映画【家族はつらいよ】ネタバレの内容と感想・評価・キャスト&離婚騒動

     

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引用元http://eiga.com

お元気ですか?うめきちです(^0^)

2016年3月12日、山田洋二監督の新たな映画【家族はつらいよ】が公開されました。

寅さん以来20年ぶり、2013年の【東京家族】のフルメンバーが再び集結して新たな家族の物語を綴ります。

【男はつらいよ】シリーズでおなじみの山田洋二監督が再び手掛けたこの人情喜劇は、なんだか昭和の匂いがたっぷりするホームドラマです。

少子化、核家族化が進む現代において3世代同居という大家族に起こった青天の霹靂!

離婚をめぐる大事件の幕開けです。

今回の記事は、映画【家族はつらいよ】のあらすじと感想・気になるキャスト&評価や見どころを紹介していきたいと思います。

(※なお、ネタバレのため、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)

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映画【家族はつらいよ】のあらすじと感想

平田周造は長年勤めた会社を勇退し、妻の富子と息子夫婦や孫たちに囲まれて悠々自適な毎日を送っていました。

物語はお母さん(富子)がお父さん(周造)に誕生日のプレゼントは離婚届けが欲しいと言ったことから始まりました。

そもそもお母さんはなぜ離婚したかったのでしょうか?

・お母さんが離婚を言い出したのは、実は趣味の小節のネタを体験するためだった。

・お父さんに自分の存在を思い出してほしかった。

・実は本当に自由が欲しかった。

突然お母さんが言い出したお父さんとの離婚騒動に、子供たちとその連れ合いを巻き込んですったもんだのホームコメデイがはじまります

誕生日のプレゼント

周造は趣味のゴルフをした後に、行きつけの飲み屋「かよ」で一杯飲んでいい気持ちになって家に帰ってきました。

2階の寝室に行くと、妻の富子がいけたバラがかざってありました。

富子の趣味の創作教室では、誕生日の人にみんなで花を贈るルールで今日は自分の誕生日だから貰ったのだそうです。

それを聞いた周造は

「そうか、じゃあ俺もなにかプレゼントしたいから、欲しいものを何でも言え。」と言うと、

「いいのですか?では、コレが欲しいです」
と、富子が引き出しから出してきたのは一枚の薄い紙です。

緑の枠が着いたそれは離婚届!

「私は本気ですよ!」

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離婚届けを見せられた時の、あっけに取られた周造の顔が笑えました。

人間て理解し難いことや、行け入れ難い出来事を目の前にするとホントにポカンとなるんですね。

離婚騒動勃発

翌日、犬の散歩から帰ってきた周造は、目を泣き腫らした長女の成子が

「今度こそ離婚する!」

と言い出し、その理由があまりにも馬鹿馬鹿しいので呆れていると、そこへ成子の夫、泰蔵がやってきてケンカの理由をグダグダと言い出したのでした。

つい苛立って、「自分だって離婚の危機にさらされているんだ!」
と言ってしまったから、一家はさらに大騒動に巻き込まれていきます。

そのころ、爆弾発言をした富子はカルチャースクールに行っていました。

富子が趣味の小節を書いている創作教室では、70才近い年齢の先生と生徒がそれぞれの作品を読んで評価したり、手直ししたりするときに、

「いやだわー、私、そんな経験はないから旨くかけないのよ」がみんなの口ぐせでした。

会員のみんなの小説のテーマは恋愛・不倫・秘密の恋など男女の恋模様ばかりでした。

長女の成子夫妻は離婚騒動の原因は父親の浮気かもしれないと思い、真相を探るため探偵を雇って調べさせました。

探偵の沼田は、調査のために周造の行きつけの店「かよ」に行くと、

はたして周造はそこにいて色っぽい美人女将かよの手を握ったりしています。

沼田はその様子を隠しカメラで撮ったり、ボイスレコーダーに録音していました。

しかし、この新顔に気づいた周造に声をかけられ、よく見ればなんと、二人は高校のテニス部の同級生!

思わぬところでの再会に大いに盛り上ったのでした。

べろべろに酔って上機嫌で帰宅した周造は富子に離婚のことを

「冗談だったんだろ?」と訊ねると

「本気よ」と言われてしまいます。

本当に本気なんでしょうか?

