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お元気ですか?うめきちです(^o^)/
現在メロディで連載中の樹なつみ先生の新連載「八雲立つ 灼(あらた)」かなり面白いですがその前作である「八雲立つ」は1992年から10年間に渡って白泉社の月刊少女漫画雑誌『LaLa』で連載した傑作です。
「八雲立つ 灼」の前に前作「八雲立つ」をもう一度読んでおくともっと良くわかること請け合いですよ!
そこで今回は「八雲立つ」文庫版7巻を紹介したいと思います。
「八雲立つ」文庫版7巻
- あらすじと感想
- 「八雲立つ」無料で読む方法
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「八雲立つ」文庫版7巻
あらすじと感想
その涯(はて)を知らず(7)~(8)
眞前に捕まりってロハで眠らされていた七地は目が覚めた時になぜここにロハがあり、どんなふうに使っているのか聞かされました。
彼らは斎島から持ち込んだロハを使って信者たちから疑う心を奪い、素直で単純な人間にして会を大きくしていたのでした。
眞前はこのことを他言すれば家族に危害を加えると脅してきました。
さらに楠ももうこんな危険なことから手を引いて平穏な日常に戻れと助言してくれるのですが・・・。
2人の話を聞いた七地はかえって腹が座り、とことん最後まで闇己につき合おうと決心するのでした。
しかし七地がもう忌部に合わないでくれと言っても、忌部に父の面影を重ねてしまっている闇己は戸惑うばかりです。
そんな闇己を見ながら七地は『山祗(ヤマツミ)さえあればすぐにでも東京に帰れるのに』と思うのでした。
その時、突然七地の頭に直接「山祗」の声が響いたのです!
『ここだ 我はここに!』
その声は闇己にも聞こえていました。
声が聞こえる方へ行ってみるとそこには倉庫のような建物が!
闇己が念にドアを喰わせて中へ入るとそこにはロハが栽培されている広い部屋があったのです。
驚きながらも部屋の向こうにあるドアを目指すふたりの前に現れた佐那女は、
「後悔するわよ。あなた達!」
そして開かれたドアの向こうに安置されていたのは『真剣山祗』!
そこに忌部が姿を見せたことでやっと自分が裏切られていたことを実感して怒りを露わにした闇己に、
「おいたはそこまでだ」
そう言いながら現れたのは眞前と楠です。
闇己と眞前・・・一触即発状態の二人の間に割って入った七地の助言で、自分の中の念ではなく、山の気を呼びよせてぶつけて眞前の中の念を焼きつくしたのでした。
十三塚異聞(前中後編)
夕香は未紅に相談があると呼び出されて学校の裏の林にいました。
ここはいつ来ても気味の悪いところですが、美紅がうっかりちょっとぶつかっただけで岩が崩れ、その岩は何か文字のような物が彫られれていてまるで墓石のように見えました。
次の日、美紅が学校を休んだので心配した夕香は嵩と剡弐と一緒に美紅の家に行ってみると、そこはまるで悪霊の巣のようになっているではありませんか!
嵩が止めるのも聞かず、家の中に飛びこんだ夕香の目の前には美紅が宙に浮いていました。
真の悪いことに闇己と七地は真剣のことで出かけています。
これもう自分たちだけで何とかするしかないと覚悟を決めた嵩は、夕香と二人、ヘッポコシャーマンだけで例の林へと向かったのでした。
剡弐には徹底的に霊に嫌われるという特性があったので、虫除けならぬ霊除けとして美紅の傍に付けて布椎の家に置いて行きますが、そこにも林の念が現れて美紅を連れて行こうとします。
どうしていいのかわからなくて焦る剡弐でしたが、帰ってきた闇己に助けられて事の次第を話すのでした。
その頃、嵩と夕香は林に巣くう念を昇華させようとして失敗していました。
そこへ闇己から電話がかかって来て、電話を通じて嵩の波動に同調してやるからもう一度やれと言ったのです!
