お元気ですかうめきちです(^0^)
和泉かねよし先生の最新作【女王の花】15巻が
小学館フラワーコミックスより、2017年3月24日に発売されました。
いよいよ最終巻です!
15巻は本編とFAN BOOKからなる特装版でもあります。
味方の軍とはぐれて森の中で二人きりになった亜姫と薄星は、
王でもない、臣下でもない、ただの恋人同士として結ばれます。
しかし翌朝、亜姫が目を覚ました時、薄星は姿を消していました。
今回の記事は
- 【女王の花15】最終巻のあらすじと感想
- MEMORIAL&PREMIUM FAN BOOK
- まとめ
以上の紹介をしていきたいと思います。
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
★韓国のドラマの「女王の花」を検索してたどり着いた方は、こちらの記事をチェックしてくださいね。
【女王の花15】最終巻のあらすじと感想
あらすじ
別れ
亜姫が目を覚ました時、薄星の姿は消えていました。
亜姫を置いて行ったということは、敵が近くにいるということにほかなりません。
そして薄星の腕をもってしても守りきれないほどの数だと判断したからだと理解できました。
薄星のその判断は正しいとわかっているのに、亜姫の足は薄星のあとを追ってしまうのでした。
薄星は川で戦っていました。
大勢の敵に囲まれて、絶体絶命の状態です。
『やめて!!』
亜姫の心の声が聞こえたように、木の陰にいる亜姫を見つけた薄星は
「千年の花!!千年の花!! せんねんのはなっ!!」
そう叫びながら敵を倒していきます。
『出てくんじゃねぇぞ!俺は必ず迎えに行くから。だからそこで待っていてくれ』
薄星の気持ちが痛いほどわかる亜姫は動くことができず、ただ『逃げて!』と祈るばかりでした。
「あとすこしだ」
そう思った刹那、敵の槍は薄星の体を貫いていました。
君は俺が守るよ
十年先でも百年先でも
魂魄だけになっても
君を守るだろう
薄星は、絶望に震える亜姫に微笑みかけながら
「再見(じゃあね)」
そう言って川の流れに消えていきました。
もう1人の亜姫
薄星を失った大きな悲しみと絶望の中で
『”私”は死んだ』
そう感じる亜姫の頭の中では、戦を指揮するもう1人の亜姫が目覚めていました。
『そうか・・・私はとっくに化け物になっていたのか』
「女の子の亜姫」は薄星と一緒に行ってしまいました。
ここにいるのは「指揮官・亜姫」です。
亜姫たちを捜しに来た味方と合流した亜姫は、指揮官として、亜国の次期女王として冷静に戦を進めて行き、ついに土妃を最後の砦の越尾城まで追い詰めました。
かつては亜王の、ついで土妃の宰相であり、今は亜姫側に寝返った高諷から越尾城の図面や城内の備蓄などの情報を聞き出しました。
城攻めを命じる亜姫に、高諷は
「恨まれますぞ」
と言いますが、亜姫は逆に問いかけました。
「この世に恨まれない人殺しなどあるのか?」
春琴
激烈な戦いの末に陥落した城を見つめていた亜姫を、背後から刺し殺そうと襲いかかった少女がいました。
春琴というその娘は戦で亜姫の軍に父と兄を殺されたのです。
その娘はまるで、母「黄妃」を殺された頃の亜姫のようでした。
亜姫は春琴を侍女として引き取ることにしました。
自分が王として間違った行いをした時に打ち果たしてくれる者として・・・。
そんな亜姫に青逸は、薄星から預かっていたものを渡しました。
それは字を書けない薄星が青逸から習い書いた拙い文字が並んだ手紙でした。
薄星からの愛に溢れた手紙には
『上を見上げて。この世は美しい』
これから女王として立つ亜姫への心からのエールが綴られています。
「再見・・・」
亜姫はそうつぶやくのでした。
土妃と高諷
捕らえられた土妃は、なぜか亜姫の知っている恐ろしい毒婦の土妃とは思えない下卑た女で、亜姫は目を疑いました。
思わず「哀れな女・・・」と言った亜姫の言葉に
激しく反応し、悪態をつき、暴れ、
「王妃の黄妃を殺したのはおまえだ!」と狂ったような目をして言うのでした。
「どこまでも救われない女だ」
そう言う亜姫の傍らで、
「土妃様は死にたいのですよ」
そう言ったのは高諷です。
亜国を守るためなら、たとえ逆臣と罵られても構わないという信念で、亜王、土妃と次々に主を替えていった変心激しい宰相でした。
亜姫が彼の罪を許し、立ち去ろうとしたとき突然襲いかかり、警護の者たちに成敗されてしまうのですが、最後に土妃に言ったのです。
「あなたを想い殉死する臣下がいても、まあ・・悪くはないかと・・・では、お先にいきます」
土妃と高諷は『不細工、毒婦』と毒づきながらも主従だったのです。
亜姫は土妃を殺さないことにしました。
「おまえは牢につなぎ、生かしておく。死んでいった者たちを忘れることを許されない、灼熱の苦しみ悲しみの上に立って生きよ。それが罰だ」
亜女王と千年の花
その後、亜の女王となった亜姫は何年も何年も人々に尽くし、戦も飢饉もない平和で豊かな国を創っていきました。
そして女王になって30年が過ぎたある日、不思議なおふれを出しました。
《千年の花を探しなさい》
その半年後、女王暗殺事件は起きました。
最終話
《千年の花》とは、千年に一度だけ咲き、どんな願いも叶えてくれるという幻の花です。
女王はこの花にどんな願いをこめたのでしょうか?
