引用元http://www.victoria-abdul.jp/
お元気ですか?うめきちです(^o^)/
「ほぼ実話」のイギリス映画「ビクトリア女王最後の秘密」が2019年1月25日に公開されました。
18歳で即位したビクトリア女王は現在で言えば、故ダイアナ妃くらいの人気があった女王だったそうですが、映画は女王の最晩年にインドからやって来た青年・アブドゥル・カリムとにの交流を描いた感動の物語です。
今回は映画「ビクトリア女王最後の秘密」について紹介したいと思います。
「ビクトリア女王最後の秘密」
- あらすじと感想
- 評価
- キャスト
- どのへんが「ほぼ実話」だったのか考えてみた
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「ビクトリア女王最後の秘密」
https://twitter.com/VictoriaAbdulJP/status/1088798710870360064
あらすじと感想
刑務所で記録係がイギリスへ
インドがイギリス領となって29年目の1887年のアグラで、刑務所で記録係をしていた青年・アブドゥラ・カリム(アリ・ファザル)はビクトリア女王即位50周年記念式典でインド皇帝でもあるビクトリア女王に記念金貨『モハール』を献上する役目に選ばれました。
同じく選ばれたモハメド(アディール・アクタル)と共にイギリスへと渡ったのでした。
モハメドは代理だった上に乗り気ではなかったんですね~。早く帰りたいとしょっちゅう言っていました。
今にも死にそうなビクトリア女王
式典では年老いてよぼよぼのビクトリア女王(ジュディ・デンチ)が、晩さん会のテーブルでいびきをかいています。
何とか無事に役目を果たして帰国しようとしていた二人の所に、女王から使いの者が大慌てでやってきて呼び止めたのです。
モハールの感想を聞かれて、「ノッポのハンサム」という女王の感想に(笑)でした!
でもホントにイケメンですね~(#^.^#)笑顔が最高!!
「モハール」を献上した時に、絶対に女王と目を合わせてはいけないと言われていたのに、アブドゥラはふと見つめてしまい、にっこりとほほ笑み返したのでした。
女王、生き返る!
園遊会でゼリーを渡す役目を言いつけられたアブドゥラは、ゼリーをテーブルに置くと、そのまま跪いて女王のつま先にキスをしたのです。
突然の出来事に周りは騒然となりますが、女王は逆に「元気が出たわ!」と喜ぶのでした。
ホントにこの時点から人が変わったように元気になって、若返ったようにも見えました。
式典の時には今にもバッタリ逝っちゃいそうだったんですけどね。
若いエナジーをもらったんでしょうか!?
アブドゥラのことがすっかり気に入った女王は式典中、二人を従僕にすることに決めました。
インド文化に夢中になる女王
真っすぐで裏表のないアブドゥラの気質と博識ぶりに感心した女王は自身がインド皇帝であるにもかかわらず、一度もインドに行ったことがないことから、アブドゥラからインドの文化や言葉、文字などを学ぶことに。
そのうち二人のことが気に入らない周囲が陰口をたたくようになると、嫌気がさした女王はアブドゥラを連れて二人きりで湖の別荘へと行くことにしました。
孤独な女王の心を癒すアブドゥラ
別荘に着くと、女王は今は亡き夫や心を許すことができた唯一の従僕・ジョン・ブラウンら愛する者に先立たれた悲しみと孤独、傲慢で嫉妬深い子供たちへの不満、女王という重責などに押し潰されそうな本音をもらすのでした。
「私は何のために生きているの?」と言う女王の問いかけに、
「己のためではなく大義のために生きるのです」
と、イスラム教の教えで女王に生きる目標を諭すのでした。
アブドゥラは父のことを心の師”シンム”として尊敬して来たことを話すと、
「ならばあなたは私のムンシね」と、アブドゥラのことを心の先生と呼んで二人の間には強い絆が芽生えていくのでした。
強い絆で結ばれるふたり
やがて女王はアブドゥラに息子のような愛情を感じるようになり、イタリア・フィレンツェへの旅行にも同行させ、ムンシ就任と初の外遊記念にと女王の写真入りのロケットをプレゼントしてくれました。
「このご恩にどう報いれば・・・?」
「私を守って」
この旅行の時もモハメドは一緒に来ていましたが、身分はアブドゥラの従者です。
アブドゥラが寝台列車のベッドで寝るのにムハマドは床です。
あまりの格差にちょっとかわいそうでした。
フィレンツェで模様された音楽会でプッチーニの新作オペラを聞いた女王はリクエストされて1曲歌を歌って嬉しそうです。
「こんなに楽しいのは久しぶりだわ」
上機嫌の女王の手を取って踊り出したアブドゥラは
「あなたは私にとって特別な女性です。妻よりも・・・」
そう囁くのですが、それを聞いた女王は一瞬で表情が変わり、
「奥方がいたの?今すぐインドに帰って連れてきなさい!」
アブドゥラとダンスする女王はまるで少女のようでした。
まあ、顔を見ればおばあさんなんですが、ノッポでイケメンのインド人を嬉しそうに見上げる表情はとてもかわいかったです。
インドに帰ったアブドゥラは妻とその母親、従僕の少年を連れて戻って来ました。
アブドゥラ一家のために用意されたコテージで、再会を喜ぶ女王だけに黒い布で全身を覆った妻の顔を見せました。
女王に反発する王室職員たち
その後も女王のインド趣味は留まることが無く、アブドゥラから聞いたインドの王の間を再現して「これで本当のインドの皇帝ね」と大満足です。
しかしそんな女王をインド人への肩入れが過ぎると王室職員たちは反発を感じるようになっていきます。
そしてアブドゥラの汚点探しに躍起になったある日、ふとしことからアブドゥラの言葉に嘘があったことがわかって、女王は傷つき彼を責め、帰国を命じるのでした。
ナイトの称号事件
深く落ち込んだ女王は、嘘はあったけれどアブドゥラの優しさや思いやりの深さは真実だと思い直して、彼を引き留めてナイトの称号を与えようとします。
それに猛反対する王室職員はもしも強引に称号をあたると言うなら総辞職すると声を荒げるようになるのでした。
精神病で告発するとまで言われた女王は、
「そこまで私に逆らうなら私の目の前でおやり!」
そう言って職員全員を王の間に集めて「辞めたいものは一歩前に!」と!
