お元気ですか?うめきちです(^o^)/
現在メロディで連載中の樹なつみ先生の新連載「八雲立つ 灼(あらた)」1巻がもうすぐ発売されますね~。
でもその前に前作「八雲立つ」まずはこちらを読んでおくとグーですよ!!!!
本作は、1992年から10年間に渡って白泉社の月刊少女漫画雑誌『LaLa』で連載し、
コミックス、文庫、アニメにもなり、そして今回の新連載にあたり、愛蔵版も出版されました。
まずは「八雲立つ」文庫版4巻を紹介したいと思います。
「八雲立つ」文庫版3巻
- あらすじと感想
- 七人御先(1)~(2)
- 黒不浄の郷(1)~(5)
- 「八雲立つ 灼(あらた)」1巻発売日は?
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「八雲立つ」文庫版3巻
あらすじと感想
七人御先(1)~(2)
櫻里乃原高校の伝説
週刊誌に大々的に報じられた闇己はクラスメイトの女子たちの間で騒がれるようになりました。
今までモテたことなんか全くないと言う闇己ですが、彼の外見だけでもそんなはずはありません。
『ほんとに鈍いんだから』と、フラれた経験だけは豊富は七地は呆れていました。
そんなある日、クラスの女子が夜に学校で肝試しをやるので闇己くんも来ないかと誘ってくれましたが、今夜は夕香の修業があるのでことわりました。
闇己の通う櫻里乃原高校(おうりのはらこうこう)には「七人目」という伝説がありました。
『冬の新月の夜、午前〇時丁度に学校内に7人集まると。その内の1人が必ず災難に遭う』
闇己は夕香に修業をさせながら七地と残る6本の神剣の行方について話しをしていましたが、教室に数学の教科書を忘れてきたことを思い出したのです。
ずいぶん遅い時間でしたが、教科書を取りに七地と夕香と共に学校へ向かいました。
すると肝試しをすると言っていた女子たち3人が教室にいたのです。
7人になるはずが、4人はドタキャンで来なかったので諦めて帰ろうとしていたところでした。
彼女たちから「7人目」の伝説を聞いた闇己はこの話しは本物だと言います。
「7人殺すまでは成仏できない悪霊のことだ」
とは言っても今は全部で6人、怪異は起きないから帰れと3人を帰しました。
ところが生物室で首を吊ろうとしている新任の生物教師がいました。
何とか自殺は食い留めましたが、さっきの3人が戻って来てしまったのでこれで7人になってしまったのです。
しかも生物室はもっともアブナイと噂されているとおり、7人揃ったことで「場」になっていました。
七人御先
教室の扉は開かず、壁と言わず天井と言わず不気味な血管のようなものが張り巡らされて、それに触れてしまった先生は憑かれてしったのです。
もっともすぐに闇己が追いだしたので精神の一部くらいは喰われたかもしれないが、気絶したままほっといても大丈夫だと言っています。
しかし何とかしてここから出なくてはなりません。
「七地、神剣を作ってくれ!!」
闇己は七地に神剣をイメージする「幻刀影術」をやってくれと言うのです!
メガネを取り上げられて、感覚だけで集中しろ!と言われて維鈇谷村で闇己に殺されそうになった時に見た迦具土を思い出した瞬間、
「もらったあっ!」
七地のイメージから作りだされた迦具土を手にした闇己は
「気を呼ぶぞ!おれを補助しろ!!」
そう夕香に言うと二人で神の気を憑依し、神々しいその姿で念を昇華させました。
闇己の手の中の神剣はスウッと消えると、教室にはびこっていたまがまがしい気配も消え去って外へ出られるようになったのでした。
すると気絶していた先生も目を覚ましましたが、急に明るい性格になっていてみんなをビックリさせました。
暗い部分を念に喰われたのだろうということです。
そして夕香は今の不思議な感覚に感動し、1人で気を呼べるようになりたい!!と思うのでした。
黒不浄の郷(1)~(5)
黒不浄村
神剣の1本の行方がわかったので、闇己と七地は雪道を山奥の野井辺村に向かっていました。
タイヤチェーンを装着しているところにこの付近の人が通りかかったので村までの道を聞いてみると、不気味な答えが返ってきたのです。
「あそこは黒不浄村って呼ばれてるくらいのところだ。悪いことは言わんから早く帰れよ」
「黒不浄=死の穢れ」ということで一瞬ひるんだ七地でしたが、神剣を見つけるためにやむなしと野井辺村へ向かうのでした。
着いてみればあんがいのどかな山村の景色に少し安心した二人ですが、向こうから言い争う声が聞こえます。
中年の男に少女が「約束が違うじゃないか」と食ってかかっているようです。
思わず止めに入った七地でしたが、その少女の可愛さについ一目惚れしてしまったのでした。
☆あああ・・この惚れっぽささえなけりゃね~(;´Д`)
村長の家に着いた闇己はどこからか視線を感じ、ふり返りましたがそこには土蔵しかないので気のせいだと思うのでしたが、土蔵の中には怪しい二人の男が闇己のことを見ていたのです。
