お元気ですか?うめきちです(^o^)
谷瑞恵先生原作・山口いずみ先生漫画の
「思い出のとき修理します」は2014年8月に
発行された作品ですが、
とても素敵な心に残るマンガです。
すでに4巻まで発行されていますが、
うめきちイチオシの
ちょっとスピリチュアルで
優しいラブストーリーなのです。
『かなしい過去は時計屋さんが
なおしてくれるから』
というキャッチコピーの通り、
キズついた心を癒してくたのは商店街の
小さな時計屋さんのイケメンな青年でした。
今回は2巻の紹介をしたいと思います。
- 「思い出のとき修理します」2巻のあらすじと感想
- 「思い出のとき修理します」3巻の発売日
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので、
結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「思い出のとき修理します」2巻のあらすじと感想
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第5話 虹色の忘れ物
津雲神社商店街のヘアーサロン由井だった
借家に住み始めた仁科明里は、
向かいの飯田時計店の飯田秀司と
友達以上恋人未満の関係になっていました。
秀司は明里と付き合いたいと
思っているようですが、
明里が一歩を踏みだせずにいました。
その理由は二つありました。
- 自分がこの店の本当の孫ではないこと。
- 明里がこの家に預けられたのは夏休みの時に一度きりで、秀司が時計師になるきっかけになった女の子がいたのは春だった。
それで素直に「うん」とは言えないのでした。
ある日、明里が風邪をひいて寝込んでいると、
秀司がお見舞いに来たので
つき合えない理由を話し、彼が帰った後で
冷めてしまった秀司の朝ごはんを見ながら
泣きました。
その夕方、目を覚ますとなぜか台所で
人の気配がしました。
「明里ちゃん起きたの?」
それは由井のおばあちゃんだったのです。
驚いている明里に、子供の頃にくれたのと
同じぬりえノートを渡して
「買い物に行って来るからね」
と言って外に出て行ったきり
帰ってきませんでした。
次の日の夕方、雨が降って来たので急いで
家に帰ってきた明里は、
2階の電気がついているのを見て
『またお祖母ちゃんかも?』
一瞬思いましたが、そんはずはありません。
「またぶり返すよ」
そう言って傘をさしかけてくれたのは
秀司でした。
家のカギを無くしたことに気づいた明里は、
飯田時計店で雨宿りを
させてもらっていました。
秀司の工房をのぞくと、お兄さんの時計を
修理しているところでした。
やっとこの時計を修理する気持ちに
なったようです。
秀司に人の記憶なんて曖昧なものだと言われて、
もう一度よく思いだしてみると
夏休み以外の記憶も混ざり込んでいることに
気がつきました。
その事を話している所へ飛びこんできたのは
カミナリが嫌いな太一でした。
太一は驚いたような顔で、
ヘアーサロンの2階に人影が見えたので
明里がいると思ったと言ったのです。
まさか!と思った明里は家に行ってみると
カギが開いていて、
そこにはおばあちゃんがいたのでした。
おばあちゃんと話しているうちに、
自分の記憶から抜け落ちていた
いろいろなことがわかってきました。
明里は夏休みの後、春にもこの家に
やって来たことがあったのです。
その時、秀司に壊れた時計を預けたのでした。
その時計はおばあちゃんが隠しておいた
天井裏の箱の中にありました。
おばあちゃんのおかげで忘れらていた記憶の
点と点が繋がっていきました。
明里のお母さんは長くつき合っていた彼と
何かの事情で別れて、別の人と結婚して離婚し
今の義父さんと再婚するまで一人で
明里を育てていました。
仕事が忙しい時にはお母さんの妹である
叔母さんに預けられていたのですが、
あの夏休みは叔母さんの都合で勝手に
お母さんの元彼の両親に
預けられていたのでした。
春の時は、おばあちゃんが
明里に会いたくなって、
叔母さんに頼んで連れてきたのです。
ちょうどそこへおばあちゃんの息子さんが
心配して迎えにやってきました。
彼は明里の顔を見て懐かしそうな顔を
していました。
おばあちゃんは軽度の認知症になっている
みたいで、時々記憶が混乱するのだそうです。
それで家に帰らなくちゃと思って
ここに来たらしいのです。
おばあちゃんは彼と一緒に帰って行きました。
明里が秀司と付き合えない理由は
消えてしまいました。