しかし静まり返って誰一人前に出るものはいません。
そして一同を見渡した女王は、アブドゥラには爵位の代わりにビクトリア勲章を授けると告げるのでした。
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モハメドの死
その頃、アブドゥラと一緒にイギリスに来たモハメドは隊長を崩していてついに亡くなってしまいました。
モハメドの葬儀の帰りにインドへ帰るようにと言う女王にアブドゥラは命ある限りお仕えしますと誓ったのです。
永遠の別れ
やがて月日は流れ、高齢の女王は体調を崩して床につくようになりました。
家族や重臣たちが部屋に詰める様子はまるで死ぬのを待っているようです。
苦しい息の下でアブドゥラを呼んだ女王は彼に死ぬのが怖いと言いますが、何も恐れることはない・・あなたは永遠の宴に向かっているのですと諭し、二人は最後の別れをするのでした。
そして1901年1月22日6時30分、女王が崩御すると、王室職員たちは一斉にアブドゥラのコテージに詰めかけて女王にまつわるすべてを取り上げてしまいました。
ただ一つだけ妻が隠し持っていてくれたロケットだけを形見に、アブドゥラ一家は故郷のアグラへ帰るのでした。
アブドゥラはその8年後、1909年に亡くなり、1947年にインドはイギリスから独立を果たします。
2010年のある日、アブドゥラの日記が発見されて女王と彼の物語が知られるようになり、映画化されることになるのでした。
観終った後、しばらく席を立つ人は誰もいなくて、みんなずっとエンディングロールの最後まで観てました。
絶大な権力はあっても、心を許せる相手は誰もいない孤独な日々を送っていた女王にとってアブドゥル・カリムは人生の最後に訪れた天使のような存在だったんですね。
しみじみと胸にジーンとくる良い映画でした。
評価
私個人の評価です。
一人の孤独な老婦人と優しいイケメンな青年との心温まる交流・・・胸にジーンとくるものがありました。
なので(☆4)を差し上げたいと思います!
キャスト
- ビクトリア女王・・・・ジュディ・デンチ
- アブドゥル・カリム・・アリ・ファザル
- バーティー・・・・・・エディ・イザード
- モハメド・・・・・・・アディール・アクタル
- ヘンリー・ポンソンビー・・・ティム・ピゴット=スミス
- レディ・チャーチル・・オリビア・ウイリアムズ
- ミス・フィップス・・・フェネラ・ウールガー
- ドクター・ライド・・・ポール・ヒギンズ
- アーサー・ビッグ・・・ロビン・ソーンズ
- アリック・ヨーク・・・ジュリアン・ワダム
- プッチーニ・・・・・・サイモン・キャロウ
- ソールズベリー・・・・マイケル・ガンボン
- 監督・・・スティーブン・フリアーズ
どのへんが「ほぼ実話」だったのか考えてみた
映画の一番最初の場面に「ほぼ実話」って出てきたんで、どこら辺が「ほぼ」じゃなかったんだろうって気になってたので、ビクトリア女王について調べてみました。
するとこの映画はほぼ真実だってことがわかりました。
唯一、インドから一緒に来たモハメドの名前を見つけることができなかったことと、タージマハールの庭園に建てられたビクトリア女王の像がフィクションだったのかな?と思います。
もっともビクトリア女王の像は、インドがイギリスから独立した時に撤去されたのかもと思いましたが、あんな大きな像なら記述の一つもありそうです。
私の拙い検索力ではみつけられませんでした(ノД`)・゜・。
まとめ
今回は映画「ビクトリア女王最後の秘密」についての紹介でした。
とても良い映画だったので、まだ観ていない人にはぜひ観てほしいおススメの映画です!
ではでは(^0^)/
☆