映画「コーヒーが冷めないうちに」ネタバレ感想・優しい都市伝説

     

2018-09-21_142430引用元http://coffee-movie.jp

お元気ですか?うめきちです(^o^)/

有村架純さん・主演、川口俊和氏・原作の映画「コーヒーが冷めないうちに」が、2108年9月21日に公開されました。

監督は「アンナチュラル」などで高い評価を受けた塚原あゆ子監督によるオムニバス形式の映画です。

とある町のとある喫茶店には不思議な都市伝説がありました。

『その席に座ると戻りたい過去の時間に戻ることができる』

タイムスリップした先で一体どんな事が起こるのだろうか?

そこで『とにかく泣ける』と評判のこの映画、さっそく観てきましたので紹介したいと思います。

 映画「コーヒーが冷めないうちに」

  • あらすじと感想
  • キャスト
  • 評価
  • まとめ

(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)

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 映画「コーヒーが冷めないうちに」

あらすじと感想

喫茶店「フニクリフニクラ」

とある町のとある喫茶店「フニクリフニクラ」には『その席に座ると戻りたい過去の時間に戻ることができる』という都市伝説がありました。

その噂を聞きつけてやってくるお客さんもたくさんいましたが、その席に座るためのルールを聞くととてもめんどくさいので座る人は少なかったようでした。

そのルールとはこちら↓

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  1. 過去に戻ってどんな事をしてきても現実は変わらない。
  2. 過去に戻ってもこの喫茶店を出ることはできない。
  3. 過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでからそのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない。
  4. 過去に戻れる席には先客がいる。席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ。
  5. 過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない人には会うことができない。

めんどくさくて制約の多いルールですね。

コーヒー係の時田数(有村架純)「コーヒーが冷めないうちに」と言うおまじないのようなセリフ付きで淹れてくれたコーヒーを、冷めないうちに飲み干さなければ帰って来られなくなって幽霊なってその席に座り続けることになるという恐ろしいおまけもありました。

夏・・・清川二美子と五郎のケース

時々それでもその席に座って過去に戻りたいという人がいて、清川二美子(波留)もその一人でした。

キャリアウーマンで気が強い二美子は、1週間前にこの喫茶店で幼なじみの賀田多五郎(林遣都)と酷いケンカ別れをしたばかりでした。

その日、突然、呼び出されて五郎の口から聞かされたのは、

「仕事で今からアメリカへ行く」

なので、

「どこへでも行ってしまえば!」

二美子は五郎と付き合っていたわけではないけれど、昔から彼のことが好きだったので大事な話があると言われてここへ呼び出された時には『もしかしたら・・?』という望みを抱いていたのですが・・・。

不器用な二人はつい売り言葉に買い言葉でケンカ別れしてしまうことに。

その後、この喫茶店に「座ると過去に戻れる席がある」という不思議な都市伝説があることを知った二美子は、すぐに実行したいと店主の時田流(深水元基)頼みこんだのです。

けれどその席にはいつも同じ女の幽霊が座っていて、そこに座れるのは幽霊がトイレに行った時だけでした。

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つまりその席に座ろうと思ったら、いつ来るのかわからないその瞬間を待つしかないんですね~。

幽霊なのにトイレに行くのかとみんな疑問に思うのですが、幽霊の女性は確かにトイレのドアを開けて入っていきましたよ!(・・?

やがてついに待ち続けたかいあって、幽霊が席を立ったわずかな時間に二美子はそこに座ることができました。

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「コーヒーが冷めないうちに」という数のセリフを聞きながら、大きなプールの中に落ちるような感覚の後、1週間前の同じ時間に戻った二美子は、また五郎と同じケンカをしそうになりましたが、グッと踏みとどまって自分の言いたかったことを伝えることができました。

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そしてコーヒーが冷める前に急いで飲み干して元の時間へ戻ってきたのです。

