お元気ですか?うめきちです(^o^)/
吉田秋生先生の名作「海街diary 」のスピンオフ物語「詩歌川百景」の第9話「苦い蜜」が月刊フラワーズ2022年5月号に掲載されました。
第9話は、当事者なのに話してもらえなかった莉子と妙の怒りが描かれています。
- 莉子は父親がリストラされそうだと原光司に聞かされたことで、怒り心頭に発していた。
- それを聞いた妙も自身の体験から、知るべき権利を阻害されたことに同調して類に怒りをぶつけ、「良かれと思ってというのは無自覚な毒だ!」とキツイ言い方をする。
- 一方、河鹿沢温泉のHPのユルキャラが評判になるがその一方で・・・。
今回は吉田秋生先生の新作「詩歌川百景」9話目「苦い蜜」の紹介をしたいと思います。
詩歌川百景9話目「苦い蜜」
- あらすじと感想
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- 10話目の予告
- 「詩歌川百景」を電子書籍で無料で試し読みする方法
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
詩歌川百景9話目「苦い蜜」
あらすじと感想
鎌倉帰り
妙に勧められて鎌倉へ墓参りに行ってきた和樹と守がみんなに鎌倉土産を配っています。
「お帰り 早かったじゃない」という妙は、さっそく旅館の仕事を手伝えと急かし、
「湯守りに休みなし!」と言い、仕事をしながら鎌倉の様子を聞いたり、ようやくHYAINのIDが交換できたと言う和樹に、
「これからはあたし経由じゃなくて直接連絡すればいい。姉弟なんだから」と言うのでした。
カエルのユルキャラ
仕事によって現実に戻った和樹は、あの日、林田類が剛に恋してることを思い出してちょっと沈んだ気持ちになりますが、『おれもその気持を尊重する』と決め、何があってもあいつの味方でいると決心しました。
そんな中、妙情報で河鹿沢温泉の町役場がやっているHPが評判になっていて、そのキャラに使われているのが自分と剛が昔 役場に頼まれてカジカカエルのユルキャラの着ぐるみを着た時の写真が使われていることを知ったのです。
青くなる和樹。
「意外だったけどリンダは役場の仕事が向いていたみたいね」と言う妙。
林田家の激震
ところで今日は東京に単身赴任している類の父親:林田が帰ってきていました。
林田は元々東京の人間でしたが、町会議員の宮本明成と大学の同期で大学の夏休みに河鹿沢温泉を訪れて宮本の悪友・原の妹と出会い結婚したというつながりでした。
そんな林田家に激震が走ったのです!
類の母親が自己啓発セミナーにハマって500万円くらいつぎ込んでしまったことで、父親が会社をリストラされそうになっていることを、あろうことか家族でもない従兄弟の原光司から聞かされたことに激怒した莉子から聞かされた和樹と妙!
「お兄ちゃんもお父さんもちゃんと答えてくれない💢」
妙の怒り
温泉の湧出場所を確認に来た類にそのことを聞くと、
「親父はリストラされそうなわけじゃない。早期退職を考えてるだけだ」と答えた類。
- 父親は元々は技術職だったことから物作りの現場に戻りたくてこの機会に小さな家電メーカーに転職を考えている
- 東京の祖母が施設に入るのにお金が必要だった
- でも莉子の進学費用はちゃんと用意してある
立て板に水のごとくな説明を聞かされた妙は、それを今まで隠されていた莉子が何の関係もない従兄弟から聞かされて怒るのは当たり前じゃないとキツイ言い方をしました。
妙も両親が別居した11歳の時には両親の仲がおかしいことには気づいていて、両親が離婚したその夏休みにここへ来た時に伯母が飛び出してきて「妙ちゃんかわいそうに。辛かったわね」と言われたのです。
実は妙は父親とは血の繋がりがなく、彼女は母親が父親と結婚する前に付き合っていた人との間にできたこどもで、父親はそれを承知で結婚して妙を実の娘として育たましたが、離婚して家を出ていく時に『秘密を持ったまま別れるのは耐えられない』と母親の留守を狙って本当のことを教えてくれたと言いました。
ところがあづまやに来ると、なぜか従兄弟の麻耶子も仙太郎も知っていると聞かされたことから、彼らが自分が知るよりもずっと前から知っていたということにとても傷ついた妙でした。
当事者である自分が知らされてないのに関係ないいとこが知っている!
だから莉子の気持ちがわかる妙は類に対してキツイ物言いをしてしまったのです。
「悪意のある人だけが毒をもるわけじゃない。良かれと思って、善意のつもりで蜜がたっぷりかかっている無自覚な毒もあるのよ!」と。
林田と宮本
同じ頃、共同湯で入浴中の宮本は林田から今回のことの事情を聞いていました。
林田は妻が自己啓発セミナーに使い込んでしまったお金は500万円くらいで、その原因はハッキリとはわからず、本人の性格と少しづつ積み重なっていた何かで心の問題だと言います。
さらに林田の母親のホーム入居と重なったこともあり、類がこっちにいてくれて正直助かったと言いますが・・・。
それを聞いた宮本は「まさか、類は母親の面倒を見るために進学をあきらめたんじゃないだろうな?」と言い、林田は即座に否定しました。
誰よりも知る権利がある
その後、和樹は妙に「言い過ぎだぞ」と諌めると、「わかってる。あたしが悪かったわ」と素直に謝る妙に驚きますが、この時に初めて妙と両親の事情を聞かされたのです。
「誰よりも知る権利があるのはあたしのはずなのに、良かれと思ってっていったい何!?」
「だからリンダにも気づいて欲しかった」
そう言いながらも、「莉子はお父さんとリンダが守ってる、じゃあ類のことは誰が守ってくれるの?」と類の心配もしていました。
一方、役場に戻った類にとんでもない悪質な誹謗中傷の手紙が届いていたのでした。
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こういうことってままありますよね。
「良かれと思って」という思いやりなんですが、本人にとってはそうじゃないことのほうが多いようです。
「教えてくれればよかったのに」っていうセリフはよく聞きますが、難しいところですね。
ラストの誹謗中傷の手紙がこの先どんな展開を呼ぶのか気がかりでもあります。
9月号は遠いですってば!
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10話目の予告
「詩歌川百景」10話目は、月刊フラワーズ2022年9月号(2022年7月28日頃発売)に掲載されます。
関連記事: →詩歌川百景 第10話「終わる夏」ネタバレ感想 原光司の陰謀
「詩歌川百景」を電子書籍で無料で試し読みする方法
どうなるのかとドキドキしましたが、文章で読むより画があるほうが格段に面白いのは請け合いです!
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まとめ
今回は吉田秋生先生の新作「詩歌川百景」9話目「苦い蜜」の紹介でした。
妙の告白にはビックリでしたが、一難去ってまた一難・・・。
次回、類はどう対処するのでしょうか。
ではでは\(^o^)/
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