「不滅のあなたへ」3巻ネタバレ感想＆バケモノの兄弟グーグー・4巻発売日

おげんきですか？うめきちです（^0^）

アニメ映画「聲の形」の原作者大今良時先生の最新刊【不滅のあなたへ】

3巻が2017年6月16日に発売されました。

 

フシはばあさんの故郷へとやってきました。

フシはここで知り合った少年・グーグーから弟のように可愛がられ、人間としての生活を知りました。

この経験がフシにどんな影響を与えるのでしょうか。

 

今回の記事は、

以上の紹介をしていきたいと思います。

 

（※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね！）

 

【不滅のあなたへ】3巻のあらすじと感想

＃14　変わりたい少年

兄と二人でテントで暮らす少年・グーグーには夢がありました。

毎日一生懸命働いてお金を貯めていました。

ところがある日、箱の中に隠してあったお金が減っていました。

ガックリしながらお饅頭を食べていると迷子の犬がやって来たので半分個しました。

 

次の日、グーグーが市場で働いていると、金持ちの娘の”リーン”は犬のミールを見つけてくれたお礼にと宝石の付いた指輪をくれました。

ウキウキしながらテントに帰ったグーグーは、空っぽになったお金の箱と兄ちゃんの置手紙を見つけて自分が捨てられたことを知りました。

 

そんなある日、材木を山積みしたトロッコが荷崩れして材木が飛んできて、そのまま斜面を転がっていきます。

下の方で花摘みをしていたリーンはグーグーに突き飛ばされて軽いケガで済みましたが、グーグーは材木が顔の上に落ちてきました。

 

グーグーがどこかの小屋の中で気がついた時には目も鼻も口もまるで化け物のようになっていました。

そして腹がすごく出っ張っていました。

グーグーを助けてくれたのは酒爺という変なじいさんで、潰れてしまった顔を隠すために変な模様の仮面をくれました。

 

■あんな材木の下敷きになってよく生きてたとビックリです！

どんな顔になってしまったのかと思いましたが、最後まで出て来ませんでした。

＃15　二人の”怪物”

それから3ヶ月後、酒爺の所にビオランばあさんとフシがやって来ました。

普段は少年の姿のフシはオオカミ、女の子、熊に変身できる不死の怪物です。

 

でも自分の名前も言えないまるで赤ん坊だったので、グーグーは怪物同士仲よくやることにしました。

フシのことを弟のように面倒をみて、人間の生活を教えるグーグーは酒爺の家で抜群の家事能力を発揮する出来る男でした。

 

酒爺のところにキズに効くいいものを探しにやって来たリーンは、店番をするグーグーの後ろにいたフシに一目惚れをしてしまいました。

 

■フシが一番最初に獲得した少年の姿はけっこうイケメンです。

不細工じゃない分ラッキーだったけど知性の欠如がいかんともしがたいところでしたが、これからは使える男になるかも！

＃16　実験台

毎日来るようになったリーンは、そのうちに店に住みこんで働くようになってしまいました。

リーンのことが好きだったグーグーは複雑な気分です。

 

リーンがもっとキズに効く物が欲しいと言ったので、酒爺はグーグーの口にホースを突っ込んで腹の中から酒を取り出しました。

 

グーグーの腹の中には酒爺が細工して、酒を保管できる臓器を勝手に作られていました。

 

酒爺の実験台にされたことを知ってショックを受けたグーグーはそのまま飛び出してどこかへ行ってしまいました。

フシはオオカミの姿でそれを眺めていました。

 

■人間の腹の中に臓器を増やすって、どうやってやるんでしょうか？

すごいホラーな場面を想像してしまいました。

＃17　手放したもの

グーグーは前に住んでいたテントに戻り、元の雇い主のダンナ様の所に戻って働かせてもらうことにしました。

けれど仮面をかぶったグーグーを見た人は驚いたり、好奇の目でからかったりします。

 

マスクがなければ人間でいられないのかと悲しくなったグーグーは、仮面を池に捨ててしまったのでした。

 

