引用元https://www.amazon.co.jp/
お元気ですか?うめきちです(^o^)/
松尾由美先生原作「九月の恋と出会うまで」の菅田うり先生によるコミカライズが2019年2月12日に上下巻で同時発売されました。
タイムパラドックスを絶ち切るために”シラノ”という男を探す二人。
しかし志織を助けたのはシラノの強い想いだと確信する平野と、いるはずのないもう一人の自分が相手の人生に及ぼす危険を恐れてマンションを引き払ってしまいます。
今回は「九月の恋と出会うまで」下巻の紹介をしたいと思います。
「九月の恋と出会うまで」下巻
- 上巻のおさらい
- あらすじと感想
- 原作
- 映画化のお知らせ
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「九月の恋と出会うまで」下巻
上巻のおさらい
北村志織は、九月のある日、部屋の壁の穴から「一年後の今日、隣の部屋から」話しかけているという声を聞く。声の主・シラノの指示に従うことで、志織は空き巣に殺されるはずだった運命を免れた。
しかしその後、自分が殺されるという悪夢に悩まされるようになる。
相談を受けたマンションの隣人・平野は、志織が助かったことで”タイムパラドックス”が生じていることに気づき…。
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あらすじと感想
真一はシラノじゃなかった
マンションのオーナーの招待で、この町一番のレストランで元彼の真一に再会する志織は、彼がシラノかもしれないと淡い期待を抱いていました。
ところが海外勤務から帰国した真一は結婚相手の女性を連れて来ていて、志織とのことは過去の綺麗な思い出になっていたのです。
平野の前から姿を消す志織
唯一のあてが外れてしまった志織は、『殺されるかもしれない』という恐怖と、いるはずのない自分の存在が平野の人生を変えてしまうかもしれない恐怖に板挟みになって、相談できないでいるうちに転勤の打診を受け、マンションを引っ越すことにしてしまいました。
その頃、平野はミステリ大賞の応募作品に取組んでいたので志織とは会う機会もありませんでした。
平野に心配をかけないためにウソの手紙を書いて2Aの部屋に挟み、本当の気持ちを書いた手紙はバンホーと一緒に缶に入れてマンションの白樺の木の下に埋めました。
志織がすでに引っ越してしまったことを知った平野は大きなショックを受けます。
一方、志織は転勤先の茅ヶ崎で何事も無く暮らしてやがてアッという間に夏がやってきました。
新聞で平野がミステリ大賞を取ったことを知った志織は、嬉しくて彼の本を夢中で読みました。
やがて9月になり、1年前に自分は死んでいたかもしれない日が近づいてきました。
タイムパラドックスは絶ち切られていないのでもしも自分が死ぬとしても、なるべく周りに迷惑をかけないようにしたいと思いながらも、その日がやって来るのが怖くてたまらい志織でした。
シラノからの電話
そんな時に突然非通知の電話がかかてきたので、恐る恐る出てみると、それは懐かしいシラノの声だったのです!
しかも「明日の1時に山下公園の噴水の前に来てください」という呼び出しです!
今はもう怯えながら待つのもいやなので、電話の主が誰であっても待ち合わせの場所に行くことにしました。
そして指定された噴水の前で待っていると、現れたのは髪が伸びてメガネを外した平野だったのです。
破れかぶれな気分で突撃してきたし織の前にまさかの平野?
なんかちょっとイケメンに見えませんか?(#^.^#)
エアコンの穴から①
そして彼の口から信じられない話しを聞かされました。
住人のいなくなった2Bも借りた平野は、ある日、エアコンの穴から志織がバンホーに話しかける声を聞いたのです。
それは紛れもなく1年前の志織の声で、シラノが現れないなら自分がシラノになろうと平野は決心しました。
それからは志織から聞いていたままに、シラノがした通りのことを実行していったのです。
やがて白樺の樹の下に埋められたラブレターを見つけた平野は、自分の方が先に志織に恋をしたことを告白し、絶対に死なせはしないと強く抱きしめます。
タイムパラドックスを絶ち切るために!
