「八雲立つ」文庫版8巻 ネタバレ感想 眞前の罠にはまった闇己!

     

2019-04-16_212025引用元https://www.amazon.co.jp/

お元気ですか?うめきちです(^o^)/

現在メロディで連載中の樹なつみ先生の「八雲立つ 灼(あらた)」かなり面白いですね~!

本編の「八雲立つ」は、1992年から10年間に渡って白泉社の月刊少女漫画雑誌『LaLa』で連載した傑作で、コミックス、文庫、アニメにもなり、そして今回の新連載にあたり、愛蔵版も出版されています。

「八雲立つ 灼」の前に前作「八雲立つ」をもう一度読んでおくともっと良くわかること請け合いです!

そこで今回は「八雲立つ」文庫版8巻を紹介したいと思います。

「八雲立つ」文庫版8巻

  • あらすじと感想
  • まとめ

(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)

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「八雲立つ」文庫版8巻

あらすじと感想

海都波君日記・前後編

東京の布椎家の世話になることになった宗像海都波は、紹介された嵩のことをその印象から『布椎家の王子様』と表現し、闇己のことは『布椎のお殿様』と感じていました。

そして夕香や嵩と連れだって渋谷へ買い物に行くのですが、途中で偶然、末紅と剡弐に出会って渋谷の新名所とも言える芸能人が集まるクラブ『ポロ・アルト』へと行く先を変更したのです。

未紅は嵩の事が好きだったけれど、嵩は夕香一筋だし剡弐に助けられたことから剡弐のことが好きになって二人は付き合い始めていました。

ところが『ポロ・アルト』で初めてビールを飲んだ海都波はトイレに行こうとして、迷子になって入り込んだ廊下で剡弐がタレントの前園ユリと込み入った話しをしている場面を目撃してしまいます。

けれど剡弐に「未紅に言ったら殺すぞ」と言われたことで、剡弐が未紅に本気なのだとわかったのです。

未紅もどうやら剡弐のことは本気のようでした。

ところが家に帰った嵩は話しの流れで剡弐たちとクラブに行ったことが闇己にバレて一悶着ありましたが、七地が止めに入ったことで矛先が今度は七地にお鉢が回ってきたことで、話しは次第に忌部家の問題へと移っていくのでした。

神剣がやっと5本集まり、あとは「狭土(サヅチ)」「草薙(クサナギ)」だと聞いたことから何か大切なことを思い出せないでいるデジャブのような気妙な感覚を覚える七地でした。

古代編<月詠>

西出雲の須佐、戦の後の野ざらしのままの戦死者の間を歩くミカチヒコは夕日の丘に馬に乗ったスサノウ王を見て驚きます!

『スサノウ王は大ケガをして身動きできないはずなのに!』と、丘に駆けあがるとそこにはもう誰もいませんでした。

ミカチヒコはさっき見たスサノウ王からまるで死霊のような冷たい気を感じとっていました。

一方、大和のニニギ王や大歳と話しをした後ナムチは、自分の部屋に何かの気配を感じて御簾をめくると、そこにいたのは彼の妻で須佐の姫神・須勢理姫だったのです。

彼女は度重なるナムチの浮気にかなり腹を立てていて、マナシに乗り移ってここへやってきて夫婦喧嘩をしかけてきたのですが・・・。

その様子を覗き見していたニニギ王と大歳は、姫神をビックリ仰天!!

その後マナシにここへ来た理由を聞くと「西に得体の知れぬ闇の気を感じるのです」と答えるでした。

その頃、大ケガをして寝たきりのスサノウ王は「おれと代われ!」と『月詠』に殺されてしまいました。

月詠は”獣腹”と疎まれて山の奥に27年間隠されてきた双子の兄だったのです。

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金輪の夏(1)~(3)

闇己の姉の寧子が出雲から上京してくることになりました。

布椎の家まで一人でくると電話が入り、方向音痴の寧子のことを心配しながら闇己は待っていました。

その頃、寧子はかつてつき合っていた高校教師の西条に絡まれて困っているところを、偶然に葛岐安柘に助けられ、そのまま仲よくふたりで布椎の家に到着したのです。

安柘は海都波を布椎の家で預かってもらったことのお礼を言うために上京しました。

しかし寧子からは元教師に絡まれていとことは絶対に内緒だと念を押されます。

みんなでワイワイ夕食を済ませて安柘をホテルまで送って行った七地は、彼女が闇己のことが好きだってことを知っていたので、明日、みんなで出かける買い物に自分は参加しないと言いました。

