2018年8月6日に放送されました。
原作はTBS日曜劇場「この世界の片隅に」のこうの史代先生のコミックスです。
川栄李奈さん×常盤貴子さんをヒロインに、認知症を疑われている老人・石川旭役の橋爪功さんが物語のナビゲーターになります。
徘徊?する父親を尾行しながらの爆心地・広島を旅することで73年前に精一杯生きた人たちをを語るドラマですが、川栄李奈さんの演技に話題が集まっているようですね。
今回の記事はこちらです。
NHK広島開局90年記念ドラマ「夕凪の街 桜の国」
- あらすじと感想
- キャスト
- 評価
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
NHK広島開局90年記念ドラマ「夕凪の街 桜の国」
あらすじと感想
平成30年
ある日突然、東京に住む石川七波(常盤貴子)が所属する編集部が社の方針で閉鎖されることになりました。
その頃、石川家では父・石川旭(橋爪功)が、彼しか使わない固定電話の料金が30000円余りもあったり、突然どこかへ行方不明になったりと認知症を疑われるようになってリストラ問題も加わり、頭の痛い日々を送っていました。
その日の夜も桃を食べたの食べないので怒った旭は、
「俺が買ってくるからいいだろー!」と言って外へ出て行ってしまったのです。
心配した七波は医師から行動記録を取るように言われていたので、旭の後を追いながらその姿を写真に撮っていました。
すると桃を買いにいったはずが、八百屋をスルーして何故か駅へ行ってしまったのです。
そしてキップを買おうとしているではないですか!
そこへ偶然現れたのは、父親(名波の弟の凪生)と進路のことでケンカして家でしてきた姪の石川風子(平裕奈)でした。
七波と風花は旭がどこへ行こうとしているのか後をつけてみることにしました。
広島へやって来た
こうして旭の後をつけて広島までやって来た二人は、旭がお墓詣りをした後に何軒かの家に寄ってしばらくして出てくる旭を追い続けていきました。
見晴らしのいい高台のお墓には昭和20年8月6日没と書かれたものがたくさんあって、風子は初めて原爆が本当にあったことなんだと実感したのです。
そして将来を選べる自分は幸せなんだと涙ぐむのでした。
旭が最初に訪ねた家は『平野』次は『打越』・・・どちらも聞いたことのない名前です。
七波は風子に旭の後を追わせて、自分は『打越家』で何をしていたのか聞きこみをすることにしました。
昭和30年
平野皆実(川栄李奈)は裁縫が得意だったので、仲良しの同僚の古田に頼まれて近くの洋品店のウインドウに飾られていた洋服とそっくりの服を作ってあげたりしていました。
でも皆実自身は節約のために、仕事場から離れると靴底が減らないように裸足で歩いたりしていたのです。
皆実は母・平野フジミ(キムラ緑子)と川沿いのバラック建ての小屋に住んでいました。
皆実は終戦直前の8月6日、広島に投下された原爆によって父親と妹を亡くし、7日後に会えた姉もその2ヶ月後に亡くなったのです。
バラックには戦争で家を無くした人たちが大勢住んでいました。
太田京花(小芝風花)もその一人で、幼い頃の京花は少しトロイ子供でしたが、皆実とフジミはとても可愛がっていました。
ある日、夜中に大雨が降ってバラックの家はそこら中雨漏りして大変でした。
なので次の日仕事を休んで屋根の修理をしていると、どういうわけだか同僚の打越アキラ(工藤阿須加)がお見舞いにやって来たのです。
皆実が病気じゃなくて家の修繕のために休んだことを知ってホッとしている打越でした。
皆実を襲うPTSD
お見舞いに来てくれた打越をからかっていた時に、皆実は突然フラッシュバックに襲われて急に機嫌が悪くなってしまい、打越を追いかえしてしまいました。
原爆が落とされたあの日から、皆実の脳裏には恐ろしい映像が焼きついて離れません。
両腕から破れて垂れ下がった皮膚をぶら下げて水をくれという人や、地面に倒れている死体、川が死体で溢れている様子などの恐ろしい光景がたびたび皆実を襲い、生き残った彼女に『なぜ生きているのか』と苦しめました。
☆皆実の脳裏に現れる恐ろしい映像は、なんだか怖いマンガの一場面か、お寺に飾られている地獄絵のような非現実的な絵に見えました。
でも川栄李奈さんのPTSDの演技や赤と青と黒で描かれたその怖い映像は、心に焼き付いた恐ろしさの象徴のようで、見ているうちにどんどん怖くなってしまいました。
告白
そんなある日、皆実は打越から金魚の刺繍のハンカチをプレゼントされ、愛の告白とキスをされたのです。
けれど嬉しくてたまらない気持ちと同時に、被爆者であるという大きな秘密を抱えている自分に耐えきれず逃げ出してしまうのでした。
翌朝、打越に被爆者であることを告げて「私は生きていていいのだろうか?」と泣く皆実に
「そうじゃろうと思っとった・・・俺もこっちにおったおばさんが原爆で亡くなったから・・・平野さん、生きとってくれてありがとう」
そう優しく言われて涙が止まらない皆実でした。
原爆症
その日からどういうわけか体に力が入らなくなってしまった皆実は仕事を休むようになりました。
医者は何も言いませんでしたが、皆実は『原爆症』だろうと思っていました。
打越が毎日のようにお見舞いに来てくれましたが、どんどん体が弱っていきました。
弟・旭
そして危篤になった時に、赤ん坊の時に茨城の親戚の養子にやった弟の旭(浅利陽介)が訪ねてきてくれたのです。
皆実はみんなの見守る中で息を引きとりました。
☆このシーンは泣けました。
皆実が原爆を落とした犯人に怨み事を言いながら逝く場面は可哀想で、思い出しながら記事を書いている今も涙がこぼれそうです(T_T)
「十年経ったけど原爆を落とした人はわたしを見て「やった!また一人殺せた」とちゃんと思うてくれとる?」
このセリフドラマで聞くともっとキツイな・・・・ #NHK #夕凪の街桜の国— 美留町まこと (@BIRUMACHIOSAKA) August 6, 2018
七波は打越から皆実の話しを聞きながら金魚のハンカチを見て、73年前の大きな悲しみを身内の出来事として初めて知ったのです。
認知症じゃなかった!
