引用元:映画「グリーンブック」公式サイト
お元気ですか?うめきちです(^o^)/
黒人ピアニストとイタリア系アメリカ人の友情の実話を映画化した「グリーンブック」が2019年3月1日に公開されました。
- ナイトクラブの用心棒のイタリア系アメリカ人のトニーが、黒人ピアニスト:ドクター・ドン・シャーリーに雇われる。
- 仕事はアメリカ南部への8週間のツアーの運転手兼用心棒。
- しかし南部は今だ黒人への差別が当たり前のことだったし、トニーもNYでは無意識に差別をしていた。
こんな二人が8週間の間にどんな会話をし、どういう風に絆を育てていったのか気になる映画です。
そこで今回は映画「グリーンブック」の紹介をしたいと思います。
映画「グリーンブック」
- グリーンブックってなに?
- あらすじと感想
- キャスト
- 評価
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
映画「グリーンブック」
グリーンブックってなに?
引用元:映画「グリーンブック」公式サイト
映画の中でもトニーがこの本を手渡されて妻のドロレスと見ているシーンがありましたが、なんの本なのか気になったので調べてみたらこんなことがわかりました!
「グリーンブック」というのは、かつてアメリカ南部を黒人が旅行するために必需品だったガイドブックで、人種差別が激しいこの地域での黒人が利用することができるホテルやレストラン、ガソリンスタンド、トイレ、買い物できる店など、地域ごとでの黒人に対する法律の違いを細かく記してあります。
1936年に黒人のヴィクター・ヒューゴ・グリーンという人物が自費で出版し、毎年改訂版を出して1964年に公民権法の成立した後1966年まで活躍したそうです。
トニーはドン・シャーリーが安全にツアーを行えるようにこの本を見ながらホテルやレストランを選んでいました。
あらすじと感想
1962年NYでも有名なナイトクラブ『コパカバーナ』で用心棒の仕事をしていたトニー・”リップ”・バレロンガ(ヴィゴ・モーテッセン)は、店が改装工事に入るので新装開店するまでの2ヶ月間だけ別の働き口を探していました。
引用元:映画「グリーンブック」公式サイト
そんな折、「ドクターが運転手を探している」と紹介されて行ってみると、そこはカーネギーホールの上の高級マンションでした。
しかもドクターとは医者ではなく、玉座に座るドクター・ドナルド・シャーリー(マハーシャラ・アリ)という黒人ピアニストのことだったのです。
引用元:映画「グリーンブック」公式サイト
ドン・シャーリーはアメリカ南部への8週間の演奏ツアーを計画していてその間の運転手兼ボディーガードを探していました。
トニー自身黒人への差別は無意識にあり、最初は断固お断りだったのですが背に腹は代えられません。
妻のドロレス(リンダ・カーデリニ)と二人の息子のために最初の提示額よりも多く要求し、ドン・シャーリーの方もこれから向かう南部は黒人への差別が厳しい場所なのでトニーのようなどんなトラブルでも解決できる人物は逃がしたくなかったのでその交渉に応じて全面的に要求をのんで彼を雇うことにしました。
引用元:映画「グリーンブック」公式サイト
出発の日の朝、トニーは渡された「グリーンブック」なるガイドブックをドロレスと眺めています。
この本は黒人が南部を旅行するときに泊まることのできるホテルなどの注意点が細かく書かれていました。
最初の目的地・ピッツバーグへ向かう道中、貴族的な道徳観を持つドン・シャーリーはブロンクス育ちのガサツなトニーに、その価値観の違いから早くもいらだちを感じていました。
ドロレスがドン・シャーリーの分として持たせてくれたサンドイッチまでトニーが知らん顔して食べてしまうところが(笑)です。
俺の女房が作った弁当をやるもんかって顔に描いてありましたwww
引用元:映画「グリーンブック」公式サイト
しかしその晩、初めてドン・シャーリーの演奏を聞いたトニーは度肝を抜かれます。
そしてドロレスへの手紙に「あいつは天才だ!」と書くのでした。
けれどどんなに素晴らしい演奏をしても、黒人であるドン・シャーリーが白人のバーに入れば袋叩きにされるのです。
そんな彼を助けることをきっかけにトニーの考え方は変わっていきます。
ドン・シャーリーは幼い頃にその才能を見出されて、9歳からレニングラード音楽院の生徒になり、18歳でコンサートデビューを果たして華々しく活躍していました。
それでも白人からは黒人だと影であざ笑わられる一方で、黒人たちからは金持ちの白人にへつらうヤツと思われていることを知っている彼は、自分は黒人でもなく白人でもない!どこへ行けばいいんだ!と苦しい心を吐露するのです。
やがてトニーは仕事としてだけではなく、繊細で孤独な彼を守ってやりたいと思うようになり、ドン・シャーリーもまたガサツで無教養だけど人間味あふれるトニーへ信頼を寄せるようになっていきました。
引用元:映画「グリーンブック」公式サイト
トニーが毎日書いているドロレスへの手紙をアドバイスしてロマンチックな文章を書か、受け取ったドロレスがウットリしているところは面白かったです。
でもガサツなトニーがいきなりこんな手紙を書くとはまさか信じてはいないですよね(笑)
ある雨の晩、車を走らせていると後ろからパトカーが追いかけて来て停車させられ、乗っていたのが黒人だとわかると留置場へぶち込まれてしまいました。
トニーがカッとなって警官を殴ってしまったことが直接の原因とはいっても、ここでは黒人差別も留置の理由になっていて、黒人は夜に出歩いてはいけないという法律があったのです。
そんな法律まであるとはホントにビックリのしどおしです!