富子の気持ちはなんだかちがうような感じもしますが。

家族会議

それから何日かたった10月26日の日曜日に一家は実家に集まって、この離婚問題についての家族会議を開くことにないりました。

その日、家でそんなことが起きているとは知らないピアノの調律師の次男の庄太は、看護士をしている恋人の間宮憲子を婚約者としてみんなに紹介しようと家に連れて来たのです。

そこで初めて家族が集結している訳を知り、うろたえてしまいました。

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憲子を入れて8人で始まった家族会議は、すぐに成子と泰蔵の口論になり、長男の幸之助と妻の史枝のケンカになり、あげくに兄弟の口喧嘩になったりで、なかなか収集がつきません。

そこで、離婚を言い出した当の本人、母の富子に本当の理由を尋ねました。
すると、
「もう、お父さんが嫌になったのよ。

大きな音でうがいをするし、何度云っても脱いだ靴下やパンツは裏返しだし、昔は男らしいなって思ってたけどもう、嫌いなの・・」

すったもんだの家族会議は、泰蔵が取り出した一枚の写真で思わぬ方向へ。

周造がかよの手を握っている浮気の現場写真を突きつけられて、ショックで周造が倒れてしまったのです。

みんな、周造がこのまま死んでしまうのではないかと大騒ぎで救急車を呼んだのでした。

周造の運命はどうなるんでしょうか?

話し合いの最中に窓際にいる幸之助はバランスボールに座ったり、乗ったりして果ては滑り落ちてしまったりしていますが、だれも気に留めません(笑)

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周造が救急車で運ばれていった後にこの日の会議のためのうな重が届けられます。

このタイミングがおもしろいです(笑)

それとこの鰻屋さん、「男はつらいよ」のテーマを歌いながら配達するんですが、この歌が上手いんです。実は演歌歌手の徳永ゆうきさんでした。

離婚届

幸い看護士の憲子の適切な処置で一命をとりとめた周造は入院中にさまざまなことを考えたのでしょう。
でも、思いきりが悪くて、富子と話し合うことができないまま、次男の庄太が結婚のために実家を去る日が来てしまいました。

犬の散歩から帰り、寝室でDVD を見ていると、創作教室から帰った富子が部屋へ入ってきました。

「何を見てらっしゃるの?」

と、聞かれ、

「小津安次郎の東京物語だ」と答えます。

そして、

「お前がどうしてもと言うならコレを」

と、離婚届に判を押して渡しました。

「今まで世話になったな、ありがとう」

やがて富子の足元には細かくちぎった薄い紙が散乱し、

「あなた、やっぱり死ぬまでご一緒しますわ」

二人の寝室のテレビの前には「男はつらいよ」のDVD があり、テレビでは「東京物語の」ラストシーンが流れていました。

昭和の匂いを振り撒きながら、小津安次郎監督の映画のラストシーンで締めくくったいかにも昭和の生き残り世代の波乱のひとコマでした。

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富子はホントの本気では離婚したいなんて思ってはいなかったのかもしれません。

もしかしたら創作教室でのネタとして、離婚する気持ちを知りたかったのかもしれません。

あるいは、子供たちも手が離れ、夫もし好き勝手に生きているので、なんだか取り残されたような気持ちがしてみんなに自分の存在を思い出してほしかったのかも・・・。

見どころと評価

この映画の見どころはやはり、最後の周造が富子に離婚届けをさし出すところではないでしょうか。

「ひとりになるのは嫌だ!さみしい!俺はおまえがいなくちゃダメなんだ!ごめん、悪いところは直すから考え直してくれ!」

って声に出さずに全身で表わしているくせに、やっていることは気持ちとは真逆のツッパリ具合が切ないですね。

昭和生まれのじいさん世代は素直にさみしいって言えないんです。

”武士は食わねど高楊枝”をカッコイイって真剣に思っているんです!

その他、歌いながら配達する鰻屋の店員と、犬のトト、孫たちの野球の試合とか、随所に絶妙なタイミングで挟みこまれていてニヤッとさせてくれる場面です。

平田家の離婚騒動とは関係なく過ぎていく日常の喧騒の一コマとしてホッとさせてくれるエピソードたちです。

《私の個人的な評価です》

映画「家族はつらいよ」は、昭和のホームドラマ仕立て風が、昭和生まれには懐かしく感じ、平成生まれの若者にはひと昔前なふんいきが新鮮なので、いいカンジで(☆4)です。

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キャスト

平田周造・・・橋爪功さん

平田富子・・・吉行和子さん

平田幸之助・・・西村雅彦さん

平田史枝・・・夏川結衣さん

金井成子・・・中嶋朋子さん

間宮憲子・・・蒼井優さん

警備員・・・笹野高史さん

落語家みたいな医者・・・笑福亭鶴瓶さん

その他大勢の方たち

監督・・・山田洋二監督

まとめ

今回の記事は、映画【家族はつらいよ】のあらすじと感想・気になるキャスト&評価を紹介してみました。

映画【家族はつらいよ】は久々に見る懐かしいタイプのホームドラマでした。

「寅さん」シリーズに続き、この「家族はつらいよ」はまたシリーズ化しそうだと聞きましたが、次回作が早く見たいですね。

さて、次があると期待して待ちましょう。

ではでは(^0^)/

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