お元気ですか?うめきちです(^o^)/
由村先生の初コミックス「世界の隅のオペレッタ」が、2017年6月24日に一迅社ZERO-SAMコミックスから発売されました。
紳士で獣なアルノ-と天然すぎる少女レオナのもどかしすぎる恋は、同棲中で告白済み、しかも両想いのはずなんだけど恋人じゃない?という奇妙な関係でした。
異界人と人間の不思議な恋の結末は!?
久々にステキなマンガを見つけたので紹介したいと思います。
今回、紹介したいのはこちらです。
「世界の隅のオペレッタ」
- あらすじと感想
- 2巻or続編の予想は?
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「世界の隅のオペレッタ」
あらすじと感想
第1幕
昔々 この世界では異界人と人間が戦争を繰り返していました。
長い長い戦いの末、お互いに絶滅の危機を感じて両者は手をとることを選んだのでした。
そして現在、カフェで働くレオナは店長が夜逃げしてもぬけの殻となった店内を見て、明日が給料日だと思い出し、家賃や生活費が切迫している緊急事態であることに気がついたのです。
急いで家に帰るとそこには、モフモフになっている犬顔の同居人のアルノーがのんびりとコーヒーを飲んで
「災難でしたね」なんて言っています。
そもそもこの毛玉になっているアルノーというのは人ではなく、数ヶ月前に行き倒れていたところをレオナに助けられた異界人で、そのままレオナの家に住み着いてしまったのです。
自称小説家ということですが、仕事をしている様子はまったくなくて経済はすべてレオナの稼ぎにかかっていました。
泣いていてもしかたないのでレオナは取り敢えずのバイトを探しに出かけました。
そして彼女が帰ってきた時に、モフモフは消えてお洒落に身なりを整えたアルノーが待っていました。
モフモフが無くなって残念がるレオナに
「ちょっと(君が)お世話になった方の所へお礼(参り)に伺って来たんですよ」
なんて言っています。
レオナには内緒ですが、夜逃げした店長を見つけてレオナの給料を振り込むように、かなり荒っぽい方法で頼んで来たのです。
アルノーにとってレオナは大切なレディなのです。
あの日、お腹を空かせて行き倒れていたアルノーに自分のご飯を半分くれると言った彼女のその危なっかしさと優しさに恋をしてしまったのです。
第2幕
レオナが次に見つけた仕事はとてもカンジのいいレストランでした。
おかみさんはもうすぐ赤ちゃんが生まれる身重の体です。
常連のお客さんたちも良い人ばかりですが、セクハラ発言がちょっと気になります。
恋人はいないのかと聞かれて
『恋人なんでしょうか?うーん?』と考えてしまいました。
初めて出会ったあの晩、
『君に決まったパートナーがいなければ、その席を私に・・・』
そう言って、そのまま家に住み着いて一緒に住んでいる彼との関係は
「やっぱり恋人ということなのかしら?」
悩んだ末におかみさんに聞いてみると、恋人かどうか試す方法を教えてくれました。
- その1. 手をつないでみる⇒嬉しくなる
- その2. 一緒に食事をする⇒毎日している
- その3. 抱きついてみる⇒安心する
- その4. レオナを尊重してくれる⇒レオナにとても丁寧
- その5. それを彼も嫌がっていない
全部試してみてオールクリアのアルノーは恋人ということなのです。
嬉しくて満面の笑顔をみせるレオナの真意がわからないアルノーは、あの日の返事はいつになったら聞かせてくれるのだろうかと真剣に悩んでいました。
第3幕
「ヴェスト街メインストリート・・・ここか・・」
鳥の顔のオリヴァーは編集者でした。
放浪癖のある作家アルノ-から、1年ぶりにもらった「引っ越しした」という手紙を握りしめて怒っていました。
突然、訪問してみると、アルノ-の横には人間の女の子が座っているを見てビックリしてしまったオリヴァーはどういうことなのかと問い詰めてみました。
異界人と人間・・・種族が違うのは承知の上で
「初対面の時にパートナーにしてほしいとは伝えているんですが・・・。返事は気長に待ちます」
アルノーの真剣な気持ちを知ったオリヴァーは、レオナの店に行ってみました。
レオナにアルノ-となぜ一緒に住んでいるのか聞いてみると、
「恋人だからじゃないですか?」
そして急にフニャフニャしてしまったレオナの顔を見て
『なんだ、しっかり恋人じゃねーか』
そう思いながらも、この二人の間にある微妙なすれ違いに気づいて笑いをこらえるのに苦労するのでした。
