「フラウファウスト」4巻特装版・書下ろし小説『いつかの昔、とある秋のこと』

     

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お元気ですか?うめきちです(^o^)/

ヤマザキコレ先生の「フラウファウスト」4巻特装版が2017年6月7日に発売されました。

この巻にはヤマザキコレ先生の書き下ろし小説「いつかの昔、とある秋のこと」がついています。

これはヨハンナ・ファウストが悪魔と契約をしてから100年の間のどこか、彼女がまだ繕い物のやり方を知らなかったころの優しいひと時の出来事です。

何だか妙に可愛いらしいヨハンナ・ファウストなので、つい抱きしめて頬ずりしたくなっちゃいます!

ということで今回の記事は

「フラウファウスト」4巻特装版ミニ小説「いつかの昔、とある秋のこと」

  • あらすじと感想
  • まとめ

以上の紹介をしていきたいと思います。

(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)

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「フラウファウスト」4巻特装版ミニ小説「いつか昔の、とある秋のこと」

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あらすじと感想

【あらすじ】

小さな古着屋を営むハイデマリーの店に、まだ幼さの残る少女が男物の服がないかとやってきました。

「あんたが今、着ているような服だったあるけど?」

すると、

「うっかり路地裏で襲われないように男物がいいんだ」

そう言う彼女は、乾いた砂色の髪の下の眼鏡の向こうの目は、気の強そうで力強い夕焼け色をしていました。

未修理の古着の中から良さそうな物を選んであててみると、彼女には少し大きいようでした。

追加料金をもらって仕立て直しをしているハイデマリーの手元を、じっと見ながら少女は言いました。

「あんたの手元を覚えれば、自分でも繕えそうだ」

「こっちはこれで食ってるんだよ。そんなにすぐに覚えられたら商売あがったりだわ」

そんなやり取りの中、

ちくちくちく、しょき、ちくちくちく、しょき、

ハイデマリーの手元を、少女はじいっと見つめていました。

静かで穏やかな時間が流れてゆきます。

やがて、ズボンの裾に取りかかった頃に、その招かれざる客はやってきました。

浮浪者かと見紛う汚い服の酒臭い息を吐く、ろくでなしの幼馴染ヘルミンが懲りもせずに今日もハイデマリーを口説きに来たのです。

「やめなよ、兄さん。」

ハイデマリーの後ろにいた子供が呆れた顔で言いました。

うんざりした表情で

「このお嬢さんはあんたになんか脈はないんだよ」

と言いながら爪先でトントンと床を鳴らすと、

⦅ごぼり・・⦆どこかで濁った水の音が聞こえました。

そのとたん、喉を押さえて顔色を変えたヘルミンがそのままどたどたと出て行ってしまいました。

『-ーおい、やりすぎだぞーー』

爪先でトントンと床を鳴らしながらささやきました。

何がどうしたのかのはよくわからないけど、とにかくヘルミンが店を出て行ったことに安心したハイデマリーはどっと疲れを感じて作業椅子にへたり込んでしまいました。

「今日はあんたがいてくれて助かったわ」

ホッとため息をつくハイデマリーの前に小さな手が差し出されました。

「ファウスト。よろしく」

「ハイデマリー。恩人のために腕によりをかけるわ」

遅い昼食を二人で食べて日が傾いてきた頃に、仕立て直しのすんだ服を着こんで鏡の前に立っている気の強そうな子供はすっかり少年の顔でした。

そしてハイデマリーに向かって何かを投げつけてきました。

それは親指ほどの小瓶でコルクと黒い皮紙で封をされていました。

「あんたの手元を見せてもらった分の代金。危ない奴に出会ったら投げつけな。人間相手なら役に立つはずだから」

何のことだか良くわからないけれど、ハイデマリーはそのまま小瓶を上着のポケットにしまいました。

その晩、へとへとに疲れて帰ってきたハイデマリーは自分の部屋のカギが壊されているのに気がつきました。

信じていたわけじゃないけど、扉の隙間からファウストにもらった小瓶を投げてみました。

部屋に忍び込んでいたヘルミンは、巨大な百足に似た蟲に絡みつかれてひどい悲鳴を上げています。

「あーあー。ずいぶん早かったじゃないか」

背後から声を掛けてきたのは昼間の子供、ファウストでした。

ファウストはたまたまこの部屋に入って行くヘルミンを見かけ、飲んだくれが借りられるような部屋ではないことからもしやと思っていたのです。

「そいつは地獄の蟲さ。人間の歪んだ心が大好物なんだ。昼間の腹いせに忍び込んだんだろ?」

チキチキチキ、ショキショキと鳴る蟲の牙の音、キョロリと赤黒い目玉が動く。

恐怖のあまり、ワナワナと震えるヘルミンは喰いしばった歯列の間からよだれが垂れています。

「安心しな。性根を丸ごと入れ替えりゃあ勝手に離れていくさ。」

地獄の蟲なんてどこから持ってきたのだろう。

次々と浮かんでくる疑問を口にすることはできないままに、呆然と一言だけ。

「・・・ありがとね」

寝静まった町の大通りを大小二つの影が音もなく進んで行きます。

新しい旅装に身を包んだファウストと、夜の色をした外套と一つに結んだ黒髪で鳥の面をつけたメフィストフェレスは愉しげに歩いて行くのでした。

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【感想】

本の表紙や裏表紙、中の紙の具合まで日焼けしたようなセピア色がつけられていて凝ってますね~。

このお話は100年の中のどこら辺なのでしょうか。

初めの頃でしょうかねぇ?

それにしてもずいぶんと穏やかなひと時でしたね。

ヨハンナ・ファウストにとっては手に入れ難い貴重な一日だったと思います。

ハイデマリーにとっては、夢でも見たのかと思えるような出来事ですよね。

あれからヘルミンは真人間になれたのか気になりますが、どうだったんでしょうね?

昼下がりに二人が食べていた熱々のソーセージめを挟んだパンが、すごく美味しそうで想像しただけで食べたくなってしまいました。

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まとめ

今回の記事は

「フラウファウスト」4巻特装版ミニ小説「いつかの昔、とある秋のこと」

  • あらすじと感想
  • まとめ

以上の紹介でした。

次の5巻は最終巻になるようです。

これはぼんやりとしていられませんね!

ではでは(^0^)/

✒詳しくはこちらもご覧ください

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