グーグーがいなくなった酒爺のところの食事事情は激変していました。

見よう見まねでフシが作った食事は激マズだったのです。

ビオランに教えてくれと頼むと、グーグーを探して教えてもらえと言うだけでした。

 

■ビオランばあさんの

「あいつは早く人間にならにゃいかんのだ」

と言う言葉はすごくドキッとしました。

＃18　新しい人生

仮面を捨てて素顔を晒したグーグーをみんなは怖がって近寄ってきません。

ダンナ様の息子などは

「もう仕事に来るな！」

と言って水をぶっかけてきます。

他に仕事を探そうにもこの顔では怖がって誰も雇ってはくれません。

 

ケガをする前に市場でリーンにもらった指輪を売ろうとしたとき、殴られて路地で気絶している兄ちゃんに偶然出会いました。

痩せ細った兄の身体を見て悲しくなったグーグーは、兄がこれを元手にやり直してくれるように祈ってその手に指輪を握らせてどこかへ去っていきました。

 

『これでいいんだ・・・』

そう思いながらテントで寝ていたグーグーは突然、袋に詰められて攫われてしまいました。

人さらいたちは彼をどこかの見世物小屋へ売り飛ばすと言っています。

 

「ガウ!!」

 

いきなりオオカミが襲って来ました。

人さらいたちが抵抗すると今度は大きな熊に変わりました。

 

「オレグーグーいないと大人にナレナイ」

 

二人は手を取り合って喜び合いました。

 

■やっぱりフシだってグーグーのことが気になっていたんですね。

＃19　深い記憶

フシとグーグーは怪物の兄弟になりました。

 

酒爺のところには帰りたくないというグーグーは、仕事を辞めてからずっと何も食べていなかったので倒れてしまいました。

 

何か食べるものを出そうとグッと考えたフシは掌から果物を出すことが出来ました。

続いてダンゴや魚の頭を出してみせました。

 

これまでの生で、強く刺激を受けたものほど深く記憶に刻まれ、記憶に残れば容易く作ることができたのです。

 

フシが死や痛みに反応して、新しいものを作れるようになるということをグーグーは理解しました。

「例えば俺が死んだことでお前がショックを受けたら俺にもなれるのか？いいな、それ！」

「俺が死んだら俺になってな」と言いながら眠ってしまったグーグーは、まるで死んでしまったかのようでした。

 

■あんだけ食べた人間がまさか死ぬとは思いませんが、一瞬ドキッとさせられてしまいました。

フシもドキッとしたと思います。

＃20　人間と”怪物”の外側

「いた!!こんな所に!!」

突然リーンが現れました。

ビックリして木の陰に隠れたグーグーは仮面を捨ててしまったので出てこれません。

 

「おじいさんね、反省してるって！無料でお腹のものをとってあげるってさ！」

 

リーンが何と言っても隠れて出てこないので、フシは仮面を捜しに行くことにしました。

 

フシがいなくなるとリーンはグーグーに自分の悩みをたくさん話しました。

それはグーグーから見れば贅沢な悩みですが、リーンにすればそれは一人の人間として認められてないと感じることなのです。

 

 

話しをするうちにリーンはグーグーのことをもっとよく知りたいと言い、持ってきた壺のような仮面をグーグーにプレゼントしてくれました。

 

■「無料」という言葉に呆れて笑ってしまいました。

＃21　帰宅前の遭遇

フシが仮面を探している頃、グーグーとリーンは酒爺のところに帰ろうと歩いていました。

もうすぐ仮面を捨てた場所に着くという時に、リーンが変な男に捕まりそうになって急いで二人で逃げ出しました。

 

実は彼女は家出を繰り返していたのです。

さっきの男も父親の雇っている男です。

グーグーに渡した仮面もプレゼントだと言ったのは嘘で、本当は自分の顔を隠すために被ってきたのです。

 

何だかリーンがかわいそうになってしまったグーグーでした。

 

そこへグーグーが捨てた仮面を見つけたフシがやって来たので、3人で歩いていると今度はリーンの家の女中が現れました。

 

フシが女中の足止めをしようと”マーチ”の姿になって二人を逃がしましたが、フシはそのまま帰って来ることができませんでした。

 

