お元気ですか?うめきちです(^0^)
まちた先生の最新作
【おはようとかおやすみとか】5巻・最終巻が
2017年6月12日に
ゼノンコミックスから発売されました。
日向和平(28)と3人の腹違いの妹たちの
前に突然現れた妹たちの母親は、
穂高たちとまた一緒に暮らしたいと
言ってきました。
自分はともかく、まだ小さな双子には
母親の存在は必要だと穂高は深く悩みます。
ちょっと特殊な形の家族だけど、
ほっこりと癒される新しい家族の形の
やさしい物語の最終巻です。
今回の記事は、
- 【おはようとかおやすみとか】5巻・最終巻のあらすじと感想
- まとめ
以上の紹介をしていきたいと思います。
(※なお、ネタバレを含みますので、
結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
【おはようとかおやすみとか】5巻・最終巻のあらすじと感想
✒詳しくはこちらもご覧ください
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第25話 家族の選択
和平と穂高はリビングルームで正座して
対峙していました。
廊下では双子たちが聞き耳を立てています。
『3人に本当はここにいてほしい、
お母さんの所へは行かない方がいいと思う』
と言いたくてたまらない和平ですが、
決定権は姉妹の長姉・穂高にあるので
どう言ったらいいのか困っていました。
穂高は静かに言いました。
「母の所へ戻ろうかと考えています・・・」
自分の感情は押し殺して
冷静に妹たちのことを考えれば、
双子にはまだ母親が必要なのは
分かりきっていました。
「今まで本当にありがとうございました」
震える声で穂高が和平に別れを告げ、
「おやすみなさい」
「あ、ああ・・・おやすみ・・・」
おやすみと言った、それだけのことで
和平の中では、あそこに行ったら3人は
幸せにはなれないと
するどい警告音を発しています。
「待って、俺はやっぱ嫌だ、だめだ!」
急に方向転換してきた和平の言葉に、
やっと決心したはずの穂高の心は
またもや乱れ始めます。
もう本当は全部投げてしまいたいと
言った穂高に和平は
「いいよ、投げちゃって」
一人静かな暮らしを満喫していたはずの和平が、
もう一人では暮らしたくないと
思っていることを告げると、
廊下で成り行きを見守っていたちいちなが
飛び込んできて抱きつきました。
「ちいもー!ちなもー!」
「私もここがいい。4人がいい」
穂高が母親に話しをしに行った週末、
マンションで待っている3人は穂高のために
おやつを作って待っていました。
明るい顔で帰って来た穂高は
嬉しそうに言いました。
「おなかすいたぁ」
第26話 親しくなること
穂高が母親のことで悩んでいた時に、
詳しいわけも話してないのに
「私は味方だから忘れないで!」
と、言ってくれた大切な親友の桜に
お礼をしたくて、
穂高はお菓子をたくさん作って
学校へ持って行きました。
すっきりとした明るい笑顔を見せた穂高に、
嬉しくなった桜は抱きついて
喜んでくれました。
放課後に中庭で詳しい話をしながら、
穂高は桜からもらった言葉に
ものすごく助けられたことを素直に
「桜は本当にすごい!人のことをちゃんと
見てくれて嬉しかったぁ。ありがとう!」
と、心からの感謝を訴えました。
お礼に持ってきたお菓子を食べながら
「そんな桜が大好き!」
「私も穂高が好き!」
ハタから見れば百合な発言を連発する女子二人です。
やがて楽しそうにしている二人の周りには
いつの間にか他の子たちも集まって来て、
楽しい放課後を過ごしたようでした。
3人の身の振り方を心配してくれた片山さんも
和平から報告を聞いて
「本当に良かった。もう誰もどこへも行かない
本当に本当の家族なんですね」
と喜んでくれました。
第27話 父への報告
和平は会社の休憩時間に
3人が母親のところではなく、和平の所に
残って家族になったことを
父親に電話で報告していました。
その日、帰宅するとそこにはすでに
4人の兄妹の父親である『旅人のお父さん』が
来ていました。
姉妹は先に晩ごはんを済ませてていたので、
お父さんと和平の二人で向かい合って
ご飯を食べています。
「和平くんとこんな風にご飯を食べるの、
どれくらいぶりだろうね」
話題は自然に昔のことに向いて行きました。
小学生の頃の和平は、
いつもフラフラで出歩いていて
家にいない父親を嫌って避けていました。
「今、ちいちなと思いっきり遊んでやって
いるみたいに、小さい頃の和平くんと
たくさん遊んであげれば良かったなーって
思っているよ」
と、お父さんはしみじみ言うのでした。
その晩、リビングに布団を並べて5人で
眠りましたが、和平はどうしても
眠ることができなくてソファに寝転がって
みんなの寝顔を眺めていました。
翌朝早くに出て行こうとしているお父さんに
「箸を買っておくから、
いつでも帰ってこい」
と、言って旅に送り出すのでした。
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第28話 お肉屋さんの出会い
最近、和平のお昼は穂高の手作り弁当です。
片山さんから良い肉屋さんを教えても
らったので、火曜日の特売日は
ちいちながおつかいに行きます。
その肉屋さんは手作りウインナーは
最高に美味しくて、二人が行った時、
先に来ていたお姉さんが注文したので
売りきれてしまいました。
お姉さんが譲ってくれようとしましたが、
双子は固く辞退して帰りました。
次の火曜日に行くと、そのお姉さんに
また会いました。
そしてこの前ウインナーを譲ってくれた
お礼にコロッケをご馳走してくれたのです。
その夜、二人は晩ごはんを残して
しまいました。
次の火曜日も晩ごはんを残したので、
和平は会社の外回りのついでに
二人の様子を見に行きました。
すると穂高もちいちなを尾行していたので、
二人でそっと見ていると・・・。
なんと肉屋さんで、お姉さんとコロッケを
買い食いしていたのです。
そしてそのお姉さんとは、片山さんでした!
