お元気ですか?うめきちです(^o^)/
現在メロディで連載中の樹なつみ先生の新連載「八雲立つ 灼(あらた)」、もうすぐコミックスが出ますすね~!
でもその前に前作「八雲立つ」まずはこちらを読まない手はありません!!!!
本作は、1992年から10年間に渡って白泉社の月刊少女漫画雑誌『LaLa』で連載し、
コミックス、文庫、アニメにもなり、そして今回の新連載にあたり、愛蔵版も出版されました。
まずは「八雲立つ」文庫版2巻を紹介したいと思います。
「八雲立つ」文庫版2巻
- あらすじと感想
- 若宮祭(2)~(4)
- 隻眼稲荷(1)~(2)
- 衣通の恋(1)~(3)
- 「八雲立つ 灼(あらた)」1巻発売日は?
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「八雲立つ」文庫版2巻
あらすじと感想
若宮祭(2)~(4)
布椎蒿
七地夕香は兄・健生の部屋で寧子からのハガキを見つけて、そこに書かれていた闇己の現在の住所(叔父の家)が同じ路線の一つ先の駅であることを知って行ってみることにしました。
その頃、七地は闇己の家にやって来てはいましたが、出雲の本家に負けないくらいのデカい門構えに圧倒されていました。
するとそこに闇己の叔母が出てきて闇己が戻るまで家の中で待たせてもらうことになったのですが、案内役にと付けられたのはこの家の一人息子で闇己と同い年の従妹にあたる布椎蒿(ふづち こう)でした。
闇己のことが気に食わない蒿は、七地を道場に連れて行って木刀で打ち据え、投げ飛ばして関節技をかけ、腕を折られる危機一髪のところに現れた闇己に助けられました。
そしてただでさえ仲の悪い二人は、闇己の棘のある言葉と蒿の反抗的な態度でさらに険悪な状態になり、ついには抜身の真剣を持ちだしての大立ち回りにまで発展したのです!
しかしその二人の間に七地が突然割り込んだので、腕のたつ二人でなかったら大惨事になっていたかもしれません。
激怒した闇己が蒿に抜き打ちをしかけた瞬間、夕香が竹刀を落とした音で我に返ったのでした。(※夕香は電車で偶然会った闇己について来たのです)
いつも高飛車でえらそうな闇己がこんなに取り乱す姿を初めて見た蒿は、驚きと共に本気になった闇己には勝てないと思うのでした。
一方、取り乱した闇己を追いかけて庭へ出た七地は岩に腰かけて落ち込む彼に
「しゃんとしないか!そんなことでお父さんの遺志がつげるのか!!」
と励まし諭すのでした。
その様子を見ていた夕香はなんがか腹が立ってきたので帰ってしまうのです。
夕香に憑く異質なもの
蒿はプリプリしながら帰る夕香の後ろ姿に念のようなモノを見て不安を感じ、七地たちのところへとりあえず知らせに行きました。
どうやら夕香にはシャーマンの素地があるらしく、無意識のうちに未熟な場となって悪霊を念に育ててしまったようです。
☆話しを聞いた闇己は先だっての「若宮小路」のことを思い出して、きっとあそこに呼ばれたのだろうと推測し、車で向かうことにしたのですが、ここで3人の会話に爆笑です!
- (蒿)「おれ 運転うまいぜ」
- (闇己)「よーするにバレなきゃいいんだ。バレなきゃ」
- (七地)「この・・・バカどもー!とっとと乗れ!!」
無免許運転を何とも思わない少年2人に七地先生の鉄拳が飛びます(笑)
蒿はじめての昇華
若宮小路で今にも念に喰われそうになっている夕香を見つけた闇己は蒿にささやきました。
「おれが補助するからお前が昇華しろ」
二人は神が憑依して別人のようになり、夕香に憑こうとした念を蒿が一刀のもとに昇華させました。
蒿にとって初めての昇華は、そのすさまじい消耗からあらためて闇己にはかなわないことを悟ったのでした。
『気の憑依ですらこんなにも昇降するのにあいつは化物だ・・・』
シャーマン誕生!