そのおかげで何とか念を昇華することができた嵩ですが、何か悔しい気持ちは残りました。
でも「まっいっかー!これがおれのリベンジだぁ!!」そう言う嵩をちょっとだけ見直す夕香でした。
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泡立つ波濤(1)~(5)
今回、闇己と七地は瀬戸内海の鳴雲島へ来ていました。
この島は前に来た斎島の隣の島で、安柘から友達の宗像海都波(むなかたみつは)の家ではかつて神剣沫那美(しんけんあわなみ)を守っていたという事を聞いたからです。
この島ではもうすぐ10年ぶりの水神大祭が行われようとしていました。
海都波の祖母は30年前に幼い娘をつれて家出した後、横浜に暮らして海都波という孫が生まれますが、亡くなるまでこの祭りを恐れていたようでした。
海都波は12歳の時に事故で両親を亡くし、通夜の席で初めて会った祖父に引き取られてこの島へやって来ました。
その後、海都波は本当なら高校1年生のはずなのに、祖父から女人禁制を固く言いつけられて高校へは行かせてもらえず、この家で祖父の世話をしてたということでした。
そんな海都波はなんの修業もしていないのに、闇己の中に巣くう念を見て怖がり、シャーマンとして大きな才能を感じさせるのですが・・・。
海都波の家に案内された闇己は家の中の気が澱んでいるのを感じて気妙に思いました。
海都波の話から闇己が立てた仮説は、宗像家は代々水神に仕える巫女の家で、水神大祭では子供を人柱として捧げるために妻には多産を義務付けていたが、海都波の祖母は子供を1人しか産むことができなかったので殺したくなくて子供を連れて家出したのではないかというものでした。
なので今回の水神大祭では、祭主となる海都波が人柱にされることは決定事項だったのです。
ところで、この家の隣に住んでいるあつ子という女性は、宗像のじいさんが亡くなったら財産の分け前をもらおうと海都波を手なずけようと考えていました。
そのために海都波に何かと声をかけるのですが、あつ子の夫はそれに嫉妬して面白く思っていませんでした。
その晩、七地は海都波のおじいさんの部屋の襖の隙間から光る眼を見てビックリ!
しかも翌朝には海都波がいなくなってしまい、事態は急展開してしまいます。
近所の人から水神大祭をやりたいと言っているのは宗像のじいさんだけで、祭りじたいが宗像家当主の口伝という秘祭中の秘祭なのでどういう内容なのかまったくわからないと聞いて妙な不安を感じる闇己でした。
30年前に海都波の祖母が子供を連れて失踪してしまったので、じいさんは仕方なく後添えをもらって生まれた子供を巫女に仕立てて祭りを行うことになったのが10年前のことです。
しかし突然の大津波で村役たち20人と宗像の後妻と子供は祠と一緒に海へ消えてしまったというのことでした。
祠には沫那美が奉納されていたと聞き、七地は「まさか水神が沫那美の霊力を借りて大津波を起こしたんじゃ・・・?」
それは闇己も考えていたことでした。
ちょうどその頃、家の中で海都波を探していた安柘は、じいさんの部屋がまるで何十年も使われていないような荒れた様子を見て驚いていました。
その異常さを安柘から聞いた闇己たちは、隣の家に行ってみると・・・!
そこは部屋中がおびただしい血の海で、あつこの遺体は押し入れの中に隠されていました。
そして庭に点々と続く血痕を追って行った闇己が海岸で見つけたのは、あつこの夫に乗り移った祖父の怨霊と、血まみれの海都波でした。
10年前の大津波で自分が死んだことに気づいていない祖父は、「祭りをやらなければならない」という怨念だけでこの世にとどまり続け、海都波にまとわりつくあつこを殺したのです。
そこへ突然大波が襲ってきたので咄嗟に岩場にしがみついた3人ですが、七地は波にさらわれて海の底へと引っ張りこまれてしまいました。
するとそこには信じられない光景が!
海の底に光る1本の剣「真剣沫那美」が突き立っていたのです。
助けに来た闇己に七地はそのことを告げると、闇己は海の中に潜って沫那美の存在を確認しに行きます。
しかしそこには長い歴の間に人柱として殺された、おびただしい数の子供たちの霊もいて闇己を引きこもうとするのです。
七地は沫那美を引き抜いて闇己に渡そうとしますがなかなか抜けません。
海岸にいた海都波が海中で息が続かず苦しむ闇己の声を感じて強く神に助けを願うと、突然、沫那美が抜けて怨霊たちを昇華したのです!
ようやく海岸に戻ってきた闇己は、後のことはうちの弁護士が何とかするからと言って、海都波に布椎の家に来ないかと言うのでした。
ハラハラドキドキの7巻でした。
眞前と闇己の一騎打ちにはどうなることかと思いましたが、七地の機転で良い方に転んでほっとしましたね。
七地ってまるで闇己のお守り札みただなとつくづく実感しました。
鳴雲島での一件は怖かったですね~(;´Д`)
襖の隙間から見えた光る眼の禍々しさにゾ~っとなりましたよ。
それにしてもいくら神剣と言っても大昔の剣が海の中で錆びもしないで光輝いているとは驚きです!!マジか~
けれどこれでシャーマンがまた一人増えて、この先の眞前や維鈇谷の念を昇華するための戦いに強い味方ができましたね!
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一気に7巻のあらすじを書いてしまいましたが、やっぱりマンガは絵付きで見たいですよね!
そこで無料で読む方法を紹介したいと思います。
「八雲立つ」無料で読む方法
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まとめ
今回は「八雲立つ」文庫版7巻の紹介でした。
いよいよクライマックスも近くなってきました!
父子の対決はもうすぐです。
ではでは(^0^)/
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