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お元気ですか?うめきちです(^o^)/
新潮社のBUNCHコミックスから2021年2月9日に磯見仁月先生の「傾国の仕立て屋ローズ・ベルタン」4巻が出版されました。
かの有名なマリー・アントワネットの寵愛を受け、ファッションデザイナーの祖となった実在の人物ローズ・ベルタンの野心が服飾に革命を起こし、同時に激動の時代も革命へと向かって大きな流れとなっていく波乱の物語です。
- 奥手すぎる王太子と孤独な王太子妃
- メダムに翻弄されてデュ・バリー夫人を無視するマリー・アントワネット
- 王太子妃に挨拶をさせるためにと、ベルタンの技術の粋を結集したドレスをまとうデュ・バリー夫人:ベキューは・・・!
そこで今回は「傾国の仕立て屋ローズベルタン」4巻の紹介をしたいと思います。
「傾国の仕立て屋ローズベルタン」4巻
- あらすじと感想
- 5巻の発売日予想
- 「傾国の仕立て屋ローズベルタン」を無料で読む方法
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「傾国の仕立て屋ローズベルタン」4巻
あらすじと感想
16針目 礼儀(エチケット)
1770年7月、トレ・ガランのマダム・パジェルを訪ねてきたのは王太子妃付きモード商フィリドールです。
昔なじみの二人ですが、今日、わざわざフィリドールが訪ねてきたのは王太子妃マリー・アントワネットの花嫁衣装のことでした。
彼女はその出所不明の足し布のデザインが「トレ・ガランのデザイン」のようだと言うのです。
話を聞いたパジェルは「できるとしたらベルタンくらいよ」と言いました。
ところでヴェルサイユ入りすることを目下の目標にしているベルタンにとって、「女」であることが最大の障害になっていました。
「女性がモード商になるには結婚して名前を売り出してくれる男性が必要」
しかしそこには「既婚女性は夫の許可なしでは出廷できない」という矛盾も孕んでいて、どうするのがベストなのかベルタンはレオナールにグチるのでした。
一方、ヴェルサイユでは王太子・オーギュストとマリー・アントワネットの夫婦の契が上手くいってないことにみんな頭を悩ませていました。
読書と錠前づくりにしか興味がない王太子。
かたや14歳の幼いマリー・アントワネットは、、フランス流の礼儀(エチケット)だと言われて朝起きるから夜寝るまで着替えの全て、食事のすべて、日常全てをエチケットの名のもとに公衆の面前で晒されるストレス。
そして夫である王太子に避けられ続ける毎日に不満が募っていくばかりでした。
そしてそんな彼女に「私たちは味方よ」とばかりに、王太子の叔母で国王の3人の娘たち「メダム」はデュ・バリー夫人(マリー・ジャンヌ・ベキュー)を国王の愛人でとんでもない下賤の女だと吹き込んだのです。
メダムはマリー・アントワネットに自分たちの部屋の鍵を渡して「淫売に負けてはなりませんよ」とささやきました。
また王太子の傅育係であるヴォーギュイヨン公爵も、オーストリアとの同盟を良しとしていなかったことから、奥手の王太子に「男女の機微は難しいのです。同衾などもっての外・・・」と、ふたりが結ばれないようにと画策していました。
17針目 グランコール
メダムたちはマリー・アントワネットに毎日デュ・バリー夫人の悪口を聞かせています。
そして王太子との仲が上手く行かないことにも触れて、「男はぽっちゃりの方を好むからコルセットをおやめなさいませ」とそそのかしました。
王族には『グラン・コール』と呼ばれる王太子妃と王女のみに着用が許されたコルセットがありましたが、メダムは自分も着てはいないと言うのです。
窮屈なコルセットから開放されたマリー・アントワネットは、メダムに言われるがまま王太子に近づくために乗馬をしたり、デュ・バリー夫人を無視したりと、メダムの操り人形のようになっていくのでした。
ところがいくら近づこうとしても逃げてしまうばかりの王太子への愚痴を聞いてもらおうとメダムの部屋に向かったマリー・アントワネットは、扉の向こうから漏れてくる彼女たちの「あとひと押しね」という話を聞いて、本当は自分の味方でもなんでも無いことを知ってしまったのです。
ショックを受けたマリー・アントワネットは部屋に引きこもってしまうことに。
場面は変わり、ルーヴ・シエンヌ城ではデュ・バリー夫人がレオナールに「また妃殿下に無視されたわ」と愚痴っていました。
18針目 籠り姫
ヴェルサイユのモード商になりたいという夢をもつベルタンに、マダム・パジェルは「まず自分の店を持ちなさい」とアドバイスしてくれました。
店を持てば人脈と資金が自然と増えるから、その力を蓄えて「幸運の女神の前髪」をつかめと言われたと、ベルタンはバラの花束を持って訪ねてきてくれたレオナールに話し、彼は「おめぇの髪が結いたいなぁ」とつぶやきますが・・・。
その頃、ヴェルサイユでは食っちゃ寝の引きこもり生活でせいでブクブクに太ったマリー・アントワネットが寂しさと絶望のどん底で泣いていました。