しかしこれで蒿の力は証明され、二人目のシャーマン誕生です。
七地がそう言うと、闇己は「いや、4人だ」
闇己と蒿、寧子、そしてここで気絶している夕香もシャーマンの素質があるから修行するように説得してくれと言っています。
それは無理かも・・・と言う七地の腕の中で狸寝入りしている夕香は強く念じてるのでした。
『OKよ!OK!健ちゃんのバカ!それってデートじゃない!』
隻眼稲荷(1)~(2)
建御雷
七地は江馬から神剣にについての新情報をもらって、闇己と待ち合わせをして大学へ向かいました。
大学院で富岡聖子から渡された小さな写真を見て闇己は驚きました。
「建御雷(タケミカヅチ)だ!」
聖子の話では、写真は昭和22年ごろのものでそこに写っている巫女は自分の伯母だということです。
剣は昭和20年の空襲で亡くなったおじいさん(神主をしていた)の遺体の傍にあったので、形見として家族が持っていたのだそうです。
その後戦後2~3年祈祷師のようなことをしていたそうです。
けれど伯母さんはこの1年くらい前から本殿にこもりきりで様子がおかしいと言っています。
闇己はすぐに2人と共に神社へ行ってみました。
荒波加神社の巫女
荒れ果てた荒波加神社には片目の狐が待つられていて、この神社が荒吐神の系統であることを示しています。
そこへ伯母さんがやって来て「聖子、何しに来た!」と怒鳴りましたが、闇己を見た瞬間、彼の波動に驚いて逃げてしまいました。
伯母さんの過去
昭和20年8月終戦を迎えた日本は一面の焼け野原で今日食べるものさえなく、飢えた人々であふれていました。
そんな中で神社の娘だった伯母さんは少しあった霊感と、父の形見の剣の力を借りて祈祷師となって生計を立てていたのです。
しかしそれが神剣『建御雷』の怒りをかうことになって1年後に恐ろしい出来事が起きたのです。
結局恐ろしさにたえきれなくなって剣は神田の古美術商に売ってしまったのですが・・・。
神社に飛び交う隻眼の狐
真夜中に神社に忍び込んだ闇己と七地は二手に別れて伯母さんを探し、闇己は本殿にこもっている伯母さんを見つけて事情を聞き出しました。
その時大きな物音がしたので外を覗くと、そこには隻眼の狐が飛んでいるではないですか!
あまりの凄まじい邪気に建御雷の仕業とは思えない闇己ですが、外にはまだ七地がいることを思い出して伯母さんに「神剣 迦具土(カグツチ)」を持たせて外へ飛び出しました。
七地を本殿へ逃がし、闇己は自分の持てる力を駆使して次々襲いかかって来る隻眼の狐の化物をやっつけ、最大パワーでもって本殿に結界を張ったのです。
けれど「迦具土」の力を借りることのできなかった闇己は消耗しきって体力の限界にきていました。
闇己の違和感
夜明けまであと2時間、このまま何とかもたせることができるだろうか・・・。
「建御雷の残留霊力は感じるが、どうもおかしい・・・」
そんなことを話し合っている闇己と七地を見ていた伯母さんがふと七地に言ったのです。
「異にして同、重なり合いながらも全く異なる波動がみえる・・・あんたも御神剣の御使いか?」
☆闇己が七地のことを「ミカチヒコ」の血統を継ぐ者と再三言っていたことを、視ることができる第三者が証明したようなものですね~。
不意に闇己は今まで感じていた違和感の正体に気がつきました。
異変の正体は建御雷の残留霊力を借りた伯母さんの「恐怖」だったのです。
七地の癒しの力
50年前に自分を襲った恐怖の再来に怯える少女(伯母さん)を、七地は抱きしめて優しく頭をなでました。
「大丈夫・・・助けてあげるよ」
そのたった一言に許され、伯母さんが生みだしていた邪気は消えたのです。
闇己は神社に残っていた建御雷の残留霊力を本体へと飛ばし、偏屈な伯母さんはすっかり仏様のようになったのでした。
