おげんきですか?うめきちです(^0^)
紺吉先生の「もののべ古書店怪奇譚」5巻がマックガーデンコミックスから2018年6月14日に発売されました。
レトロ×怪奇×猟奇的和風幻想譚と銘うたれたの第5巻では、正太郎とシロ、マユの3人は、近藤から聞いた「鬼の子伝説」の真相を探るために東比奈村へやって来ました。
その村では何度も失踪事件が起こり、その原因はすべて杏菜という毛色の違う少女のせいにされていたのでした。
今回の記事は
「もののべ古書店怪奇譚」5巻
- あらすじと感想
- 「もののべ古書店怪奇譚」6巻の発売日予定
- 6巻の内容予告!
- まとめ
以上の紹介をしていきたいと思います。
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「もののべ古書店怪奇譚」5巻
あらすじと感想
第13話 りょうおもい
正太郎とシロ、マユは数日前に近藤から聞いた『鬼の子伝説』の真相を探るために東比奈村という漁村に来ていました。
その村では行方不明者が多数出ているということでした。
まずは誰かに噂話を聞いてみようと、浜辺で貝拾い?をしていた少女に声をかけるといきなりの大当たりで、『鬼の子』と呼ばれているのはその少女・杏菜だったのです。
杏菜は両親とも黒髪黒目なのに、なぜか彼女は髪の色も肌の色も日本人らしくはない色だし、不幸な生い立ちからいつしか『鬼の子』にされてしまったようでした。
父親と継母に追いだされた杏菜はこの村の加西というおばさんに引き取られましたが、そこでも虐待されていたようです。
それを見かねた寛二はいつも庇ってくれました。
寛二には知恵という姉がいましたが、ある日突然姿を消してしまい、村人は海へ落ちたのだろうというのでした。
★このお姉さんは少し知的障害があるようなので、寛二はまるで保護者のようにアレコレ世話を焼き、姉のことを語る様子なんかはまるでシスコンと言うよりも、ストーカーと言っても過言ではないくらいな執着ぶりでしたね。
ちょっと怖いかもです〰〰!
杏菜を庇ってケガをした寛二を、手当てしてくれた医者の泉もなにかわけありのようでした。
『犠牲者は知恵の他は大人ばかりなので、犯人は一人ではなく必ず協力者がいるはずだ』
正太郎たちは村で聞いた事件の噂を頭で整理しながら村の中を歩いているとお使いに出ていた杏菜と出会いました。
彼女の母親が死んだことを聞いたマユは
「死ぬ=動かなくなる」
ということに何かを触発されたようでした。
その夜、正太郎は杏菜に誘われて寛二の様子を見に行くと、彼は岩場で村の男と話をしています。
すると突然寛二が男に襲いかかったのです!
そこに間一髪のところで杏菜が飛びこんで男はたすかったのですが、後ろから突如大きな鬼が現れました。
それは寛二の姉・知恵が鬼になった姿でした。
その頃、宿で留守番をしているマユの様子を何故か、医者の泉が覗いていました。
★モラハラな弟の言う通りにしてやりたい気持ちと、そうしたくない本心がせめぎ合った結果鬼になってしまったのでしょうかねぇ・・・。
弟に嫌われたくない、弟を独りぼっちにしたくない。
相反する気持ちに引き裂かれながら、人を食べることは怖いと泣きながらも寛二の言う通りに食べてしまう知恵の姿が悲しいです。
悲しみにくれる鬼の知恵は、自らシロの中に飛びこんで消えていきました。
一方、寛二は逃げる男と杏菜を追っています。
そしてようやく杏菜を追い詰めた時、そこは村の集会所の裏だったので男の知らせを聞いて集まっていた村人に捕まってしまったのでした。
しかし本当の大物は他にいたのです。
寛二に襲われて気絶していたはずの杏菜がいつに間にか目を覚まし(実は狸寝入り)、寛二の悪口を言いながら山道を歩いていると、後ろから声を掛けてきたのは泉でした。
「俺には二つ仕事があってね・・・普段は医者だが、天涯孤独や失踪する理由のあるあるヤツを見つけるとさ、欲しいって言うヤツがいるんだよね。そう言うヤツには欲しいとこだけ売ってやるんだよ」
そう言いながら杏菜に近づいてきた泉は、医者であると同時に「鬼のイズミ」でもあったのです。
事件は解決の方向に向かっていたので、3人は帰ることにしました。
イズミは小舟に乗って帰る3人を崖の上から見下ろしながらつぶやきます。
「あの小さい方が飢えているってことかな・・・暴発寸前だ」
小さい方と言うのはマユのことなんでしょうね。
★意外なところにとんでもない隠しキャラがいたもんですね~(@_@;)
お互いに縛りつけられて姉弟に、「りょうおもい」というタイトルが妙に怖いです。
第14話 かみおろし
マユはいつもお腹が空いていましたが、今日は特に空腹で正太郎が食事の支度をしているのが待ちきれない様子です。
店に訪ねて来たさくらは、しょう油がないことからシロと二人で初めてのお使いに出て行きました。
二人が帰って来るのを待つ間、家の奥が気になってしょうがないマユは誰かがいたと言い出しました。
もしや客が勝手に入り込んだのかもしれないと思った正太郎があちこち探していると、奥の部屋でマユの声がしました。
そこはこの家の本当の持ち主の”清”の部屋で、清はずっと前に死んでしまってそこにあるのは彼の残骸だけだと正太郎は言いました。
でもマユはたしかにその部屋で女の無残な死体を見たのです。
そしてお茶わんにご飯をよそってもらったマユの脳裏には「食べてもいいのよ」
と言う八重の声が響いていました。
「鬼は全部食べていいのよ」
振り返った正太郎の前にいたのは恐ろしく飢えた鬼のマユだったのです!