その時に五郎から恋人にアメリカへ行くことを告げたらフラれたと聞いていたた二美子は、喫茶店の帰り道で五郎にメールしてアメリカに行くことにしたのでした。

その顔は晴ればれとしていました。

秋・・・高竹さんと房木さんのケース

高竹佳代(薬師丸ひろ子)は毎日、この喫茶店に来ていましたが、実は若年性認知症で夫の房木康徳(松重豊)のことを忘れてしまっていました。

テーブルの上にたくさんのノートや本を広げて何かを一生懸命書いている佳代をいつものように房木が迎えに来ます。

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「高竹さん、さあ帰りましょう」

「あなたどちら様?どこかでお会いしたことあったかしら?」

佳代は自分が房木佳代であったことを忘れ、旧姓の高竹と名乗っています。

そして時折「夫に渡しそびれた手紙があるの」と言って、バッグから大きめの封筒を出して数に見せることがありました。

一方、房木は看護師に転職して佳代の世話をしながら働いていましたが、妻の病気を受けとめることができずに悩みを抱えていました。

妻を見つめる房木の気持ちを思うと辛いですね。

ある晩のこと、房木は偶然あの席が空いていたので座ってみました。

数にコーヒーを淹れてもらい、目を開けると前の席に座っているのはまだ病気が進行する前の佳代です。

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房木は数から聞いていた厚い封筒を佳代から受け取りました。

それは病気のことを知っていた佳代が、いずれ夫のことを忘れてしまう前にバースデーカードに書いた房木への愛と感謝のこもった手紙でした。

手紙には最後まで患者と看護師ではなく、夫婦でいたいと書かれていました。

それを読んだ房木は妻の病気を受け入れることができたのです。

現実に起こってしまった事は変えられないというなら、起らなかったことも変えられないじゃないかという点から見ると、虚構の世界である「過去に戻った時」で受け取った手紙が現実世界の房木の手元にあるのは?と思いました。あちらで読んできたことになっていればセーフだったのに・・というところがちょっと残念(ノД`)・゜・。

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冬・・・平井八重子と久美のケース

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スナックを経営する平井八絵子(吉田羊)は、しょっちゅう訪ねて来て家に戻るように説得してくる妹の久美(松本若菜)を避けまくっていました。

八重子は若い頃に旅館を経営する両親と大ゲンかをして、そのまま家出してきて好き勝手に生きてきて今に至ります。

ところが久美が交通事故で突然亡くなってしまったのです。

八重子は最後に久美が会に来た日に戻って、今までごめんと謝ろうと決心しました。

亡くなった人と会った人はと帰りたくない気持ちが強くなるものです。

帰ってこないと幽霊になって、今、いる幽霊と交代になってしまいます。

だから必ずコーヒーが冷める前に飲みほすようにと八重子に強く忠告して、カップに温度計までセットしてからコーヒーを注いでくれました。

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八重子が目を開けると、ちょうど久美が喫茶店に入ってくるところでした。