想いが通じ合った二人には今からやらなければならい重要なことがありました。
1年前の志織に何があっても必ず3度目の尾行に行かせ、夕方5時まではこの部屋に戻って来ないようにさせることです。
1年前の志織は、この時点ですでに平野に惹かれていたので「平野を助けられるのはあなただけだ!」と言われればそうするしかないことがわかっていました。
これで熱があっても尾行するために部屋から出た志織は空き巣に殺される運命から逃れることができるはずです。
バンホーに残された旧バージョンの記憶
ほっとした平野はバンホーが入っている缶が開いていることに気づいて蓋を締め直そうとして触ったとたん志織が殺されるバージョンのイメージが頭に流れ込んできました。
隣に引っ越してきた女の子に一目惚れした平野は、あの日、帰宅してきた時に隣の部屋のドアが半開きになっていて床には砂利が・・・。
何かおかしいと直感で感じた彼は、志織の部屋に入ってみるとそこには恐ろしい光景が!
第1発見者になった平野はそれから何も手につかなくなり、時折、借り手がつかないままの隣の部屋に入り込んで志織を思い出しては、恐ろしさと悲しみうちひさがれる・・・。
エアコンの穴から②
そんな日々を繰り替えしながら1年が過ぎようとしていたある日、エアコンの穴から懐かしい声が聞こえてくるのに気づいたのです!
まさかと思いながらも小説ならありがちなタイムパラドックスを想像し、穴の向こうの1年前の志織を守るために行動を起こしました。
シラノの正体が自分自身だったことに気づいた平野は、3度目の尾行の後に現れなくなってしまった志織が死んだのか生き延びたのかわからないままになってしまったことで、一方方向にしか進まないはずの時間がどこかでまた捻じれて彼女に会えることがあるかもしれないと思うようになり、また再び小説を書き始めたのです。
なんかここでグルグルと矛盾が繰り返されてます。
旧バージョンと現行バージョンの間では時間の流れさえも違うような気が?
これが二人の間に生じたタイムパラドックスってことなのかもしれませんね。
- 引っ越しした志織を想いながら小説を書き、エアコンの穴から声を聞いた現行バージョン平野⇒偽シラノへ。
- 3度目の尾行の後、生死がわからないままの志織を思いながら、再会できる日を思って努力を始め、小説を書き始める現行バージョン平野⇒自分がシラノだと気づく。
- バンホーの記憶から、殺された志織を想いながら小説のような奇跡が起こることを願う旧バージョン平野⇒本物シラノ。
世界をずっと確定させるために
そして今、再会した二人は穴の向こうの志織が1週間後に3度目の尾行を実行してタイムパラドックスを絶ち切ってくれるのを待つのでした。
やがてやって来た9月29日の午後5時。
志織は死なず、バンホーからは恐ろしいイメージは見えなくなり、平野の時間も正常に進んでいます。
平野は二人が一緒にいるこの世界をずっと確定させるために別の部屋で一緒に暮らすことを提案するのでした。
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面白い物語でしたね~。
旧バージョンと現行バージョンが入り組んでわかりにくい部分もありましたが、強い気持ちが起こした奇跡と思えば理解できます。
もしかしたら自分たちが気づかないだけで、割りと起こっている現象なのかもしれませんね。
だとしたら怖いけど、大切な人の無事を思えばアリかもしれません。
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➜漫画「九月の恋と出会うまで」上巻ネタバレ感想 壁の穴から聞こえる声が
原作
- 2016年2月に発行された原作「九月の恋と出会うまで」
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映画化のお知らせ
「九月の恋と出会うまで」に実写映画が決定!
公開は2019年3月1日です。
主演は高橋一生さんと川口春奈さんです。
まとめ
今回は「九月の恋と出会うまで」下巻の紹介でした。
不思議なお話でしたが、二人には幸せになってほしいですね(#^.^#)
こうやって未来は無限に分化していくのか~。
ではでは(^0^)/
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