恋愛には超鈍い闇己を安柘とくっつくようにけしかけて、寧子との不毛な関係は避けたいと思う七地だったのです。

翌日、海都波も風邪気味だからと買い物に行くのはやめ、結局、安柘と寧子と闇己の3人で出かけることになりました。

けれど女の買い物なんかにつき合いたくない闇己は「公園で寝ているから」と言ってサッサと行ってしまったので安柘と寧子の二人きりで買い物することに。

そこで寧子は安柘が小物を見ているスキに黙って店を出てしまい、置き去りにされた安柘は迷子になってしまいました。

その頃、七地のところにはしおりからの電話が・・・。

慌てて待ち合わせ場所に来た七地は、しおりから「楠さんが七地さんの所へ行った方がいいと言われた」と聞いて驚きました。

しおりから熊野の忌部家で眞前と忌部が「本物の五十鈴さま」のことを話しているのを聞いてしまったことを聞きますが、とりあえずの彼女の宿泊先として闇己の叔父に当る野城上脩に頼もうと考えるのでした。

一方、寧子から安柘とはぐれてしまったと聞いた闇己はあちこち探し回ったあげく、もしやと思って公園まで来ると、降りだした雨に濡れて半べそかいた安柘をやっと見つけたのです。

公園の入り口で傘を差して待つ寧子の目の中に、彼女の真意に気づいて嫌な気分にさせらる安柘でした。

布椎の家に戻った安柘と寧子は、安柘を置き去りにしたことや寧子の言動などからケンカになってしまい、その声を聞きつけた闇己に「どういうことだ?」と聞かれて寧子は思わず抱きついてしまったのです。

2人は6年前の野城上の祖父のお通夜の晩に、親戚たちがこそこそ話していた内容から母親の不倫のよって闇己と寧子は父親が違うことを知りました。

その時から寧子は闇己のことを、弟ではなく男としてしか見られないようになってしまったと告白したのです。

突然の予想外の告白に驚愕した闇己の猛烈な拒絶に絶望した寧子は雨の中を外へ飛び出して行ってしまいました。

安柘に叱られて寧子を探しに行った闇己ですが、時すでに遅く、寧子は眞前によって言葉巧みに連れ去られた後でした。

縁切り桜(1)~(3)

寧子は翌朝に電話を入れてきましたが、それきり行方不明になりました。

ショックで闇己は「食べない、寝ない」で自分の殻に閉じこもってしまい、彼の部屋には七地と安柘以外近寄れなくなってしまったのです。

1ヶ月ほど経ってようやく七地がなだめてどうにか少しだけ食事をし、眠るようになったのですが・・・。

ある晩、寧子が置いていったままの彼女の荷物の中でケータイの着信音がなり、闇己が慌てて出ると電話から聞こえたのは眞前の声だったのです。

眞前は明日の朝、学校へ行くフリをして駅前まで来いと言いました。

寧子の行方を知っているらしい眞前に逆らうことはできず、彼の言うままに翌朝待ち合わせ場所に行った闇己が連れて行かれた所は!

なんと父・海潮の恋人だった女性・多岐がやっている居酒屋だったのです。

眞前(楠と名乗っている)は闇己を自分の息子の一郎だと紹介し、多岐とその恋人の話しに水を向けました。

信頼する父親のもう一つの姿を聞かされ、それでも我慢して聞いていた闇己ですが、海潮が「家に帰りたくない」と言っていた話しは、彼にとってはこれ以上ない大きなショックだったようです。

飛び出して行ってしまった闇己の様子から、ようやく気づいた多岐に眞前は本名を名乗りました。

ショックを受けとめきれずどうしていいのかわからない闇己が七地の所へ電話すると、間の悪い事に電話に出たのはしおりだったのです。

しおりは七地の家に連れて来られて母親に紹介されていたところだったので、「七地さん疲れったって言ってた。布椎の家のことは布椎でなんとかして!」と闇己の電話を切ってしまいました。

二重のショックを受けて精神的に追い詰められてしまった闇己は、チンピラに絡まれても無抵抗で散々殴れたところに、ようやく現れた眞前に連れ去られてしまうのでした。

どこまでも歪み切った眞前ですが、その一方では闇己に対して父性を感じていたはずだと思っていました。

でも闇己を手に入れるためには手段を選ばず、彼を打ちのめす一番の方法を考えてたんでしょうか・・・恐ろしい男ですね。

「鉄輪」とはなんとも意味深なタイトルですが、本当に寧子の情念を思いっきり見せつけられて可哀想になってしまいました。

「なんも弟なんか好きならんでも・・・」とつい言ってしまった(ノД`)・゜・。

七地としおり、闇己、寧子・・・どうなってしまうのでしょうか。

まとめ

今回は「八雲立つ」文庫版8巻の紹介でした。

あまりにも複雑な恋愛事情に、「これからどうするんだ!」と叫んでしまいそうです。

ではでは(^0^)/

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