女王に毒を盛って殺そうとした犯人は春琴と胡人の商人・蛇波流の息子でした。
女王が出したおふれの《千年の花》を献上し、それを飲んだ女王は眠ったまま目を覚まさないのでした。
亜国宰相・高登の前に引きだされた二人は、なぜそのようなことをしたのかと詰問されました。
春琴の話
春琴は戦の後、女王に引き取られ侍女として仕えていましたが、長い間、寝る間も惜しんで仕事をする亜姫の女王としての血のにじむような努力を見てきました。
曾国の王が何度訪ねて来て求婚しても、全くなびかず生涯独りを貫きました。
女王は調度品など何もない空っぽの部屋で、汚い布だけを大切に持って来ることのない人を待ち続けているのです。
女王が何度か後継者を選ぼうとしましたが、それを重臣らは拒み、女王の在位を望み続けました。
やがて長年の激務で女王は体を壊して倒れ込む日々が続き、もう長い命ではないと悟っていたようでした。
半年ほど前に黄国から来た国使団の中にいた清逸の息子の青策に、懐かしい師匠青徹の面影を見た女王は、それからすぐに《千年の花》のおふれを出したのです。
春琴は自分の知っている限りの女王のことを話しながら、
「もう解放してやってください」と懇願するのでした。
胡人の商人の話
《千年の花》を持ってきた個人の商人(蛇波流の息子)は、あの花は毒花ではなく、薬草だと言いました。
『苦痛を取り去り、夢幻の世界に誘う花』
彼は父親から
「いついかなる時でも、女王がそれを望んだらたとえ子の代になっていても届けよ」
そう言われていました。
それは女王の願いが『女王のまま死にたくない』ということだからです。
それを知っていたから、《千年の花》という符号の下に彼女を夢の世界へと逃がしてやったのだと。
約束
寝台で眠っている女王は花の香りに気がつきました。
「もう目をあけることもできないけれど・・・」
そう思いながらも、窓から入ってくる風や光が気持ちがいいと感じていました。
そして誰かがやって来たのを知りました。
「今日は晴れだ」
「来たよ。約束、忘れてないよね?」
それは忘れるはずもない愛しい薄星でした。
「行こう!」
ふたりは、ふたりが望んだ世界へと旅立って行きました。
春琴と胡人の商人は、罪を許されて解放されました。
それはどういうわけか、女王が煙のように消えてしまったからでした。
春琴は微笑みながら佇む女王を見たような気がして涙が出ました。
詳しくはこちらもご覧ください
感想
ついに完結してしまいました。
3回読み直して、3回泣いてしまいました。
もう滂沱の涙ですよ(≧▽≦)
最後がこう来るとは!
薄星は体を悪くしていたようだし、話の流れからいっても死んでしまうかもしれないとは思っていました。
だから亜姫は薄星を想いながら生涯、女王として過ごすのだとかわいそうに思っていました。
亜姫が亡くなる時、薄星が迎えがくることは絶対有りだと思っていましたが、こう言う形でしかも『千年の花』がこういう使われ方をするとは予想していませんでした。
身体ごと別次元に行ってしまったんですね。
そっちの世界では幸せになってほしいと祈っています!
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MEMORIAL&PREMIUM FAN BOOK
●イラストギャラリー
●本格連載開始前 プレショートストーリー
(ベツコミ2010年 5月号掲載)
●厳選名言集
●中国ってスゲーな!取材記
(ベツコミ013年10月号掲載)
・作者和泉かねよし先生の中国取材記です。
●お正月番外編
(ベツコミ2011年1月号掲載)
●もうひとつのエンディング
(ベツコミ2017年 2月号掲載)
・亜姫に女王の座を譲られた土妃が春琴と二人で、亜姫のことを語らう短編。
☆以上の内容がぎっしり詰まっています。
ファンブックは薄い本ですが、内容はとっても濃くて絶対読む価値ある1冊です!
まとめ
今回の記事は
- 【女王の花15】最終巻のあらすじと感想
- MEMORIAL&PREMIUM FAN BOOK
- まとめ
以上の紹介でした。
ついに終わってしまいました(T^T)
感無量ですね~
【女王の花】全巻、本棚の一番いい場所にしまいたいと思います。
ではでは(^0^)/
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