お元気ですか?うめきちです(^0^)
12巻の発売から約10ヶ月、待ちに待ったよしながふみ先生の新作【大奥】13巻が2016年4月28日に発売されました。
いよいよ幕末編に突入となりました。
幕末のヒロイン・篤姫の登場までは今少し先ですが(巻末にチラッと登場)幕府の根幹を揺るがす出来事が次々と起こって行く激動の時代の始まりです。
時は折しも尊皇攘夷の風が吹き始めた幕末の頃です。
やっと赤面疱瘡を撲滅し、男子の数が女子と同じくらいに増えてきて家督相続はなるべく男子がすべしと公方様よりお達しがありました。
江戸城におわす将軍も女から男へと戻され、男の将軍が家斉・家慶と続いていますが・・・
今回の記事は、
・【大奥】13巻あらすじと感想
・14巻発売日予想
・まとめ
以上について紹介していきたいと思います。
(※なお、ネタバレのため、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
【大奥】13巻あらすじと感想
十三代将軍徳川家定の3人目の正室が決まり、近く婚儀が行われることになりました。
今度のお相手は身体も丈夫、頭脳も明晰なしっかりとした男子を選んだということです。
江戸時代も終わりに差し掛かってきてキナ臭い事が数多起こってくる危うい頃のこと。
そもそも3人目の正室ということは、前に2人の正室がいたということです。どういうことなのでしょうか。
江戸城の中では、時代の流れに逆らうような信じられない出来事が当たり前のように起こっていました。
阿部伊勢守正弘(あべいせのかみまさひろ)
阿部伊勢守正弘は女でありながら、身体も気も弱い兄・正寧に乞われて阿部家宗家十一代目の跡目を継ぎました。
正弘が跡目相続の挨拶のために江戸城に登城した折に、初めてお会いした将軍家斉の孫娘祥子様(さちこさま)はたいへん聡明な少女で、次の将軍はこの方だという予感をさせました。
寺社奉行となった阿部正弘がまず手をつけたのは、幕府の政に対する市井の声を聞くことでした。
行った先は陰間茶屋、瀧山という陰間に会いました。
いろいろと話をするうちに、その頭の良さや知識の広さ、考え方がとても気に入りました。
寺社奉行として名さばきぶりを発揮し、多くの難事件を解決させてトントン拍子に出世してしまった正弘は老中の地位へと登っていきます。
やがてお気に入りの瀧山を身請けし、これからは囲われ者などではなく自分と共にこの国のために働かないかと誘います。
瀧山(たきやま)
百人組の与力の次男坊・新之助は学問に燃えていました。
次男坊という冷飯食いの立場から近所で手習所を営む青海先生の教えを受け、ゆくゆくは跡を継ごうかなんて話もありました。
そんなある日、両親が急逝し、兄もまた亡くなり家はお取り潰しとなりました。
家がお取り潰しになったら武士の子弟といえど行く先は知れています。
例に漏れず、新之助も陰間茶屋へと売られていきました。
そこで、瀧山という名の陰間となっていたのでした。
祥子(さちこ)
家定は徳川家慶の四女、祥子として生まれました。
美しく利発な祥子は父、家慶からは幾人もいる兄弟姉妹の中でも特に可愛がられていました。
前髪を上げて更に娘らしくなった祥子の美しさに父、家慶は目を細め
「ささ、父の膝に乗るがよいぞ」
そして、家慶は人払いを命じ、皆を部屋から追い出すとそのまま祥子を犯してしまいました。
部屋から追い払われ隣室でその様子を聞いていた母はその瞬間から、祥子を娘ではなく家慶の寵愛を争うライバルとして扱い、果ては自分の娘なのに毒を盛ることまでするのでした。
家定(いえさだ)
あの日から父に犯され続け、母も信じられず、他家に嫁ぐまでと耐え続ける祥子に将軍の世継ぎになる話が舞い込んできたのでした。
たくさんいる男の兄弟たちはろくな人材が育たなかったようです。
名を男名の家定と改め、京の鷹司家から任親様(ただちかさま)を正室として婿を迎えました。
しかし、誰の陰謀か新婚の夫は毒をもられ間もなく亡くなってしまいました。
そんな折り、老中となった正弘が挨拶に伺うと、これからは城内にいる限り家定が呼んだらすぐに来るように言いつかりました。
ある時、来るのが遅く、先に家慶が訪問していたことがありました。
家慶が帰ると正弘は「遅い!」と攻めたてられて、その様子は普通ではありませんでした。
おかしいと思い探ってみると、なんと自分が家定に度々呼ばれるのは家慶の魔の手から逃れるためだとわかったのです。
いくら女狂いの家慶でも人のいる所ではさすがにできませんからね。
考えた末、家慶の義母の広大院に話し、助けを乞うことにしました。
そんな時に江戸城が火事になり、大奥の建物が焼失してしまうことに・・・。
原因は家慶が夜中に天ぷらを食べたいと言ったからだそうです。バカおやじです。
ところがこの火事騒ぎが良い方に転び、家定は焼け残った西の丸に移り、そこで家定のための男を集めた大奥を作ると祖母である広大院が宣言しました。
この英断を聞き、家定を心から心配していた正弘はうれしさに涙が出るほどでした。
その大奥にはあの、瀧山が大奥総取締として務めることに!
そしてこれからは忙しい正弘に代わり、常に家定の傍に侍り、家慶の魔の手からガードすることを阿部正弘から命じられたと告げるのでした。
家定には信じられる父母はいませんでしたが、心から信頼できる家臣たちがいることを実感し、感動するのでした。
秀久(ひでひさ)
やがて家定の二人目の正室として京の一条家から秀久様が婿入りしてきました。
が、まるで子供のように小さな体躯の彼はとても成人男子としての勤めは果たせそうもありません。
しかもまた、毒を盛られ帰らぬ人となってしまったのです。
全ては家慶の息のかかった者の仕業かもしれない。
しかし、証拠もない。
考えた末に、正弘は薩摩の島津家から体が丈夫で頭も明晰な男子を迎えることにしました。
次巻乞うご期待です!
書籍情報
陰謀渦巻く江戸城の中は恐いとこですね。
3人もの正室の訳がわかってゾッとしました。
それにしても、阿部正弘と瀧山の家定を思う気持ちと行動力には、拍手~!です!
瀧山の気っぷの良さと度胸と回りを見ている観察眼にはさすが!と、小躍りしちゃいそうですよ。
NHK の大河ドラマの「篤姫」を思い浮かべながら、次巻の発売をまちましょう。
家定、瀧山、胤篤がどういう展開になるのかワクワクですね.
14巻発売日予想
気になる14巻の発売日ですが、13巻の巻末には2017年冬頃発売予定と書いてありました。
4章分で1冊という計算だとメロディの10月号掲載分までということで、おそらくは2017年年明け早々の1月5日から10日の辺りではないかと予想されます。
(追記・・・2017年3月1日発売という情報がありました〈12/10〉)
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まとめ
今回の記事は、
・【大奥】13巻あらすじと感想
・14巻発売日予想
以上について紹介してみました。
いよいよ激動の幕末編に突入です!
この数年に放送された大河ドラマを思い浮かべながら14巻を待つとしましょうか。
ではでは(^0^)/