惣領冬実【マリー・アントワネット】ネタバレの内容と感想・続編はある?

     

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お元気ですか?うめきちです(^0^)

ヨーロッパの歴史を題材に、

美しい絵柄ので定評のある惣領冬実先生が、

フランス革命で断頭台の露と消えた

悲劇の国王夫妻・フランス国王ルイ16世と

王妃マリー・アントワネット、

ふたりの真実の愛を描いたマンガ

【マリー・アントワネット】が

2016年9月23日に

KCデラックスモーニングから出版されました。

マンガの制作には

ヴェルサイユ宮殿が監修という

史上初の試みもなされていて、

どれだけフランスからも注目されているかが

うかがえる一冊です。

今回の記事は、

・【マリー・アントワネット】の

あらすじと感想

・続編はあるの?

・まとめ

以上の紹介をしていきたいと思います。

(※なお、ネタバレのため、

結末を知りたくない方はご注意くださいね!)

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【マリー・アントワネット】あらすじと感想

1】ウィーンからの花嫁

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今日も忙しい公務の間をぬって妻子と

食事をするために馬車に乗って夫は

やって来ます。

妻が何者にも煩わされることなく

静かに暮らせるようにと、

彼はこのプチ・トリアノンを与えました。

しかし、心無い者たちによる揶揄中傷は

やむことがありませんでした。

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「もうそんな話はよしましょう。

だってここには本当の私を知った上で

愛してくれる人たちがいるわ」

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子供たちと遊ぶ夫を見ながら幸せそうに妻は

微笑むのでした。

夫の名前は『ルイ・オーギュスト』

(フランス国王ルイ16世)

妻の名前は『マリー・アントワネット』

(フランス王妃)