翌朝、秀司が朝食を作っている傍で
明里はお母さんと電話をしています。
誰にも言わずに美容室を辞めて
ここに引っ越して来てから、
今はじめてお母さんと話をしているのです。
明里の心にあったわだかまりが一つ、
消えていきました。
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第6話 きみのために鐘は鳴る
飯田時計店に
昔、預かった時計の持ち主(正確には娘)
から電話がありました。
その時計は現在のアラームにあたる
ミニッツリピーターという
機能がついたもので、新品なら
1千万円は超えるとても高価な時計です。
依頼主が他界したり、
この店の店主だったお祖父さんが倒れたりと、
それぞれの事情で時計は飯田時計店に
保管されたままになっていました。
そんなある日、仁科香奈は
姉の明里の所へやってきました。
でも留守だったのでドアにメモを挟んで
喫茶ライムで時間をつぶしていましたが、
もう夜の8時になっていました。
「私たちだけになっちゃいましたね。
少し話をしませんか?」
隣のテーブルに座っていた着物の女性が
声をかけてきました。
その人にも年の離れた腹違いの姉がいて、
先日亡くなったので形見分けに時計の
預かり証をもらったけれど今更ね・・・と
つぶやいています。
「よかったらそれ、もらってくれません?」
と言って、香奈に預かり証を渡して
帰ってしまいました。
香奈も早くに家を出てしまった姉とは
思い出があまりなく、
姉妹と言う感情は薄いと思っていました。
迎えに来た明里と家に帰り、
もらった預かり証を明里に見せると
それはこの前、秀司から聞いていた
あのミニッツリピーターのついた
時計のようです。
翌日、秀司に見せると間違いなく
遠藤克彦さんという得意客からの
預かり証でした。
依頼主の遠藤さんは自分の余命が
あと僅かなことを知ると、娘のみどりさんに
遺品としてこの時計を残すために
飯田時計店に預けたのです。
姉の彼氏である秀司の家で、
太一も入れて4人で朝食を食べながら時計の
話をしていると、太一が香奈に
神社へお参りに行けと言出しました。
今夜は新月だから
よそ者の香奈はねらわれやすいと
妙な言い方をしするのでした。
夕方、新しい職場の美容室から
明里が帰ってきた時、香奈はまだ帰って来て
いませんでした。
今朝の太一の言葉を思いだして
何となく不安になった明里は、
香奈のケータイにかけてみると
家に置いてあるバッグの中で鳴っています。
心配になった明里が探しに行くと、
香奈は着物の人を見つけたと言って
追いかけて行ったと太一が教えてくれました。
その時、明里のケータイが鳴っていましたが
良く聞こえません。
「やっぱり電子音は響が悪いな。
あれじゃ今夜は役に立たない」
と、太一が不思議なことをつぶやいて
いました。
ちょうどその頃、飯田時計店には
みどりさんの妹の市川菫さんが来ていました。
昨日のことを後悔して訪ねてきたのです。
秀司から電話をもらって
飯田時計店に来た明里は、菫と話していて
この時計は「家族」として姉から妹へ
譲られたのだと強く感じました。
そう言っても愛人の子であった菫は
そうは思えないようでしたが・・・。
もう一度香奈を神社に探しに来た
明里と秀司、菫の3人は昔の市場を
見つけました。
菫はここに見覚えがあるようです。
と、その時
「今、着物の人が」
そうつぶやくと、菫はその人を追いかけて
森へ入って行きました。
明里もその後を追いかけて、二人は
見覚えのない場所に来てしまいました。
けれどここに来てから菫の記憶の断片は
少しづつつながり始めたのです。
着物の人と手をつないで歩く女の子・・・
それは一度だけ会った自分と姉だったのだと
わかったのです。
半分しか血が繋がらなくても
姉妹だということに明里も強く共感しました。
香奈も昔、父親がちがうということで、
ずいぶんと明里に反抗的でした。
「香奈!香奈!どこにいるの?」
大きな声で呼びました。
「お姉ちゃん!」
やっと見つけることができた香奈は
この森で道に迷っていたのです。
・・・この森は何かがおかしい・・・
その時、どこからか
『カーーン・・キーーン・・カーーン・・』
と鐘の音が聞こえました。
急に姿が見えなくなった明里を心配して
秀司が時計の音を鳴らしながら
探しに来てくれたのです。
菫もこの音には覚えがありました。
昔、ここで着物の人と迷っていた時に
鐘の音を鳴らして探しに来てくれた男の人が
いたのです。
「あれが父と姉だったんですね。」
