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お元気ですか?うめきちです(^o^)/
森薫先生の【乙嫁語り】12巻が『ハルタCOMIX』から2019年12月13日に発売されました。
19世紀、中央アジアの地方都市を旅するスミスはタラスを連れて旅の折り返し、再び懐かしい人々に逢いに行きます。
今回は「何もやることがない一日」を描いた前後編や、タラスとアニスたちの異文化交流と友情の芽生えに注目です!
今回の記事は「乙嫁語り」12巻の紹介をしたいと思います。
「乙嫁語り」12巻
- あらすじと感想
- 「乙嫁語り」13巻の発売日予想
- 「乙嫁語り」を無料で試し読みする方法
- まとめ
(※なお、ネタバレのため、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「乙嫁語り」12巻
あらすじと感想
誰でもある時突然何かの折にぽっかりと時間が開いてしまうことが往々にしてあります。
今回は「何もやることがない一日」を描いたお話から始まります。
船頭さん不在の理由
スミスはタラスを連れて旅の折り返りの行程にかかっていたある日、川を渡ろうとしたところ渡し船の船頭の妻が産気づいたということで、たった一人の船頭ゆえに一行はしばらくそこで待つことになってしまいました。
「ひまですねぇ」
何もすることがなく、その辺りを歩きまわるスミス、この時とばかりに昼寝をするアリ、手慰みの木彫りをするニコロフスキ、タラスは刺繍をしています。
そのうち妻の出産を見届けた船頭が戻ってくると、ようやく向う側に渡れました。
アミルとパリヤさんの場合
ひとりでお留守番をするアミルも暇を持て余し、コタツに入ってパリヤさんでも来ないかしらと歌っていました。
その頃パリヤさんは布支度を一緒にする約束をしていたカモーラさんが風邪で寝込んでしまったので、家に帰るのも嫌で思いついてアミルのところへ行ってみますが誰もいないみたいです。
実がアミルはヒマすぎて居眠りしていましたがクシャミをした拍子に、パリヤさんが家の壁にもたれてベソをかいているのに気づいてくれました。
男修行の続き
アゼルのところで男修行に燃えるカルルクは、パオの中で4人で暇を持て余していたところ、アゼルが不意に立ちあがって馬を見に行くと言うのでついて行きました。
けれど特に何かするわけでもなくほんとうにただ馬を見ているだけでした。
なので思い切って聞いてみました。
「アゼルさんはどうやってそんなに強くなったんですか?」と。
アゼルはその答えを馬を仕込むことにたとえて、
「どうやったらうまくしこむことができるのか考えられることをすべてやってみればいい。体を鍛えて知恵を身につけ、敵を打ち負かして一族を守り、群れを率いる牡馬になるんだ」
そう教えてくれました。
ライラ×サーム&レイリ×サーミの場合
また一方、湖のそばに住んでいるサームとサーミは大シケで漁に出られず、その妻・ライラとレイリは大風で台所も使えないので退屈を持て余していました。
そのうち夫たちを相手に「もしも王様が訪ねて来たら大きな家が必要ね・・・」とか「もしも使っても減らない財布があったら何したい?」とか想像を膨らましていきますが・・・。
現実的な夫たちに「なんでそんなこと聞くんだよ」と言われて「やることがなくてヒマなのよ!!」とがなってしまうのでした。
けれどそんなたわいもない暇話を続けていると風に煽られたサソリが家の中に飛び込んできて、大騒ぎになってしまうのでした。
アニスとシーリン
同じく暇な一日を過ごすシーリンはアニスから字を教わっていました。
そして自分の名前が書けたら嬉しいだろうと思い、シーリンの知り合いたちにも持教えてあげたいと言いました。
けれど彼女たちの夫はその提案には賛成してくれません。
女だけで出かけるとそれを狙った物騒な話を聞くからと。
そこでアニスが思いついたのは「お風呂屋さん」でした。
お風呂屋さんなら女ばかりだしみんながいるから大丈夫だと、今度は賛成してもらえました。
巡礼者の祝い
スミスたちは旅の途中で巡礼が成功してお祝いしているところに出くわし、お祝い代わりに写真を写してあげることにしました。
機材や薬品の点検も兼ねての撮影だったのでついでにアリとニコロフスキも写してふたりにプレゼントしようとしましたが、割れやすいガラスだったこともあり、いらないと断れてしまうのでした。
スミスは自分の旅の目的をタラスにちゃんと話していなかったことを思い出して改めて、学術と興味のために旅をしているのだと熱く語ります。
タラスはそんなスミスを優しく見つめ、自分もスミスの故郷に興味があるというのでした。
タラス、アニスたちと友達になる
やがて一行は再びアニスの家を訪ねます。
以前と変わらず歓迎してくれ、今度はスミスがタラスを連れていたことことから「結婚したのですか!」と喜んでくれました。
男女に別れて過ごすこの地ではスミスたちと別れて、タラスはアニスとシーリーンと過ごすことになります。
言葉も少し違い、風俗も違う彼女たちですが、すぐに仲良くなり、遊牧民であったタラスが6人も夫がいた苦労話や、今、スミスに妻にと望まれてここまでやってきたけれど会ったこともない彼の家族に不安を感じている様子に、アニスとシーリーンは明るく励ましてくれました。
女たちの写真撮影
アニスの家は広大な邸宅ですが、この地の習わしで同性でしか入れない場所もあり、写真を撮りに行くことができなと知ったタラスは、それなら自分が写してきましょうかと提案しました。
「妻たちを撮らないなら」という条件付きですが・・・!