衣通の恋(1)~(3)
寧子の恋
出雲から上京してきた寧子は母・世裡の弟である野城上修のところに寄ってから闇己たちとの待ち合わせ場所へ向かいました。
その晩はそのまま寧子の歓迎宴会となり、江馬の裸踊りで大盛り上がりですっかり酔っぱらってしまった闇己は寝てしまったので、彼をそのまま寝かせて七地たちは母屋に行ったのです。
ところが明日の起床時間を聞くのを忘れた七地が離れに戻ると、そこに残っていた寧子が眠っている闇己にキスをしていたのです。
偶然にもとんでもない瞬間を目撃してしまった七地は、寧子から本気で弟である闇己に恋をしていると告白されてしまうのでした。
世裡の店へ
七地の恋は瞬殺され、家に帰ってからも失恋に憂いていると寧子から電話が入り原宿の母親の店に連れていってほしいと頼まれました。
七地の気持ちを知らない寧子はすっかり彼を秘密の恋の相談相手と決め込んで、彼女が幼い頃に他の男と出て行ってしまった母親の店へ一緒に連れていたのです。
現れた寧子と闇己の母親の世裡は人間離れした妖艶な美女で、七地はすっかり度肝をぬかれてしまいました。
二人は世裡の口から夫であった海潮への気持ちを聞きました。
「私にはあの人は立派過ぎたの・・・」
おおらかな愛ではなく、激しい感情を求めてモヤモヤとしていたあの頃、眞前(まさき)と出会って恋に落ちたのだと言いました。
その眞前とも10年以上会ってないと言いながら
「でも・・・今にきっと現れる、闇己の前に・・・」
眞前はきっと闇己を利用しようとするはず・・その時は闇己を守ってやってほしいと七地に頼む世裡でした。
しかしそこに闇己が現れて、
「わかっているならなぜおれを産んだ!」
自分を捨てた母親への怒りを爆発させました。
(※寧子の荷物の中から世裡の手紙を見つけて追ってきた)
彼の中からにじみ出る毒々しい念を見た世裡と寧子はそのすさまじさに驚きますが、闇己を止めようと後ろから抱きついてきた七地に
「バカなことをするんじゃない!!」
そう言われた時、父の残した数々の言葉が走馬灯のように彼の脳裏を駆け巡り、恐ろしい念はすっと消えたのです。
闇己はそのまま出て行ってしまいましたが、その様子を影で見ていた修に世裡は
「父親と同じ負のシャーマンだわ。眞前と同じ毒を持った闇己・・・」
自分はその毒に狂わされてしまったけれど、あなたは同じ間違いをしないでねと寧子に言います。
母としてのカンか、巫女としてのそれか、寧子の道ならぬ恋を見抜いていたようでした。
出て行ってしまった闇己を追って行った七地は結局その晩、彼を家に止めることになりました。
☆怖いもの知らずで恋に真っすぐな夕香のプッシュに押されて面喰っている闇己がおもしろいです(#^^#)
それにしても七地の癒しの力ってスゴイですね~!
猛り狂う闇己から発せられるすさまじい念や、50年もの間蓄積された恐怖などを一瞬で消し去ってしまうなんてやっぱタダ者ではありません!
しかも本人無自覚ってとこがいいですね~(笑)
新たなるシャーマン蒿と夕香や美人過ぎる母親、寧子の恋、だんだんキーワードが揃ってきました!
次の展開はどうなるのでしょうか!!
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☆
「八雲立つ 灼(あらた)」1巻発売日は?
「八雲立つ 灼(あらた)」1巻は2018年8月28日に発売されました。
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まとめ
今回は「八雲立つ」文庫版2巻の紹介でした。
ではでは(^0^)/
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