お元気ですか?うめきちです(^0^)
森薫氏の【乙嫁語り】8巻が「BEAMCOMIX」から2015年12月14日に発売されました。
毎回見事な緻密で華麗な絵柄と、大胆でやさしい物語が大人気のコミックスです。
この作品は19世紀、中央アジアの地方都市に住む、アミルとカルルク夫妻を中心に当時の中央アジアの人々の暮らしを描いた物語です。
今回はアミルの友人のパリヤさんに持ちあがった縁談話と、当時の女性の結婚感や婚礼準備の様子を描いた物語です。
はたしてパリヤさんの縁談は今回こそうまく行くのでしょうか?
今回の記事は、
1)【乙嫁語り】第8巻あらすじと感想
2)9巻の発売日予想
3)まとめ
以上について紹介していきたいと思います。
(※なお、ネタバレのため、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
1)【乙嫁語り】第8巻あらすじと感想
すごく照れ屋で真っすぐで、張り切り屋だけどすぐに自分の中でカラ回っちゃうめんどくさい性格のパリヤさんに縁談が持ち上がりましたが、バダンとハルガルの襲撃のおかげで延期になってしまいそうです。
ばらの花さくころ
富豪の妻、アニスは広い庭園でばらの花を摘んでいました。大好きな姉妹妻のシーリーンの所へ持っていこうと思っていたのです。
何をするにも「シーリーン、シーリーン、シーリーン」、アニスはシーリーンといつもに一緒にすごしたがりました。
シーリーンもまたアニスのことが可愛くてたまりません。
例えて言うなら自分を慕ってまとわりついてくるペットのような感じでしょうか。
そして、この二人を妻にしている主人もまた二人が仲良くしている姿をうれしそうに見つめているのでした。
そんな3人を傍で見ている侍女のマーフは
「この人たちは変わった家族だこと」とあきれつつもほほえましい思いでお仕えしているのでした。
ある晩のこと、3人は東屋で過ごしていました。
シーリーンと夫をとても愛しそうに見つめるアニスにシーリーンは、もっと思っていることを言葉にして語って欲しいと言いました。
いつもことばが足らないアニスは頑張って自分の気持ちを話します。
夫をとても愛していること、シーリーンと姉妹妻になれてとても嬉しく思っていること。
「大好きよ!シーリーン」
優しくて静かな時間が流れていきます。
番外編)ガゼル
草原でガゼルの群れが草を食んでいました。
群れのまん中には見張り役のガゼルがいました。
周囲に気を配っていた彼の尻尾が急にピンと立ち上がり、群れに危険を知らせます。
ガゼルの群れを狙って虎が潜んでいたのです。
次々に尻尾をはねあげて逃げて行くガゼルたちの俊足には、いかに虎と言えどかなうはずはありません。
常に死と隣り合わせの大自然の中で生き残るためには、危険を察知する鋭いカンがたいせつです。
群れを見守るんだけど立派なガゼルを遠くでアミルが見つめているのでした。いました。
パリヤの刺繍
町は先日のバダンとハルガルの襲撃を受けてひどいダメージを負っていました。
パリヤの家もそのせいで焼けてしまいました。
家が建て直せるまでの暫くの間、パリヤの一家はアミルの家に居候することになりました。
パリヤはアミルがこの町に嫁いできて初めてできた友達でした。
そして目下、縁談が進行中だったのですが、火事で結婚のための布支度の品が全部焼けてしまったのでした。
花嫁の結婚の仕度品というのは、刺繍を施したたくさんの日用品です。
これを布仕度と言い、幼いころから少しずつ作りためていくのです。
その数は40品で100枚くらいは必要なようです。
これは大切な嫁入り道具です。なければお嫁に行けません。
アミルたちはパリヤのためにみんなで協力して、布仕度を手伝うことにしました。
ところがパリヤは刺繍が苦手で、少しでも簡単にやろうとか手を抜こうとか考えてしまうのでした。
そんなパリヤは、おばあ様に、
「誰かを思って刺せば上手くいくもんさ」
と言われて、思い浮かべたのは誰の顔だったのでしょうか。
ステキな一枚の刺繍を作りました。
その頃、羊の放牧をしていたウマル親子は、縁談相手のパリヤの所へ手伝いに行くことに相談をしていました。
北の平野へ
アミルの住む街の襲撃に失敗したハルガル一族は北の国境付近に追放されました。
父亡きあとを継いだガゼルはこれから一族を何処へ導いて行くのでしょうか。
櫛入れ
アミルの一家から、ティレケのために準備していた布支度用の布や刺繍糸をたくさん分けてもらったパリヤは途方にくれていました。
もう一度、布支度をやり直すかと思うと気が遠くなりそうでした。
おばあ様の目も光ってるし、とりあえず簡単な物からやってみようと思いました。
元来こういうことは苦手なパリヤはすぐに飽きてきました。