第4幕
毎日 一生懸命に働くレオナのおかげで売り上げが増えたからと、おかみさんがボーナスをくれました。
ボーナスなんて初めてもらったレオナは嬉しくて、アルノ-を連れて買い物に出かけました。
最初に入った店ではカフスボタンを買い、次はシャツ専門店でアルノ-の新しいシャツを仕立てました。
そして最後にアルノ-の髪をとめるリボンを買ったのです。
さすがにこれはおかしいと思って抗議すると、
「アルノーさんへのプレゼントを選んでいるんですよ?」
レオナの笑顔爆弾にキュンキュンしちゃうアルノ-でした。
買い物帰りに寄った公園で花冠を作ってくれたアルノ-に、レオナはお礼のキスをしました。
でも頬へのキスは友人同士で交わすものという認識から、
『フラれたんでしょうか・・・いや、異界人と人では認識の差があるのかもしれない・・・』
キスの真意を聞きたくても聞けないアルノ-は一晩中もんもんとし続けて次の日、熱を出してしまいました。
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第5幕
レオナは最近誰かに見られているような妙な感じがしていました。
この間、なくしたと思っていたハンカチをお店の常連の軍警さんが届けてくれたのですが、そのハンカチは何だか自分のものではないような違和感を感じるのです。
それからレオナは頻繁に物を無くすようになりました。
クリップやペン、ストラップなど些細なものですがアルノ-は何か不穏なものを感じていました。
翌日、アルノ-がレオナの店にいた時にちょうどやって来た、常連の軍警のクラウスとマルクスの臭いが気になりました。
無くしたはずのレオナのハンカチの匂いがマルクスからするのです。
実は彼女のところに戻ってきたハンカチはマルクスが作った偽物で、マルクスはストーカーだったのです!
夜、レオナの家の周りをうろついていたマルクスを捕まえたアルノーは、逃げようと抵抗する彼を容赦なく闇に葬ってしまいました。
暫くしたある日、店にやって来たクラウスがマリウスは挨拶もなく、突然に軍警を辞めてしまったのだと言っていました。
第6幕
二人が出会ってからもうすぐ1年が経ちます。
レオナは記念に何かお祝いをしようと提案したところへ、オリヴァーがやってきました。
編集者のオリヴァーはアルノーに原稿を書けと散々言い続けたのに、ことごとく無視されたので業を煮やして出向いてきたのです。
レオナのおかげで人間への偏見がなくなったアルノ-は、前に書いていたような小説は全く書けなくなっていました。
結局、小説を書くことになったアルノ-ですが、原稿の締め切りとお祝いの日がバッティングいてしまい、死ぬ気で頑張りました。
パーティー当日、仕事から帰ってきたレオナを待っていたのは、綺麗に飾りつけられた部屋と美味しそうな料理、そしてステキなドレスのプレゼントでした。
レオナからのプレゼントはスカーフです。
何故か突然に照れてしまう二人でした。
第7幕
ある日、レオナはおかみさんの知り合いの店のパンフレットの、ウエディングドレスのモデルを頼まれました。
撮影日にはアルノ-も付添で一緒にやってきました。
ウエディングドレスに着替えたレオナに感激しているアルノ-に声を掛けてきたのは、その店のマダムでした。
アルノ-をじーっと見て
「・・・いいわね」とつぶやきました。
ウエディングドレスのモデルたちの支度が整った頃に、スタジオに連れて来られたのはタキシード姿のアルノーです。
お互いの姿にドキドキする二人に、マダムのカンは冴えていました。
「レオこのパンフレットを配れば、ナさんは可愛いからきっとモテちゃうわ。繋いでおかないとさらわれちゃうかも♡」
二人の将来の姿を想像して嬉しくてニヤけてしまうレオナをよそに、
アルノ-は自分たちの関係がまだハッキリしていない今、マダムの言葉でさらに悶々となってしまうのでした。
第8幕
今日は国一番のお祭り『収穫祭』です。
レオナの店も大忙しで、午後になってやっと休憩をもらって見物に出て来たら街角でアルノ-にバッタリ出会ってしまいました。
休憩時間を終えたレオナは店に戻ってまた忙しく立ち働いていましたが、夕方になって思いがけないアクシデントに出くわしたのです。
なんと!異界人の恋人同士のプロポーズです。
「ぼくのパートナーになってください!!」
「もちろんよ!」
レオナはここで初めて知ったのですが、異界人の『パートナー』の意味するところは
「恋人」ではなく「夫婦」だったのです!