けれど彼女の現状を憂いたショワズール公爵とその妹・グラモン夫人によって救いの手が差し伸べられることに。
再び元気を取り戻したマリー・アントワネットですが、それもつかの間、ショワズール公が罷免されてしまったのです。
19針目 挨拶戦争
軍備や税制で国王と対立したショワズール公の失脚は、妹・グラモン夫人の嫌がらせが目障りだったデュ・バリー夫人が国王に嘆願したことが大きな原因でした。
それを聞いたマリー・アントワネットはさらにデュ・バリー夫人への態度を頑なにし、その後1年以上も無視し続けるのでした。
それを知った国王は自分への侮辱と同じとみなし、オーストリアとフランスの関係が危ぶまれるほどになってしまったことで、マリー・アントワネットは両国の同盟のためにもデュ・バリー夫人に挨拶するようにとメルシー伯から注意され、いやいや挨拶することになります。
しかしまたしてもメダムの差し金で挨拶はせずに終わりました。
事実上、メダムとマリー・アントワネットはフランス国王を敵にしてしまったようなものです。
また一方、ルーヴ・シェンヌ城では酔っ払ったデュ・バリー夫人がレオナールとベルタンに「ただ挨拶さえすればいいのよ!!」とこぼしていました。
「たまたま王族に生まれただけじゃない!」と。
今はデュ・バリー夫人となったベキューも、私生児だった彼女を育てるため料理女だった母は情婦にもなって必死で働いてくれました。
べキュー自身も生きるために必死に働き、それがたまたま殿方の相手を丁寧にしすぎるからと言う理由でいくつも仕事先を追い出されながらも、やがてパリ1番のお針子となっていったのです。
「生きるために持てる才能を生かしただけ・・・それのどこが悪いの!?」
彼女の言葉を聞いたベルタンも、自分の過去に重なるものを感じていました。
「仰る通りです。デュ・バリー夫人。私たちは生きるために才能を活かすべきです!」
「貴方に今 必要なのは、王太子妃に”挨拶をさせるドレス”です!」
20針目 友情
1772年1月1日
ヴェルサイユ宮殿”鏡の間”では新年の祝賀パーティーが行われていました。
「国王からいただいた最期のチャンス。デュ・バリー夫人に今度こそ必ず挨拶を!」とメルシー伯はマリー・アントワネットに言い含めていましたが、彼女は意地でも挨拶なんかするもんかと思っていました。
けれどそんな気持ちはデュ・バリー夫人のドレスを目にするまでのことでした。
マリー・アントワネットの前に立って優雅に傅いたデュ・バリー夫人が着ていたドレス。
その生地はマリー・アントワネットが”お引渡しの儀”の時に着ていたドレスだったのです!
『ノアイユ夫人に頼んで処分したはずのドレス、私が捨てたものを仕立て直したの・・・?』
ショックを受けるマリー・アントワネット。
『エチケット、忍耐や中立性など王族として必要なものを捨てようとした王太子妃の前で、その象徴とも言うべきかのドレスを仕立て直したうえで第三身分だった貴方が着こなすのです』
完璧に仕立て直されたドレスは、マリー・アントワネットに、かつて一人故郷を離れてフランスに嫁ぐ心細さや涙と覚悟、期待と失望の日々を思い出させ、同じようにこの女性も第三身分であるがゆえにヴェルサイユでの孤独はいかばかりかと思わせたのです。
「今日のヴェルサイユは随分と賑やかですこと・・・」
ついにマリー・アントワネットから挨拶をもぎ取ったデュ・バリー夫人は、この快挙の功労者であるベルタンにお礼として代金とは別に「店の権利書」をくれたのです!
「貴方にはもっと高みへ行ってほしいのよ。だから私が死ぬまで服を作ってね」と。
しかしそれと同時に、彼女の口から「レオナールが結婚した」ことを聞かされ、ショックを受けるベルタンでした。
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ほんとうの意味での味方がなかったマリー・アントワネットはマジおバカで可愛そうですが・・・。
しかしヴェルサイユでのエチケットって今の常識では考えられないくらい人権無視ですね~ビックリしました!(゚A゚;)ゴクリ
晒し者になりながら日に何度も着替えさせられるとか、衆目の的になりながらの食事・・・胃が痛くなりそうですね。
聞くところによると、初夜とか出産とかも衆人監視のもとで行われるとか・・・私には無理・・・^^;
宮廷に行く人は鋼鉄の神経でなければ生きていけそうもありません。
ベルタンもやがてその一人として立身出世していくのか・・・。
頑張れ!!
5巻の発売日予想
「傾国の仕立て屋ローズベルタン」5巻の発売日は、2021年7月8日です!
「傾国の仕立て屋ローズベルタン」を無料で読む方法
どうなるのかとドキドキしましたが、文章で読むより画があるほうが格段に面白いのは請け合いです!
☟詳しくはこちらをご覧くださいね☟
まとめ
今回は「傾国の仕立て屋ローズベルタン」4巻の紹介でした。
「ヴェルサイユのばら」ならぬ、「ヴェルサイユの鬼婆メダム」でしたね。
ではでは\(^o^)/
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