ほんの数十年前までこんなだったとは。
ヘイトの実態の一部を知って嫌な気分になりました。
ドン・シャーリーが弁護士に電話させろとあまりにも訴えるので仕方なく電話させると、その相手は当時の司法長官だったケネディだったから警察署長はビックリ仰天!大慌てで釈放するのでした。
そんなことを繰り返しながら、ついに最後の目的地・アラバマ州バーミンガムへとやってきました。
愛想のいい出迎えに安心したのもつかの間、ドン・シャーリーの控室は物置でした。
そして演奏の前に食事をしようとトニーたちのところへ行こうとした彼は入り口で止められてしまったのです。
見かねたトニーが「演奏者だ」と忠告しますが、「昔からの決まりなので」と、一歩も譲らない上に黒人用のレストランに行くように説得しろとトニーを買収しようとまでしてきたのです。
怒ったトニーが支配人の襟首を締め上げたのを見たドン・シャーリーは、彼を止めて「君が弾けと言うならやるよ」と悲しそうに言いました。
「やらなくていい!!」
トニーはそう言うとドン・シャーリーを連れて大勢の客が見つめる中をズカズカと出ていってしまうのです。
ホテルの支配人たちは金切り声をあげて引き留めますが、二人はもう戻る気などありません。
黒人たちの集まるパブに入った彼らはそこで食事をした後、ドン・シャーリーは奥にあったピアノでショパンを弾いてみんなを驚かせ、ただのピアニストとしてバンドのメンバー達と楽しい演奏会を過ごすのでした。
引用元:映画「グリーンブック」公式サイト
楽しいひとときを過ごした後、今からならイブに間に合うと言ってNYへと向かいますが、季節はクリスマスです。
降りだした雪で前も良く見えない悪天候でした。
その頃、ブロンクスのトニーの家ではクリスマスパーティーの真っ最中です。
ドロレスはイブには帰って来るはずのトニーを待っていました。
夜遅く、ようやく我が家の前に着いた車の運転席から現れたのは、何とドン・シャーリーでした!
途中で運転疲れのせいで居眠り運転しそうなトニーと運転を代わったのです。
うちに寄って行かないかというトニーの誘いを断ってドン・シャーリーは自宅へ帰ってしまいました。
それからしばらくしてトニーの家のベルが鳴り、ワインを抱えたドン・シャーリーがやってきたのです。
「やっぱりきたか!」
トニーからドン・シャーリーを紹介されたドロレスは、嬉しそうに彼をハグしてその耳元に囁きます。
「ステキな手紙をありがとう」
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あのロマンチックな手紙を誰が考えたのか、やっぱりとっくにわかっていたんですね。
ドロレスの囁きを聞いたドン・シャーリーの嬉しそうな顔にキュンとしてしまいました。
エンドロールでその後もトニーとドン・シャーリーは生涯を通じて親友だったということが描かれていましたが、これが実話だというにますます感動してしまいましたよ~。
パンフレットには、トニーが二人のことを映画にしてもいいが、それは自分たちが死んだ後にしてくれと言い、脚本を書いたニック・バレロンガはその言いつけ通りにトニーが亡くなってから映画に着手したと記載されていました。
脚本のニック・バレロンガってトニーの息子なんだそうです!
しみじみ良い映画でしたね~(*´ω`*)
もう一度見たい映画にまた一つ加えるものができました!
キャスト
- トニー・”リップ”・バレロンガ・・・ヴィゴ・モーテッセン
- ドクター・ドナルド・シャーリー・・マハーシャラ・アリ
- ドロレス・・・・・リンダ・カーデリニ
- オレグ・・・・・・ディミテル・D・マリノフ
- ジョージ・・・・・マイク・ハットン
- 監督・・・・ピーター・ファレリー監督
- 脚本・・・・ニック・バレロンガ
評価
私個人の評価です。
ドン・シャーリーの貴族的なプライドと、それを守ろうとするトニーの活躍(暴力とも言う)が、ある意味痛快でした。
でも人生ってこんな出会いもあるんだねってことで(☆4.5)を差し上げたいと思います。
まとめ
今回は映画「グリーンブック」の紹介でした。
「グリーンブック」の意味を知ってびっくりしました。
日本でも人種に限らず様々な差別は有りますが、それぞれに自覚して差別のない世界が作れたら素晴らしいと思います。
ではでは(^0^)/
☆