電話で用件は話してあったのですが「そんなものはない」と言い張る村長に、闇己は買い取り価格について1000万円という破格の金額を提示しすると急に態度が軟化したことから神剣のありかを確信した闇己でした。
しをりとの出会い
話しは翌日ということで離れに泊まりましたが、翌朝早く目が覚めた七地が散歩していると昨日の少女・しをりに出会ったのです。
キツネ付きの家だと言われて村八分にされているしをりは、何故そう言われているのか教えてあげるからと強引に七地を連れ出してしまいました。
七地が連れて行かれたのはこの辺り一帯の葬送の場・風葬の場所でした。
そのせいでこの村は黒不浄村と呼ばれていたのです。
そしてそこから見える、村から1軒だけ離れて建てられた家がしをりの家で、その向こうの崖の上の家がしをりの母親が住んでいた家でした。
しをりの母親は彼女が5才の時に亡くなったのでその後は祖母に育てられましたが、その祖母も1ヶ月前に亡くなって今は一人で暮らしていると言っています。
七地はしをりの身の上が可哀想だと同情すると、
「あんたって優しいよね」
と、いきなりキスしてきたのです。
そして自分を東京に連れて行ってくれと頼んできました。
「連れて行ってくれたらあとは自分で働くから!そのためならあんたの望ことなんだってするよ!このままだと信夫(村長の息子)の囲い者にされちゃう・・・」
とても15歳の少女の言葉とは思えない切羽詰ったセリフに、七地は可愛そうで思わず涙が出てしまいました。
そんな七地の優しさにしをりは今まで感じたことのない感情を知るのでした。
そして七地の役に立ちたいと思い、村長の家から神剣を盗みだすことを思いつきました。
負のシャーマン布椎眞前
一方、七地がいない事に気づいた闇己は、七地がしをりと一緒にいたことを聞いて探しにいきました。
ところが途中で気妙な男と出会ったのです。
人目で負のシャーマンとわかるその男は、昨日闇己たちよりも先に神剣の買い取り交渉に来ていた人物で、すれ違いざまに闇己の父親だと言い、連れて行った小屋の中で布椎海潮の末の弟の布椎眞前だと名乗ったのです。
そして神剣を欲しがっているある人物のところへ一緒に行こうと誘ってきたのでした。
ショックで気が動転した闇己はなすすべもなく座りこむしかありませんでした。
小屋にはもう一人”楠”という男もいました。
眞前が出ていき、楠と二人だけになった時にチャンスだと思った闇己は裏の扉を蹴破って外へとびだしました・・・が、扉の外はすぐに崖になっていて「あっ」と思った瞬間とっさにつかんだ古いザイルで闇己は手の平の皮を破りながら逃げ出しました。
ところが離れで七地に手の平のケガを手当てしてもらっていたところへ楠がやって来たのです!
そして七地を人質にとって闇己を脅して二人を小屋へつれていきました。
眞前、しをりと神剣を盗む
その頃、しをりは村長の家に忍び込んで神剣を盗みだしたところを信雄に見つかって取り合いになり、信雄ははずみで階段から落ちてしまったのです。
信雄を殺してしまったと呆然としていたしをりの前に現れた眞前が、虫の息だった信雄にとどめをさして言いました。
「殺したのはおじさんだ。お嬢ちゃんが罪の意識を感じる事はないよ。おじさんと一緒に来るかい?」
小屋で眞前が現れるのを待っていた闇己たちは村の方が赤く燃えているのを見て、自分たちが村からおびき出されたのを悟りったのでした。
眞前がワザと落としたマフラーにストーブの火が燃え移り、村長の家と共に神剣もしをりも消えてしまいました。
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☆ついに負のシャーマン布椎眞前が登場しました!
彼は兄の妻を寝とった罪で一族から絶縁され、今は”邑見眞前”と名乗っています。
本当に不気味な人ですね~。
喋り方といい、物腰や思考回路といい普通じゃありません。
何を考えているのかわからない、こういうのを破滅型の人というんでしょうか?
同じ毒を持つ男でも、周りの人や環境で「闇己」と「眞前」は対照的ですね。
まあ、本人自身の性格でも大きく違うんだと思いますが・・・。
こんな男について行ったしをりはこの先どうなるのか心配です。
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☆
「八雲立つ 灼(あらた)」1巻発売日は?
「八雲立つ 灼(あらた)」1巻は2018年8月28日に発売されました。
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まとめ
今回は「八雲立つ」文庫版3巻の紹介でした。
ついに邑見眞前が出てきました!
どこからどう見ても底知れない恐怖をまとった男です。
闇己はどうやってていこうしていくのでしょうか?
ではでは(^0^)/
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