そのことに気づいたレオナは、初対面の時にアルノ-に言われた言葉を思いだして混乱してしまいました。
レオナはやっと自分たちのとんでもないすれ違いに気がつきました。
でも、お返事もしていないことにも気づいたのです。
第9幕
収穫祭の日から重くなっていく空気に、二人の緊張感は否が応でも高まっていきました。
パートナーの意味を確認したいレオナと、早く返事をもらいたくてたまらないアルノ-。
二人の頭の中ではこの1年のあんなことやこんなことがひしめき合ってこんがらがっていました。
そこでレオナはハタと気がつきました。
パートナーになるというのは『結婚』だと!
そして、自分がまだ結婚するという覚悟が持てないこともわかっていました。
でも、アルノ-のことは大好きです。
その気持ちを泣きながら正直に話すと、アルノ-は嬉しそうにこう言いました。
「レディ 君に恋人がいないなら、その席に私を座らせてくれませんか」
「私の恋人さん、これからよろしくお願いします」
そう言って、今度は頬ではなくて唇にキスをしたのでした。
感想
とてもカワイくて丁寧な絵柄で、すごい好きなタイプのマンガです。
作品を呼んだのは「世界の隅のオペレッタ」が初めてですが、一目惚れをしてしまいました♡(≧▽≦)
アルノーが書いた小説ってどんなものだったんだんでしょうか?
レオナに聞かれた時の反応からすると、とんでもないものみたいですね(笑)
きっとすごい人間蔑視のエログロかも?
レオナに見られたら死んでしまうほどのやつって、よっぽどのドロドロかもしれませんんね。
ところでアルノーって紳士な顔をしていますが、異界人ってやっぱり獣なんでしょうかね。
第1幕の店長も、第5幕のマルクスもどこへ消えてしまったのでしょうか?
「表に出なければないのと同じです」
すごく怖いセリフです・・・。
この人、前はどんなことをしていたのやら・・・。
1巻で終了のようですが、その後の二人を読みたいと思っているのは私だけではないと思います。
是非、また続編を描いてほしいと望っています。
パートナーになってからもフワフワしたレオナがモフモフしているところとか、もしかしたら子供とか?見てみたいですね~(*´▽`*)
✒詳しくはこちらもご覧ください↓
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2巻 or 続編の予想は?
今のところ2巻の予定はないようです。
でも今後のことはわかりませんから、気をつけてチェックしていきたいと思います。
ところで、「世界の隅のオペレッタ」と同時発売の「異種恋愛物語集4」にアルノ-さん視点での短編、2017年6月28日発売のゼロサム本誌にはレオナ視点での短編がそれぞれ掲載されているということです。
✒「アルノーさん視点」はこちらもご覧ください↓
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✒「レオナ視点」はこちらもご覧ください↓
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まとめ
今回、紹介したコミックスは、
「世界の隅のオペレッタ」
- あらすじと感想
- 2巻or続編の予想は?
- まとめ
以上でした。
かわいくてじれったくて、でもニヤけてしまうズレまくりの両片思いのお話でした。
この二人には永遠に幸せでいてほしいと思いました。
ではでは(^0^)/