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お元気ですか?うめきちです\(^o^)/
ちょっと気になるマンガを見つけたので紹介したいと思います。
2021年8月20日にゼノンコニックスから発売された長田佳奈先生の昭和初期の女中さんコミックス「うちのちいさな女中さん」1巻です。
『昭和初期、そんなに裕福でない家でも「女中」を雇うことは珍しいことでは有りませんでした』という一文から始まる物語は、14歳の”野中ハナさん”が東京の翻訳家”蓮見令子先生”の家で女中として働く日常を描いたお話です。
表情の読めないハナさんですが、なんか可愛いんですよね!
ということで今回は「うちのちいさな女中さん」1巻の紹介をしたいと思います。
「うちのちいさな女中さん」1巻
- あらすじと感想
- 「うちのちいさな女中さん」1巻を無料で立ち読みする方法
- 「うちのちいさな女中さん」2巻の発売予定は?
- まとめ
(※なお、ネタバレのため、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「うちのちいさな女中さん」1巻
あらすじと感想
第1話 ちいさな女中さん
昭和9年の夏のある日のことです。
翻訳家の蓮見令子さんは急な仕事に追われていて、もうすぐ編集部の人との約束の3時なので慌てていました。
昭和初期のその頃はそんなに裕福でない家でも「女中」を雇うことは珍しいことでは有りませんでした。
なので一人暮らしの令子は今日は新しい女中さんの佐竹フヨさん(22歳)が来るのを楽しみにしていたのですが、そこへやってきたのはどこからどう見ても22歳には見えない少女の野中ハナだったのです。
「わたくし 野中ハナと申します。本日より女中としてお世話になります」
びっくり顔でハナを見つめる令子さんですが、「わけあってフヨさんではなく私が伺うことになちました」というハナに、紹介状が届いているはずだがと言われて慌てて郵便受けを見てみると、たしかにおじ様からの紹介状が届いていていてそこには『十四歳』と書かれていたのです。
呆然としながらももうすぐ編集部の人が来る時間なのでとりあえず奥の応接間でくつろいでいてもらうことにしたのですが・・・。
洋間というものに馴染みのないハナは壁際の床に正座して待っていたので、仕事をすませて戻ってきた令子さんはさらにビックリしました。
あらためて話をしましたが、令子さんはハナが無表情な上に14歳という若すぎる女中ということに不安に思っていると感じ取ったハナでした。
「とりあえず今日はここで休んで頂戴」と布団を出してくれた令子さんに土下座までしてお願いするハナ。
「精一杯勤めますので長い目で頂きたく・・・」
「ごめんなさい。あなたじゃ駄目なんてちっとも思ってないわ」と手を握り、
「うちをよろしく頼むわね。ハナちゃん」
「・・・はい!お任せ下さい。先生!」
その夜、ハナが行李の奥からそっと出した本のタイトルは『蓮見玲子 童話集』と書かれていました。
第2話 新しいおうち
翌朝から女中さんとしての仕事が始まり、まずは家の中を令子さんが案内してくれます。
洋間の応接間、居間、書斎は令子さんの仕事場、お手洗いにお風呂、台所と続き、最後にハナ用の女中部屋ですが、住み込みの女中さんがいなかったので物置状態になっていた部屋を二人で片付けて仕えるように掃除しました。
この部屋を片付け終わるといよいよ家のことに取り掛かったハナですが、洗濯物の中に見たことのない衣類を見つけて困惑し、聞きに行くとそれは「乳バンド」というブラジャーの元祖でした。
「乳バンド」と聞いたときにわずかに動いたハナの表情に玲子さんは、
「・・・今のあれは・・・驚いていたのよね・・・フフ、わかりにくい子ねぇ」と微笑んでました。
「お部屋のこともあれで存外喜んでいたりして・・・」
という玲子さんの予想は大当たりで、自分だけの初めての部屋に嬉しそうなハナでした。
第3話 台所譚
この時代にガスコンロというものはまだ珍しく、ハナも初めて見る代物で使い方もわからないので朝ごはんは七輪で煮炊きをしたのです。
ガスコンロは爆発するかもしれないというハナに、