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フランスとオーストリアの架け橋と

なるためにまだ14歳の少女

『マリア・アントニア』は花嫁として

フランスへ行くことになりました。

フランスまでの道のりは遠く、

1770年4月21日にウイーンを出発した一行は

1570km先にあるヴェルサイユへと

粛々とむかいました。

途中のメルクの僧院までは

長兄のヨーゼフ2世が同行し、

57代の馬車と275余名という大行列で

行く先々の宿泊地では

『ハプスブルク家』の大皇女の

『ブルボン家』へのお輿入れを一目見ようと

見物の人々で溢れ、盛大な歓迎会が

催されました。

オーストリアとフランスの国境の

フランス側の街「ストラスブール」では

フランス側の大臣たちが、皇女の到着を

今や遅しと待っていました。

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マリア・アントニアはオーストリアから

着てきたオーストリア風のドレスを、

フランス風の金のドレスに着替え、

双方の大臣たちが皇女引き渡しの

手続きを行いました。

オーストリア皇女マリア・アントニアは

ここでフランス王太子妃

マリー・アントワネットとなりました。

ストラスブールからは

フランスのお付きに守られて、

マリー・アントワネットの一行はやがて

『コンピエーニュの森』へとやって来ました。

ここで『国王ルイ15世』と

夫の『ルイ・オーギュスト』に

引き合わされるのです。

国王ルイ15世は14歳の花嫁

マリー・アントワネットの愛らしさに

人目で気に入り、喜びました。

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夫のルイ・オーギュストは想像していたより

ずっと背が高く、とても一つ年上の

15歳とは思えませんでした。

ルイ・オーギュストもまた、

マリー・アントワネットが

結婚前に受け取っていた肖像画とは

ずいぶん違ってとても14歳に見えず、

11歳くらいの少女のような幼い印象を

受けて戸惑っていました。

2】世紀の婚礼

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1770年5月16日フランスの

ヴェルサイユ宮殿にて世紀の結婚と言われた、

二人の婚礼が盛大に執り行われました。

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ところで、フランスとオーストリアとは

色々な物ごとがずいぶん違いました。

プライベートなことは非公開だった

オーストリアとは違い、

初夜の様子から出産の様子までもが

宮廷の人々に公開されるのです。

そして王太子妃マリー・アントワネットの

一日のスケジュールはしきたりによって

ビッチリと決められていました。

ドレスも誰かが謁見に訪れると、その度に

何度も着替えをしました。

公衆の面前で呆れるほど恭しく

着替えさせられることを、

マリー・アントワネットはまるで

着せ替え人形のようだと感じ、

いったいこのようなことに何の価値が

あるのかと不思議に思っていました。

一方、ルイ・オーギュスト王太子は

と言えば、趣味の工作に熱中していて

午後の狩りの時間以外は職人たちと共に

工房に閉じこもっている毎日でした。

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その頃、宮廷の中心は

デュ・バリー夫人でした。

デュ・バリー夫人はたいそう美しく

教養も深く、宮廷の華としてその権力を

欲しいままにしていました。

そんな彼女を、王太子の叔母たちは

嫌っていました。

理由はデュ・バリー夫人が国王の愛人

だったからでした。

3】ヴェルサイユの洗礼

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叔母たちにデュ・バリー夫人のことを

心が穢れている下賤の者だと聞かされた

マリー・アントワネットは

そのままズバリと王太子に尋ねてみました。

すると王太子は

「自分の目で確かめたわけでもなく、

人の言葉を鵜呑みにしてはいけません。

あの方が一部の人々からは慕われているのは

確かですから」

と、叔母たちがたやすく人を褒めたりは

しないと言われてしまいました。

そんな会話をしていると、

そこへやって来たのは王太子の傳育係の

『ラ・ヴォーギョウヨン公爵』でした。

彼の大仰な物言いや高圧的な態度が

マリー・アントワネットは苦手でした。

王太子も彼が苦手なようでした。

宮廷での生活は相変わらずのパターンで、

毎日のように叔母たちから

周りの貴婦人についての悪口を

聞かされていました。

ラ・ヴォーギョウヨン公爵には

わけのわからない物言いでバカにされ、

世話係のノアイユ夫人にも理解しがたい

王太子妃としての自覚を促されて

マリー・アントワネットはストレスで

パンク寸前でした。

このしきたりや決まり事だらけの生活を

「ここはおかしな事ばっかりです!」

と、言ってヴェルサイユの批判をすると、

「それはルイ14世が決めたことなので、

従うしかないのです。

どんなに間違っていようが

これがフランスなんだ。

ここへ嫁いできた以上それに従うのが

王太子妃としての努めだ!」

王太子は怒って部屋から出て行って

しまいました。

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4】アントワネットとオーギュスト

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王太子に嫌われてしまったと思った

マリー・アントワネットは焦りました。

宮廷生活は好きではなかったけれど、

王太子のことは嫌いではなかったからです。

むしろ好きだったので何とか

仲直りしようと工房を訪ねたり、

ダンスに誘ったりして頑張りましたが、

努力は徒労に帰すばかりでした。

叔母たちに相談してみましたが、

未婚のままの彼女らの反感を買うだけでした。

ある日、いつものように叔母たちの所へ

行くと、今日はアデライド叔母様の

姿が見えません。

その理由はすぐにわかりました。

王太子たちの狩りに参加するため

だったのです。

アデライド叔母様は乗馬が好きでした。

マリー・アントワネットも実は乗馬が

大好きだったのです。

そこで、アデライド叔母様にお願いして

一緒に連れて行ってもらうことにしました。

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やっと狩場で王太子を捕まることに成功した

マリー・アントワネットは、

この間のことを心から謝りました。

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ふたりは気の根元に座って、

お互いの心の中のわだかまりや

わけのわからない感情を話し合ううちに

次第に心が通じ合ってくるようになりました。

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やがてすっかりお互いを理解し、

愛し合うようになった

『オーギュストとアントワネット』は

とても仲の良い夫婦になりました。

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王太子夫妻の仲が噂になると、

まわりはまた別の動きをし始めるのでした。

自分たちの私利私欲のためが

一番大事な彼らにとって、

この王太子夫妻の変化は大きな出来事でした。

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1789年に勃発するフランス革命は

まだずっと先のことのなります。

彼らの心の中ではヴェルサイユは永遠でした。

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感想

普通の人だったらあたりまえの幸せに

包まれて一生を送れるはずなのに、

身分や立場によっては思うようには

ならないものですね。

二人のこの先を考えるとかわいそうで

たまりません。

歴史の教科書で教えられていたこととは

違う衝撃の事実が21世紀になってから

発表されましたが、

ルイ5世は愚鈍な男ではないし、マ

リー・アントワネットも愚かな女だった

わけではないみたいですね。

彼らの立ち回りがもう少しうまければ

世界は現在の世界とは全く違ったかも

しれません。

それはそれで怖いですね~(-_-;)

書籍情報

【マリー・アントワネット】

続編はあるの?

続編が読みたくなる終わり方でしたね。

でも、ヴェルサイユ監修ということや、

巻末に「Fin」と書いてありました。

なので続編は望み薄な感じです。

とは言え、ツイッターなどでは

続編を望む声が多数見られますから、

もしかしたら数年内には

第二弾があるかもしれませんんね。

また新たな動きをゲットしましたら、

順次更新していきますね!

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まとめ

今回の記事は、

・【マリー・アントワネット】あらすじと感想

・続編はあるの?

以上の紹介でした。

綺麗な絵でしたね~!

3回くらい読み返してしまいました。

続編が出ることを祈りつつ・・・。

ではでは(^0^)/

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