女中の悲鳴を聞いたグーグーが行ってみると、フシは血だまりの中にマーチの姿で倒れていました。

＃22　兄弟達の戦い

フシは以前森で出会った、『彼の持っている姿や能力を奪い取ったソイツ』に遭遇していました。

『ソイツ』は今は、マーチになって木の上にいます。

 

 

フシを捜しにきたグーグーを狙って触手を放ちましたが、間一髪フシが触手の攻撃を防ぎます。

「にげて、はやく」

そういう間にも次々と繰り出される触手は防ぎようもなく襲ってきます。

 

触手はフシが狙いなので、邪魔なグーグーを遠くへ投げ捨ててしまいました。

放り投げられた弾みでグーグーは腹の中の強い酒を巻き散らし、女中が落とした松明に引火して燃え出しました。

グーグーは酒を吹き出して引火させて、フシを殺そうとしている化け物を一気にやっつけることを思いつきました。

ところがさっき巻き散らしたせいで腹の中は空っぽです。

「ニゲないト、おレ、おこル！モドタラ　カム!!」

オオカミのフシは必死でグーグーを逃がそうとしています。

 

「待ってろよ！」

 

グーグーは酒爺の家に飛び込んで、

「うんとつえー酒をくれぇ！」

とセかしました。

 

■フシがグーグーを守ろうとして

「モドタラ　カム!!」

には思わずニヤけてしまいましたね！

＃23　対価の火

森でフシが襲われていることを知ったビオランは、酒爺にグーグーの言う通りにしてくれと頼むのでした。

 

酒を腹にいっぱい詰め込んだグーグーが戻ってきた時にはフシの姿はありませんでした。

 

 

グーグーはフシの姿を写し取った『ソイツ』に酒で引火させた炎を吹きかけて燃やし、消えてしまったフシを探して泣きました。

 

ふと気がつくと煙の向こうに光が見えます。

「何だ？あの光」

グーグーが近寄ってみるとそれは小さな石でした。

 

 

グーグーが石を拾うと、いきなり石はオオカミになったのです！

オオカミは言いつけを守らずに戻ってきたグーグーをカムっと咬みました。

「ありがとオ　グーグー」

 

 

その様子を「地の底から現れたモノ」は静かに見ていました。

 

■フシは「地の底から現れたモノ」の意思とは離れて、怪物だけど人間になっていくのでしょうか。

＃24　新しい家族

酒爺の家に帰ってきたグーグーの手料理を、みんなで食べながら再会を喜びあいました。

そこにはもちろんリーンの両親もいました。

リーンが両親の愛情の名の下に束縛されることが、とてもいやだったことをわかってくれたようです。

 

 

水汲みに出たフシは、「地の底から現れたモノ」にこの場から離れて旅を続けろと言われていました。

けれどフシはグーグーの傍を離れないと拒否しています。

「それもまたよかろう」

 

フシを探しにきたグーグーに「地の底から現れたモノ」は見えませんでした。

 

あれから4年が経ちました。

グーグーは背が伸びてすっかり逞しくなっていました。

リーンは相変わらず家出を繰り返しています。

メシの支度が出来たのでフシを呼びに行くと水瓶を覗き込んでいました。

フシもヒゲが生えてきたみたいです。

 

 

■フシにヒゲ!?

やめて～！！

フシがおっさんにはなっていくのはやめてほしいです(;O;)

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【不滅のあなたへ】4巻の発売日情報

【不滅のあなたへ】4巻の発売日は3巻の巻末に2017年9月15日発売予定と記載されています！

3ヶ月後、ドキドキです!!

 

✒2巻はこちらからご覧ください

書籍情報

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→「不滅のあなたへ」4巻ネタバレ感想・フシ初めての苦しみ＆5巻発売日も！

まとめ

今回の記事は、

以上の紹介でした。

グーグーという兄弟を得て、フシはこれからどう変化していくのかワクワクものですね。

死なないフシを取り巻く環境は確実に文明化してきています。

4巻の展開が楽しみですね。

ではでは（^0^）/