平和公園を歩く七波は、風子から電話がかかってきたので広島名物お好み焼き店に誘いました。
「おじいちゃん、あれから何軒も回ったよ。段取り良さ過ぎだよ。」
その後でいろいろ話しをしながら川沿いを歩いて行きました。
☆7歳で母を亡くし、11歳の時に祖母を亡くした七波が、祖母が亡くなる時に朦朧としながら言った言葉が悲しいです。
「あんた皆実の友達かい?なんであんたは死ななかったんだい・・・?」
病気が言わせた言葉とわかっていても、この言葉は刺さりますね~。
幼い七波は自分は幸せになってはいけないんだと無意識下に刷り込まれてしまったようですね(;_;)
それで40歳過ぎて独身で、恋人のプロポーズの返事も忘れていたしまっていたのか・・・。
言霊って怖いですね。
旭の恋
そこへ後ろから不意に肩を叩かれて驚いてふり返ると、旭が立っていました。
「バレバレだったぞ」
二人の尾行は最初からバレていたようでした。
3人で川沿いを歩き、大きなしだれ柳に所まで来た時に、
「京花と初めて会ったのはここだった・・・そう・・ここに母さんと姉さんが住んでいたんだ」
旭はどうしても姉のことが知りたくなって広島へやって来たのだと旅の理由を説明し、60年ほど前の思い出を話してくれました。
姉の皆実が亡くなった後、旭は広島の大学に入って母親と暮らすようになりました。
旭が京花のことを好きなのを知った母は最初は、被爆者と結婚するのかと反対しました。
そして7年後、旭は東京の本社に栄転することになった時に母と共に京花をお嫁さんとして連れていくことにしたのです。
☆旭の遠回しのプロポーズをすっとぼける京花に翻弄される若き日の旭を演じる浅利陽介さん、笑えますね~。
老人・旭の揺るぎない気持ち
七波は父に聞いてみました。
「お父さん・・・結婚したことを後悔してない?」
「してないよ、するわけがない」
被爆者の子供であることを知って、幸せになってはいけないんじゃないかと思ったという七波に、旭は彼女と弟の凪生の名前は広島を思って京花とフジミがつけたものだと教えてくれました。
「幸せになるんだぞ。七波」
広島の旅と父の言葉で苦しみから解き放された七波は、タイミングよくかかってきた恋人からの電話に嬉しそうにプロポーズの返事をしていました。
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☆原作の「夕凪の街 桜の国」は前に読んだことがあります。
生きたくても生きられなかった被爆者の主人公・皆実が亡くなったシーンでは1人で大泣きしてしまいました。
原作は皆実の悲しい物語でした。
でも「現代バージョン・広島の旅」は、その後の子孫にもスポットライトを当ててくれて、
「幸せになるんだぞ!」
と、ほっこりさせてくれました。
とは言っても、テーマは「爆心地・広島」です。
戦後73年、戦争を知っている世代はどんどん減っている今、こういうドラマやコミックス、映画などでを駆使して、戦争はいけないことだということを次の世代に語り継いでいってほしいですね~。
原作を読んでいない方はぜひ読んでみてくださいね。
ちょうど今、ドラマでこうの史代先生の原作、「この世界の片隅に」が放送されていますがこちらも戦争の悲しさが淡々と描かれています。
終戦記念日の時期である今、ぜひ読んでもらいたい2冊だと思います。
「うれしい?10年たったけど、原爆を落とした人は私を見て、やった、またひとり殺せたって思うてくれとる?」原爆の後遺症でひっそり死にゆくひとの言葉が胸をえぐる。未来永劫こんなことは二度とあってはいけない。#夕凪の街桜の国
— azukKi (@azukki_) August 6, 2018
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キャスト
【昭和】
- 平野皆実・・・・川栄李奈さん
- 平野フジミ・・・キムラ緑子さん
- 打越アキラ・・・工藤阿須加さん
- 太田京花・・・・小芝風花さん
- 石川旭・・・・・浅利陽介さん
引用元http://www.nhk.or.jp
【平成】
- 石川七波・・・・常盤貴子さん
- 石川旭・・・・・橋爪功さん
- 石川風子・・・・平裕奈さん
引用元http://www.nhk.or.jp
相関図
引用元http://www.nhk.or.jp
☆
評価
私個人の評価です。
川栄李奈さんの演技に泣けました。
なので(☆3.8)を差し上げたいと思います。
まとめ
今回はこちらの記事の紹介でした。
NHK広島開局90年記念ドラマ「夕凪の街 桜の国」
- あらすじと感想
- キャスト
- 評価
残しておきたいドラマの一つだと思いました。
ではでは(^0^)/
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