「正しく使えば心配ないわ」と、使い方を丁寧に教えてくれました。
『こんなに簡単に火が起こせるなら今までの火起こしのためのあれこれの労働は何だったんだろう』と妙な脱力感を感じるハナですが、使ってみればその便利さに「好い・・・」という感想しかありませんでした。
第4話 手紙
蓮見家に落ち着いて数日が過ぎたハナは前のお屋敷の方々に手紙を書こうと思いました。
そおで令子さんに卓上ランプを貸してもらうことにしたのです。
半月前、まだ山梨のお屋敷にいた頃、ハナが東京に行くことになったのでその愛想のなさを心配したタカさんが「笑顔で!」としつこいぐらい指導してくれました。
なのでだんな様の他にタカさんやフヨさんにも手紙を書きましたが、タカさんには追伸で「ごあいさつは大きな声でしっかりと笑顔で出来ました。ご安心ください」と書き、受け取ったタカさんたちは微妙な思いで読んだのでした。
第5話 着物ばなし
もうすぐ6月に入るというある暑い日のことです。
令子さんはハナがいつも同じ着物を着ていることに気づいて、
「着物・・・もしかしてそれしか持っていない?」と聞くと、
「ご心配なく!仕着せの同じ柄の物があと一枚ございます」と。
それを聞いた玲子さんは、
「その着物あげるから仕立て直して着て頂戴」と、納戸にしまってあった昔の着物を何枚も出してきてくださいました。
最初は遠慮したハナですが、「ハナちゃんが貰ってくれるなら嬉しいわ」と言われてありがたく頂戴し、さっそく洗い張りをして自分サイズに仕立て直ししたのです。
そして数日後の朝、令子さんは自分があげた着物を着ているハナをみて大喜びしました。
「とっても可愛い!」
あまりに喜ばれたので逆に落ち着かなくなってしまったハナはじきにいつもの着物に着替えてしまったのでした。
第6話 通り雨
ある日、玲子さんは馴染みのカフェ「ミチクサ」に行き、新しい女中さんが14歳だけどとっても仕事は完璧だと、ハナのことを話題にしていました。
「おかげで仕事がはかどってるわ。それにね、やっぱりあの家 ひとりで住むには広すぎるし・・・」
そう言う玲子さんの左手の薬指には指輪がはまっていました。
そんな話をしていると、外では雨が降り出してきました。
「待ってればそのうち止むわ」
しかし通り雨だと思っていた雨は中々止まず、そこへハナが傘を届けにやってきたのです。
ハナは頭から布をかぶっていましたが、ずいぶん濡れていたので「手ぬぐいを持ってくるわ」「いえ、お構いなく」の問答が微笑ましくて、店主のみっちゃんは、
「なんや妹ができたみたじゃないですか」と微笑みます。
「だからかしら 最近私ね ちょっと楽しいのよ」と言いながら、ハナと二人で帰っていくのでした。
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丁寧できれいな絵柄ややさしいお話、そして昭和初期の日本の独り暮らしの女性宅に14歳の女中さんがやってくるという設定が、森薫先生の「シャーリー」を彷彿とさせてどストライクのマンガです!
それにしても昭和初期の日本が今とは全く違った世界のようで、たった80年ほど前とは思えませんね!
特に洗い張りするシーンはすごいですね!
ドキュメンタリー番組が1本できてしまいそうです!!
祖父母から女中さんという存在は聞いたことがありますが、こうしてみるととても不思議な気持ちがします(*^^*)
「うちのちいさな女中さん」1巻を無料で立ち読みする方法
次はどうなるのかとドキドキしますが、文章で読むより画があるほうが格段に面白いのは請け合いです!
☟詳しくはこちらをご覧くださいね☟
「うちのちいさな女中さん」2巻の発売予定は?
「うちのちいさな女中さん」2巻の発売予定は2022年2月19日です。
関連記事: 「うちのちいさな女中さん」2巻ネタバレ感想 ハナさんの初体験
まとめ
今回は「うちのちいさな女中さん」1巻の紹介でした。
ハナちゃんの表情のないところに突然の微妙な表情の変化がドキッとさせられます!
メッチャかわいい!!
ではでは\(^o^)/
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