帰り道で明里は香奈に、
香奈の赤ん坊の頃のことを話てあげました。
香奈が覚えていなくても明里には
思い出がいっぱいあるのです。
第7話 赤いベリーの約束
早いもので明里がこの商店街に住み始めて
もうすぐ1年です。
最近習い始めた編み物教室で知り合った
宝果堂の2代目店主の妻の葉子が
家出しました。
原因は夫の保が葉子のラズベリー模様の
目覚まし時計を壊してしまったからです。
葉子の居所を知っているのは
編み物教室のメンバーだけでした。
今日、明里はその葉子と喫茶店で
待ち合わせをしていました。
葉子はイチゴショ-トが好きだと言って
食べています。
葉子は昔、つき合っていた人のことを
話し始めました。
生真面目な保と自由奔放な光一、
そして葉子は同じ高校に通う
仲のいい同級生でした。
高校を卒業してから葉子は光一と付き合って
すぐに別れてしまいましたが、
それでも3人の友情は続いていました。
ところが、光一が大学病院を辞めてNGOに
加わりたいと言いだし、
葉子に一緒に来てほしいと言ったのです。
「答えがOKなら思い出の公園に来てほしい。
久しぶりにラズベリーのソフトクリームを
食べよう」
葉子は公園に行きましたが、
結局光一は来ませんでした。
来たのは保でした。
その後、光一はNGOは行かずに
遠くの大学病院に転勤し、
葉子は保と結婚しました。
「わたし、頭に来ちゃったの。
彼が喜ぶと思った送り物に戸惑った顔を
されたから」
葉子の言う「贈りもの」とは何なのか
明里にはさっぱりわかりませんでした。
葉子の話を秀司たちに話しながら明里は
「このラズベリーの時計の模様がなんだか
イチゴに見えない?」と言いました。
太一はもしかしたら、葉子は光一に
会ってるんじゃないかと言いだし、
ケンカの原因はそこだなんて言うのです。
そのわけは、太一は1週間くらい前に病院で
葉子を見かけたのです。
光一は医者なんだから病院に勤めてて
二人が会っていてもおかしくないなんて
言いい出しました。
そこへ保が訪ねてきました。
その日の夕方、
毛糸店で待っていた葉子の所へやって来た保は、
彼女から光一が病院にいると聞いて驚きました。
光一はブラジルで事故に遭って
そのまま意識不明で向こうにいるのだから、
ここにいるわけがないのです。
葉子は今も光一を想っているのだと保は
思っていました。
だから葉子が妊娠したと知った時、
戸惑ったのです。
いつか光一が帰ってきたら葉子を返そうと
決めていたのに返せなくなってしまったから。
でも事態は明里が葉子はラズベリーじゃなく
イチゴが好きだと言っていたという一言から
急展開を見せました。
病院へ行ってみると、
病室に若本光一の名札の病室の外で
葉子が本当は昔からイチゴが好きだったと
窓に向かって話しているのです。
それは光一ではなく、
保が好きだという告白でした。
隣に立った保は晴れ晴れとした顔で
言いました。
「葉子を光一にはやれない、
俺たち子供ができたんだ!」
明里はやっと「贈り物」が
赤ちゃんだったのだと気がつきました。
帰り道、バス停でバスを待つ間、
手をつないだ明里と秀司はまた少し
近づいた気がしていました。
※若本と言う名札は太一の悪戯でした(笑)
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感想
太一ってほんとに何のもなんでしょうね?
虹色のマフラーだって、話の流れからすれば明里のお母さんが捨てたものみたいだし、香奈が森で迷子になる事だってなんだかわかっていたみたいだし。
もしかしたら津雲神社の御使いかもしれませんね。
だから病院であんな悪戯をして、保に自信を持てと言いたかったのかも?ですね。
ともあれ、商店街の平和は保たれたし、二人の中は順調そうです。
次の展開に早く進めばもっといいのですがね(笑)
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「思い出のとき修理します」3巻の発売日
「思い出のとき修理します」3巻は2015年9月に発売されています。
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まとめ
今回は
- 「思い出のとき修理します」2巻のあらすじと感想
- 「思い出のとき修理します」3巻の発売日
- まとめ
以上の紹介でした。
少しづつ進んで行くふたりの関係。
ハッピーエンドはもうすぐでしょうか。
次の展開が気になりますね。
ではでは(^0^)/