お元気ですか?うめきちです(^o^)/
萩尾望都先生の名作「ポーの一族秘密の花園Vol.3」が2020年フラワーズ9月号に掲載されました。
さっそく読んでみましたが、またもや緊迫のVol.3です!
- アーサーが人間を描けなくなった理由を知ったパトリシアは・・・。
- ダ・カーポとフォルテを引き取ることになった経緯と、アーサーの告白とは?
- 眠り続けるアランの傍らでエドガーは・・・!
今回は月刊フラワーズ9月号に掲載された「ポーの一族秘密の花園」Vol.3を紹介したいと思います。
「ポーの一族秘密の花園」Vol.3
- 「ポーの一族秘密の花園」Vol.2の内容
- Vol.3のあらすじと感想
- 月刊フラワーズ9月号の検索はこちらから
- この続きはいつ読める?
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「ポーの一族秘密の花園」Vol.3
「ポーの一族秘密の花園」Vol.2の内容
1888年9月、アーサー・トマス・クエントン卿の館に助けられたエドガーとアラン
眠り病で昏睡状態のアランを死体だというマルコ
突然シルバーがやってきて、アランは一族とは認められない!彼をどこかへ預けて村へ帰ってこいと脅すが・・・!
その夜遅く、マルコたちが寝静まったのを見計らってエドガーとアーサーはアランを森の奥の小屋へと連れて行ったのだった。
関連記事→「ポーの一族 秘密の花園Vol.2」ネタバレ感想・眠り病のアランを森へ隠す
Vol.3のあらすじと感想
ドミニクの思い出
パトリシアは幼い頃に一緒に遊んで、アーサーがたくさん絵を描いて見せてくれたことを話すと、傍にいたパトリックが「そう言えば・・」と、14歳の頃、庭師の息子のドミニクがパトリシアのことが好きでラブレターを寄越してきたことを話し出しました。
青い目で人形みたいにかわいい男の子のドミニクは少しどもるクセがあったので、その手紙を真っ赤になりながらどもってしまって上手く読めません。
なのでパトリックやアーサー、手紙を捧げられたパトリシアさえも大笑いしてしまったのです。
さすがに大人になった今は悪いことしたと思いましたが、ドミニクはあのあと病気で亡くなってしまったのです。
人間が描けなくなったアーサー
そんな思い出話しをしていたパトリシアは、アーサーが肖像画を描いてくれると約束していたことを思い出しますが、
「すまない パトリシア・・・ぼくは・・・人間が描けないんだ・・・」
驚くパトリシアに、その理由は、アーサーが17歳の頃に母親のメリッサが父と離婚したあげくに自殺してしまったからだと言いました。
「生きている人間は母親のことを思い出してしまってどうしても描けない」
「あーさー でもこの子をモデルにして描くんでしょ?」
「エドガーをモデルにして描くのは青い目のドミニクだ。死んだ人間なら描けそうだから」
アーサーの辛い思いにそれ以上何も言えなくなったパトリシアは、バラの庭が見たいと言ってアーサーと犬のフォルテを連れて散策にいきました。
フォルテとダ・カーポ
二人は歩きながらフォルテとダ・カーポをパトリシア経由でアーサーが引き取った時のことを話しています。
当時、16歳で結婚して子どもも生まれていたパトリシアは、知り合いから子犬をもらう約束をしていましたが、直前になって夫がダメだと言い出したことで、自分が飼えなくなった子犬たちは殺処分されると聞いたのです。
すでにフォルテとダ・カーポという名前まで決めていたのに、引き取り手がいなければ殺されてしまうと良心の呵責に耐えかねたパトリシアは、同じくロンドンに住んでいるアーサーの父を頼って尋ねてきました。
そこへ偶然父のところへやってきたアーサーと再会し、彼に犬を引き取ってもらうことになったのです。
アーサーは犬たちを引き取るとすぐにレスターに帰ってしまいました。
「あの日、ロンドンを訪ねたのは・・・父を殺すためだった」