八重子は久美に、自分が旅館を継ぐから今度はあんたが自由にしてと言うと、

「私はお姉ちゃんとふたりで旅館を経営するのが夢だったの」

久美の言葉に涙が止まらない八重子でした。

温度計のタイマーが鳴り、コーヒーを飲みほした八重子は、別れ際に久美が事故に遭う日には絶対に外に出ないようにと何度も警告するのでした。

戻ってきた八重子は実家に帰って旅館を継ぐことに決めました。

勝気な八重子が、数が止めるのも聞かずに「もう一度あの子に会いたい!」と取り乱すところは思わず息を詰めて見てしまいました。

戻って来てくれて良かった~~(ノД`)・゜・。

数と新谷亮介のケース

この喫茶店の不思議を目の当たりにして驚いた新谷亮介(伊藤健太郎)は、近くに住む大学生で、年上の数のことが気になっていました。

店のコーヒー係は代々時田家の女が受け継ぐしきたりで、数の母親があの幽霊なのだと聞かされた亮介は、数の心の奥に秘められた悲しみを知ることになります。

数の母親の時田要(石田ゆり子)は数が6歳の時に、数が生まれて間もなく亡くなった夫に会いに行くためにコーヒーを飲んでそのまま帰ってきませんでした。

コーヒーを淹れたのは数だったのです。

そのために数は自分がお母さんを幽霊にしてしまったのだと深く悲しみ、『お母さんに会いたい!自分は幸せにはなってはいけない!』と思いこんでしまったのです。

やがてつき合うようになったふたりは亮介が就職して社会人になり、数が妊娠したことから結婚を決めましたが、数はあまり嬉しそうではありません。

亮介はそんな数を助けてやりたくて母に会いに行く方法を色々考えてみましたが、どれも数と流が試したことばかりでもう手はないと諦めかけていました。

ところが「誰も試した人はいないけれども未来にも行ける」と聞いた亮介は、コーヒー係を継ぐのは時田家の女だという点に目を付け、とんでもない事を考え出したのです。

ある晩、亮介は数に電話して明日の朝、8時前に店に行くようにと言ったのです。

翌朝の8時前に店にいった数は、そこで見たことのない女の子からコーヒーを淹れてもらい、母に会いに行くことになりました。

目標とする日時は、母が病気で亡くなった日よりもさらに先のクリスマスの日。

そこにはクリスマスツリーの向こうで

「お母さんここにいて!行かないで!」

と泣きじゃくる幼い数と、「ごめんね」と謝る母の姿がありました。

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母に泣いてすがる数がテーブルの上に置かれたフォークでケガをしてしまったことで、コーヒーを飲み干せなかった母はそのまま幽霊となってしまったのでした。

母があの日に会いに行ったのは亡くなった父ではなく数だったのです。

自分の死期を知っていた母は、ひとりぼっちになってしまった幼い娘の未来が心配で亡くなる前に未来に様子を見に行ったというのが真相でした。

「私、幽霊になっちゃったのね・・・」

そう言いながらも成長した数を見て嬉しそうでした。

母に会うことができた数はやっと心の重石がはずされ、自分は幸せになっていいのだと思うことができたのです。

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女の子は未来(みき)と言う名の未来から来た数と亮介の娘だったのです。

数ヶ月後、数は女の子を産み、未来と名付けられた赤ん坊はすくすく成長して中学生になると母・数からコーヒー係の作法を教わります。

未来は母・数にコーヒーを淹れてもらって過去へ行き、そこで若い数にコーヒーを淹れてあげて祖母に当たる要に会いに行かせるたのでした。

エンドロールで未来が成長していく様子を見ながら

「ああ幸せになったんだな・・・良かったなあ」

と思いましたが、観終って映画館の外に出た時にやっと詰めていた息がはけたような気がしました。

 

特にラスト、亮介がどうやってまだ生まれてない未来にコーヒーの話を伝えたのか・・・?

順を追って考えてみればわかりますが、それだと未来を産んでから彼女にコーヒーを淹れてもらう前の悲しみを抱えた数も存在するわけで、その数はどこへ行ってしまったのかという何となくパラドックス感が残るのが残念でした。

でも観終ったあとに突っ込みたくなる部分をおいてもなお、爽やかな安堵感があるとても良い映画だったと思います。

キャスト

  • 時田数・・・・・有村架純さん
  • 新谷亮介・・・・伊藤健太郎さん
  • 幽霊・・・・・・石田ゆり子さん
  • 清川二美子・・・波瑠さん
  • 賀田多五郎・・・林遣都さん
  • 時田流・・・・・深水元基さん
  • 平井久美・・・・松本若菜さん
  • 高竹佳代・・・・薬師丸ひろ子さん
  • 平井八絵子・・・吉田羊さん
  • 房木康徳・・・・松重豊さん

監督・・・・・塚原あゆ子監督

原作・・・・・川口俊和氏

評価

私個人の評価です。

こんなすてきな都市伝説がある喫茶店、あったらいいなと思います!

ということで、(☆3.4)を差し上げたいと思います。

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まとめ

今回は、映画「コーヒーが冷めないうちに」の紹介でした。

まだ観ていない人には是非おススメの映画です。

ではでは(^0^)/

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