二人が彼女にとても懐いているのを見た
和平は、片山さんが『肉じゃが』を
くれた人だと紹介して、
「迷惑でなかったらまた会ってやって
もらえますか?」
と、お願いするのでした。
第29話 ピクニック
和平は毎日穂高にお弁当を作ってもらいます。
でもちいちなはそれが羨ましくて
なりませんでした。
二人は「お弁当はすごく楽しみなもの」
と言いますが、子供の頃、自分で弁当を
作っていた和平にとっては
あまり良いカテゴリには入っていないもの
だったのです。
二人があんまりうらやましがるので、
今度の日曜日にお弁当を持って
4人でピクニックに行くことになりました。
4人が大きな緑地公園にやって来ると、
なぜか会社の同僚の加東と蓮見も
合流してきました。
大きなピクニックバスケットに入れてきたお弁当を
みんなで食べての~んびり過ごす、
この何でもない日常感が
とても気持ちのいいものだと
気づいた和平でした。
✒和平くんがお弁当を入れていたのはこんなバスケット!
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最終話 ひとりと、みんなと
今日、偶然にも3人の妹たちは
それぞれの用事で出かけていて、
家にいるのは和平一人でした。
「静かだなぁ・・・ひとりだなぁ・・・」
和平は久しぶりの一人だけの休日を
思いっきり満喫しようと思っていたのですが、
ちっとも楽しくないのです。
しかたないので外へ出てみると、
片山さん親子に会いました。
「久しぶりに一人の自由を
満喫しているんです」
と言う和平に片山母は
意味ありげに言うのです。
「ふふ・・・それがまた難しいのよ」
結局、ちいちなが欲しがっていた食玩を
買って帰ってきた和平は
『早く帰ってこないかな』
と思いながら眠ってしまいました。
目が覚めるとなぜか、
妹たちの他に桜がいます。
加東や蓮見までいて、ご飯の支度を
しているのです。
実は朝からみんなで手分けして和平のために
パーティーの準備をしていたと言うのです。
さっぱり訳のわからない和平にちいちなが
種明かしをしました。
今日は和平くんのための
『兄の日』だったのです。
「ここで4人で暮らすようになってから
毎日毎日ずっと楽しい!だからね、
ありがとう、和平くん!」
和平くんが私たちの
お兄ちゃんでよかった!
思いがけない幸せに
涙が出そうな和平です。
幸せな写メをもらったお父さんは
ニコニコ顔で
「近いうちにおうちへ帰ろう~♪」
♡おしまいです♡
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感想
何でもない家族の風景が、
こんなに感動的で優しい物語として
語られているお話は
他にはないですね~(*´▽`*)
ある日、突然やって来た妹たちと
暮らし始めた兄が初めて知る家族の暖かさ。
不器用な兄妹の思いやりが、
何気ない「おはよう」や「おやすみ」から
始まって、
安心して「ただいま」から「いってきます」
まで言えるようになっていく、
チープだけどとても深いマンガでした。
でも一つ心配なのは、妹たちにかまうあまり
和平くんが片山さんの気持ちに
答える日がやってくるのだろうか?
ということですね(笑)
書籍情報
まとめ
今回の記事は、
- 【おはようとかおやすみとか】5巻・最終巻のあらすじと感想
- まとめ
以上の紹介でした。
当たり前にしている毎日の
「おはようとかおやすみ」や、
その他の何気ない挨拶に込められた
深い意味を、これからはちょっと考えて
使ってみたいですね。
ではでは(^0^)/
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