正太郎の危機を察知したシロは、さくらこに志波の事務所に行けと言いつけて急いで家に帰りました。
するとそこにいたのは鬼に変身したマユと、無残に食い荒らされた正太郎だったのです。
シロは怒りながら正太郎に自分の気を注ぎ込み命をつなぎとめてます。
嫌々駆けつけた志波に彼を預けて、シロはマユを探しに行きました。
土砂降りの雨の中、マユを見つけたシロは言い訳する彼女に冷たく言い放ちました。
「私はお前を憐れんでやる」
「私はお前を喰らい赦そう」
「繭」
なおも正太郎が欲しいと言い募るマユにシロは言うのでした。
「お前の分け前は無い!」
シロとマユの戦いの火蓋が切って落とされた瞬間でした。
★本物の神 VS 作られた神の本性が現れたこの場面、怖いですね~(;´Д`)
どっちも子供の姿なので、なお恐ろしい!!!!!
番外編 とどけもの
なまけものの近松は仕事についてもすぐにやめてしまうし、店の鐘を持ち逃げしたりするとんでもないチンピラでした。
なにか楽して金になることはないかと思っていると、一人の男から声をかけられました。
「ある作家の家に荷物を届けてくれたらたんまり報酬を出す。ただし約束事が3つあるのだが・・・」
翌日、近松は頼まれた荷物を運んで行きました。
その荷物は大きさのわりに重く、何だか甘ったるい匂いがします。
電車の中で膝に乗せた荷物を見てみたい衝動にかられた近松ですが、依頼主から「中身に興味を持つな」「絶対に箱を開けてはいけない」と言われていたことを思いだしてやめました。
そしてやっと山奥の夜木の家にたどり着いて荷物をわたすことができたのですが、お茶に誘われて家に入るとつい話しこんでしまいました。
夜木が中身を確認してもいいかと言って包みを開けた時、中を見ずに帰れと言われていたことが頭をよぎりましたが、箱の中が気になって仕方ない近松は好奇心に負けました。
「今回はこれで全部かい?二つ仕入れるように頼んだんだが・・」
そう言って近松を見た夜木は、
「なんだ、ちゃんと二つあるじゃないか」
夜木がそう言った時には、近松の首は胴体から離れて飛んでいました。
「あの作家先生が箱の中身を見る前に帰れ!」
依頼主からの3つの忠告は役にたたなかったのでした。
★「好奇心は猫を殺す」を地で行くお話でした。
箱の中身はもしや・・・とはだんだん気がついてきましたが、ラストにこう来るとは思わなかったので思わず「キャー!!」と叫びそうでした。
心臓に悪いマンガですね~~~(≧▽≦)
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「もののべ古書店怪奇譚」6巻の発売日予定
「もののべ古書店怪奇譚」6巻の発売日予定は2019年春ごろということです。
また詳しい情報が入りましたら、更新していきますね!
「物部古書店怪奇譚」6巻は2019年3月14日に発売されました。
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6巻の内容予告!
暴走したマユとシロの対峙の行方、
そして瀕死の正太郎の安否は?
無慈悲と絶望と謀略に満ちて、
物語の新たな頁が開かれる。
『異形の神、激突す!』
鬼に変身したマユの恐ろしい姿と、神虫シロをバックに描かれた世にも恐ろし気な予告カットが不気味です。
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まとめ
今回の記事は
「もののべ古書店怪奇譚」5巻
- あらすじと感想
- 「もののべ古書店怪奇譚」6巻の発売日予定
- 6巻の内容予告!
- まとめ
以上の紹介でした。
今回はとんでもないラストシーンで、今後の展開が気になりまくりです!!
来年の春までなんて待ちきれませんよね!
ではでは(^0^)/
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