でも、ウマルさんのことを考えながら刺繍をするとガンバれます。
ウマルさんの顔を思い浮かべながらやっとこさ出来上がった物はなかなかのできでした。
針を刺しながらウマルさんに褒められる自分を想像してにやけてしまうパリヤでした。
ウマルが来た
バダンとハルガルの襲撃で破壊された町の片付けや家の修理の手伝いにウマル親子がやって来ました。
ウマルはソロバンが使えるのでいろいろ必要な物資の計算などに重宝がられていました。
パリヤは母親に挨拶に行けと言われて、よそ行きの服を着せられ、果物とパンを持たされて会いに行きました。
照れ屋のパリヤは何を話していいのか分からず、とりあえずこの間、酷い対応をしてしまったことをあやまりました。そして今、布仕度の作り直しをしていることも。
「明日また来るよ、それじゃ」
と、言って去っていくウマルの後ろ姿を思い出しながらニヤケてしまうパリヤでした。
ふたりで遠駆け
襲撃以来、なかなか外を走らせてやれなかったので馬たちも苛立っていたので、順番に連れ出しているのです。
でも、二人にとっても二人だけの楽しい息抜きです。
カルルクはふと思い付いてアミルに競争を持ちかけました。
勝ったほうが負けたほうに何かひとつ何でも言うことを聞かせられるという賭けです。
結果はカルルクの勝ちでした。
ところで、日帰りの遠出なのに、アミルはすごい大荷物を持ってきました。
それもこれも、二人だけの遠出が嬉しかった証拠ですね。
カルルクがお湯を沸かしている間にアミルが狩りをしてきます。
二人がお土産に鹿を捕って帰ってきて楽しそうに話しているのをパリヤが複雑なかおで見つめているのでした。
夜になって、カルルクが昼間の賭けの褒美は、自分にも弓を教えて欲しいと言い出しました。
自分にも弓が使えたら一緒に狩りもできるし・・・
大喜びのアミルは夜中なのに、動物の角を削り、強い弓を作っていました。
最悪の想像
そして「僕は君みたいな性格の子とは仲良くできそうもないんだ」
と言って去っていく夢でした。
朝になっても夢のダメージが尾を引きげんきがでない様子です。
だから今日の作業は女と子供たちだけで水路の掃除になり男たちとは顔を会わせないですむと分かり少しホットしました。
朝、あんなに元気のなかったパリヤが何故か元気一杯ではりきって水路の掃除をしています。
子供たちを叱り飛ばしてバリバリやっているのです。
やり過ぎて「水が流れるようになればいいから」と年長の女に叱られてしまいました。
叱られてうなだれてその辺にあった籠を蹴飛ばしているところを、荷車の上で休憩していたウマルに見られてしまったのです。
悪夢がよみがえり、失望されてしまったと思い込んだパリヤは布団の中に籠ってしまいました。
でも、そこへウマルから桃のプレゼントが届きました。
「どういうことなの?幻滅されていなかった?」
「いや、失望されるのは時間の問題だ!」
「それなら、自分を変えなくては!」
私は私の理想の私になるんだ!と決心したパリヤでした。
パリヤの決意
理想の自分になるというパリヤに決意は、目標を「ラヒムさんちのカモーラさん」にきめました。
カモーラさんは明朗快活、誰にでもやさしく、子供の面倒もよくみるし、家事も、歌や躍りもこなす一級品です。
最初の目標はアミルにしようと思いましたが、アミルでは目標が高過ぎでした。
毎日カモーラを観察しているうちに、なんと!パリヤがカモーラを妬んでいると噂がたちました。
そして誤解したカモーラがアヤマリニきたのです。
「実は・・・」
訳を話して、お互いの良いところを見習うために友達になることになりました。
以下次巻にご期待ください(^◇^)
書籍情報
パリヤの花嫁修業が上手くいき、早く布仕度がでるといいですね。
ウマルもパリヤのことをかなり気に入っているようです。
パリヤの照れ屋過ぎる損な性格が邪魔してスムーズに行きませんが、もう少し知り合ったら、「なあんだ、そうだったんだー」なんて、トントンと縁談は進んでしまうかもしれませんね。
それにしてもパリヤさんて可愛いですね!
大丈夫だよって頭ナデナデしてやりたいです。
2)9巻の発売日予想
【乙嫁語り】9巻の発売日予想は連載のページ数や月数〜考えますと2016年10月辺りではないかと思われます。
おそらくは10月半ばの10日~15日くらいじゃないかと予想できます。
◆追記・・・2016年12月15日という情報がありました。(追記→11月9日)
3)まとめ
今回の記事は
1)【乙嫁語り】第8巻あらすじと感想
2)9巻の発売日予想
以上について紹介してみました。
複雑な性格のパリヤさんも、複雑な立場のガゼルもそれぞれに上手くことが進むといいですね。
ではでは(^0^)/