ということで、写真に興味津々の女3人で屋敷の奥の方まで撮影していいところを撮りまくることになったのです。
アニスは屋敷の中のアレコレを説明しながら二人を案内しますが、彼女の新婚旅行の話を聞いていたシーリーンは「あなた、本当に旦那様のことが好きなのねぇ」と感心したように言うので、アニスは急いで「でも女性同士ならシーリーンがいちばんよ」と言いました。
シーリーンは「旦那様は男性ですもの、やいたりしないわ」と囁き、姉妹妻と言う習慣がないタラスにとってはちょっと不思議な感じがしたみたいです。
たくさん写真を撮り、最後の一枚には内緒でアニス・シーリーン、マーフ、ふたりの子供たちと猫が写っていたのです。
青くなったスミスにタラスは、
「本人が人前に出るわけではありませんから大丈夫でしょう」
と嬉しそうに微笑むのでした。
長いお付き合いはお風呂屋さんから
アニスとシーリーン、マーフはかねてからの計画のためにお風呂屋さんにやってきました。
そこで写真をたくさん写したことや、タラスが6人も夫がいた事や彼女から聞いたはるか遠くの砂漠の方の生活となどを話題にして楽しいひと時を過ごしています。
大勢の女たちとおしゃべりするうちに自然と会話ができるようになったアニスは、
「私ここに来られてうれしかったわ・・・シーリーンとも知り合えたし・・・あの頃、あの頃私はきっと寂しかったんだわ。まわりのものが急に遠くに感じることがあって、幸せなのになぜかしらって思ってて」
女同士で話せることが楽しくて幸せだと、自分の感情を表現することができるようになったアニスを見つめるシーリーンは「ずいぶん話せるようになったのね」と言いました。
そのうち女同士の会話は、お互いの子供たちの結婚相手探しの話題へと移っていき、早いうちから探さないといい相手に巡り合えないと聞かされたアニスは焦りますが、彼女の息子がまだ8カ月だと聞いて周りもビックリするやら安心するやら・・・。
「ゆっくり長くお付き合いしていきましょうよ。ねえ」と微笑み合うのでした。
そして湯上りに、待合室でシーリーンがアニスに文字を習っていることを聞いたみんなは、自分の名前を紙に書いてもらうことになったのです。
始めて見る自分の名前の文字を見て感激する女たちに囲まれる主・アニスを見つめるマーフは嬉しくて涙がこぼれてしまうのでした。
「奥さまがみんなに囲まれているだけでうれしくなっちゃって・・・」
「泣くなー」
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ホウーっとため息が出てしまいそうな優しい雰囲気に満ちた12巻でした。
その反面、タラスが親の承諾もなくスミスと婚約したことでこの先イギリスに帰ってからの不安や、息子の婚約など夢にも思わないスミスの実家の様子など、ふたりの先行きが決して明るいものじゃないことも感じさせられました。
母親のスミス夫人は怖そうだし、本当に結ばれることができるのか心配ですね。
身分違いや外国人というのを前面に押し出して大反対されそうです。
まあ、そしたらまたこっちへ来ればいいのか・・・!
カルルクの男修行、まだがんばってるんですね!
早くアミルの元にもどれるようにがんばれ!
そしてパリヤさんの花嫁姿は何時見られるんでしょうか(笑)
「乙嫁語り」13巻の発売日予想
「乙嫁語り」13巻の発売日は2021年3月15日です!
関連記事:「乙嫁語り」13巻ネタバレ感想 双子の初めてのおもてなし
「乙嫁語り」を無料で試し読みする方法
どうなるのかとドキドキしましたが、文章で読むより画があるほうが格段に面白いのは請け合いです!
詳しくはこちらをご覧くださいね!
まとめ
今回の記事は「乙嫁語り」12巻の紹介でした。
アニスたちの前でタラスが微笑むシーン(115P)、女優の比嘉愛未さんにそっくりだと思いませんか?
美人ですね~♡
ではでは(^o^)/
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