いろいろあって父を憎んでいたアーサーは、大学を卒業してすぐの夏に父親を殺して自分も死のうと、ピストルを持って出かけたのですが、そこで偶然パトリシアに出会って犬を引き取ることになったことに、
「何かの采配だったのだろうか?」
そう言いながら、二匹の犬たちに癒やされたことを話すのでした。
パトリシアがロンドンに帰った後、エドガーをモデルに絵を描きながらアーサーはドミニクの事を話していました。
ドミニクが亡くなって、彼の両親は庭師を辞めてしまったけれど、しばらくたって母親のほうがアーサーを尋ねてきて、ドミニクの形見の小さなノートを渡しにきたのです。
彼女たちは字が読めないけど、アーサーなら読めるだろうから受け取ってくれと。
ちょうどその後、アーサーは両親の離婚、母親の死とゴタゴタが続いたので、ノートは引き出しにしまわれたままになっていましたが、ダ・カーポたちが来てからやっと思い出して読んでみると、そこには子供の頃の思い出があふれていました。
アーサーの話を聞きながら、エドガーは肖像画の顔がドミニクじゃなくて自分の顔だと指摘します。
エドガーは庭のバラを摘んで森の小屋で眠っているアランの上に置きました。
バンクスおじいさんの死
その後、元気になったバンクスおじいさん(パトリシアの祖父)が訪ねてきて、チェスをしながら昔の話をしてくれました。
パトリシアが16歳の頃、アーサーとの結婚話しを持ち込んできたのですが、メリッサの大反対にあったうえにひどい言葉を浴びせられたことで結婚話しは流れ、パトリシアはさっさとロンドンに嫁に出してしまったと・・・。
バンクス氏が帰る時に、スカーフを忘れたのでエドガーが走って馬車を追いかけ、馬車に乗り込んでおじいさんの首にまいてあげました。
が、その時、エドガーはその首にそっと触れてエナジーを吸い取ってしまったのです。
夏に病気をしていたバンクス氏は、持病がもとで亡くなったと思われたようです。
お葬式にやってきたパトリシアは、今、ロンドンでは切り裂きジャックが出没していることに怯え、
「あの犯人・・・もしかしたらうちの夫・・・かもしれない」と。
一方、眠るアランの傍らで、
「少しづつ獲物がやってくるよ」とささやくエドガーでした。
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今回はアーサーが肖像画を描けなくなってしまった理由や2匹の子犬を引き取った理由などが描かれていて、アーサーという人物の繊細な心に泣かされました。
が、しかし、ラストシーンでのパトリシアの告白や、エドガーの囁きが怖いですね!
第4話ではどんな展開があるのでしょうか?
扉絵の蛾?に何となく不気味に感じてしまいましたが、この先の何かを暗示しているんですかねぇ・・・。
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この続きはいつ読める?
この物語の続き「ポーの一族秘密の花園」Vol.4は、2020年8月28日発売の「月刊フラワーズ10月号」に掲載されます。
関連記事:「ポーの一族 秘密の花園Vol.4」ネタバレ感想 ブラザー・ガブリエルの話
まとめ
今回は月刊フラワーズ9月号に掲載された「ポーの一族秘密の花園」Vol.3の紹介でした。
アーサーが父殺しにならなくて良かったです・・・マジで。
ではでは\(^o^)/
✒合わせて読みたい
- →ポーの一族「秘密の花園」1巻ネタバレ感想・眠るアランを守るエドガー
- →「ポーの一族 秘密の花園Vol.1」ネタバレ感想・ランプトン
- →「ポーの一族 秘密の花園Vol.2」ネタバレ感想・眠り病のアランを森へ隠す
- →「ポーの一族 秘密の花園Vol.4」ネタバレ感想 ブラザー・ガブリエルの話
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