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お元気ですか?うめきちです(^o^)/
ちょっと気になるマンガを見つけたので紹介したいと思います。
新潮社のBUNCHコミックスから2019年7月9日に出版された磯見仁月先生の「傾国の仕立て屋ローズ・ベルタン」1巻です。
かの有名なマリー・アントワネットの寵愛を受け、ファッションデザイナーの祖となった実在の人物ローズ・ベルタンの野心が服飾に革命を起こし、同時に激動の時代も革命へと向かって大きな流れとなっていく波乱の物語です。
そこで今回は「傾国の仕立て屋ローズベルタン」1巻の紹介をしたいと思います。
「傾国の仕立て屋ローズベルタン」1巻
- あらすじと感想
- 2巻の発売日予想
- 「傾国の仕立て屋ローズベルタン」を無料で読む方法
- まとめ
(※なお、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意くださいね!)
「傾国の仕立て屋ローズベルタン」1巻
あらすじと感想
1針目 可愛いドレス
1766年フランス王国の地方都市アブヴィルにマリー・ジャンヌ・ベルタンという髪結いと仕立物の仕事をしている女がいました。
彼女の腕とセンスの評判は上々で毎日お客がひっきりなしですが、本人自体は愛想がなくて可愛くない女だったので結婚相手などいるはずもありませんが、幼なじみのマルセルに、ほのかな想いを抱いていました。
なのにある日、町の有力者の娘・ララが結婚するから花嫁衣装を作ってほしいと言ってきた時に、婚約者として連れてきたのが何とマルセルだったのです。
「「傾国のお姫様」になれるようなドレスにして!」
それが幸せそうに顔を輝かせるララの注文でした。
「私に任せて」
ショックを隠してベルタンが縫い上げた、素晴らしい花嫁衣装をまとってララとマルセルの結婚式は盛大に行われ、ベルタンはそのお礼にと「花嫁のベール」を贈られますが・・。
その夜、ベルタンはベールを被った自分の姿を鏡に映し、「私には似合わないな・・・」と涙を流すのでした。
『「傾国の仕立て屋」になってやる!』
それを機にベルタンはパリに行くことを決心したのです。
2針目 お針子が売るもの
パリの街に到着するとその大きさと人の多さに驚くバルタンですが、翌日には叔母のバルビエの紹介でジェーベル河岸通りの仕立て屋のお針子として働くことになりました。
この店には大勢のお針子たちが住み込みで働いていますが、みんなそんなに真面目に働いているわけではなく、店長が出かけてしまうとサボるのが当たり前でした。
店長になるにはまずは腕を磨き、ドレスのデザインができることはもちろんのこと、お客や経営者に気に入られることが重要だと聞いたベルタンは、それならお針子としてのし上がればいいことだと、まずは「パリ1番のお針子」を目指すことを目標に決めました。
店の仕事は、お客が来たらデザイン画やファッションブックからイメージを決めて採寸、仮縫い、完成品をお客に渡してOK!
しかも驚いたことに、男性客は窓から店内のお針子を見て入って来るのです。
つまり女としての魅力も大きく、うまくすればステキな男性ともお近づきにもなれるというわけでした。
既製品のないこの時代は、服はすべてオーダーメイドなので、庶民は仕えている主人のお古をもらうか、古着屋で買うのが普通です。
とにかく女が稼ぐのは容易ではなく、許された数少ない仕事の一つが仕立て屋でした。
なので流行の発信地でもあるパリは、作る側にとっても着る側にとっても最高の舞台だったのです。
そんな中、娼婦かと見紛う美しい女がお金持ちの男性と店にやってきました。
「あれがパリ1番のお針子、マリー・ジャンヌ・ベキューよ」
3針目 パレ・ロワイヤル
べキューはヌープ・デ・プティ・シャン通りの仕立て屋ア・ラ・トワレットにいるお針子ですが、腕はともかく美しい彼女見たさに男性客が通って大繁盛しています。
ベルタンの同僚たちは「私たちも服を売りたきゃ女を売るしかないのよ」と諦めきった表情で言うのでした。
「あなた様が選んで下さらないの?」
男性客の腕にしなだれかかるべキューは、しかし彼が選ぶ布地のはことごとくケチをつけたあげく、自分が勤めている店に行けばもっと目新しいものがあると言って出ていこうとしました。
そんなべキューの腕を摑んで「私に仕立てさせて下さい」と言ったのはベルタンだったのです。
新入りのベルタンに、パリに出てきたばかりの田舎者だと上から目線で見下すべキューは、
「女で服は売らないわ!」と言われ、「そこまで言うのなら」と、ベルタンに仕立てを頼むことになったのです。
『期限は1週間。パリの街を闊歩したくなるようなもの!』
自信たっぷりで請け負ったベルタンですが、パリではどんなドレスが新しいのかまだよく知りません。
そこでパリでの最先端を知るためにパレ・ロワイヤルにやってきました。
ここは娼婦のたまり場で、とびきりの男を手に入れるためにどの女も美しくめかしこんでいるのです。
ここで観察していれば何かを掴めるかもしれないと座り込んだベルタンですが、彼女を娼婦と間違えた男たちが声をかけてきました。
しつこい男たちから逃げだしたベルタンは、今度は狭い路地で別の男に手を摑まれてしまいますが、その男は櫛を取り出すと、あっという間に彼女の髪を別の髪型に結い直して抱きしめ、恋人同士のようなふりをして追手をまいてくれたのです。
彼はレオナール・アレクシス・オーティスという名の、パリ1番の髪結いだと言いました。
4針目 男の性
ベルタンがパレ・ロワイヤルにいた理由を聞いたレオナールは「それならべキューの店を観に行こう」と提案し、敵情視察に行ったふたりですが、あまりの混雑ぶりに表からの観察は諦めて裏に回ることに。
高い窓に梯子を立てて二人で並んで覗いてみます。
店内の様子はベルタンの店とは比べものにならないほど煌びやかに洗練されていて、べキュー目当ての客ばかりがひしめいていました。
そこへデュ・バリー子爵と言う男が現れましたが、べキューの色仕掛けをものともせず、
「下がれ 下賤が!」と一喝したのです。
それに驚いてベルタンとレオナールは梯子から落ちてしまい、あろうことかベルタンの下敷きになって彼女のきれいな足を見るはめになったレオナールは、彼女の平手打ちを喰らってしまうのでした。
「男は皆スケベだ!そしてスケベには「オープンスケベ」と「ムッツリスケベ」しかいない!」
ベルタンにぶたれた頬を水で冷やしながら、男の性を力説するレオナール!
レオナールの見立てではデュ・バリー子爵はムッツリスケベだからお色気過剰のべキューの露出を下げれば満足するかも・・と言いました。
けれどべキューの注文は「パリを闊歩したくなるようなドレス」
隠すのが好みの男と露出が好みの男・・・両方を満たすドレスなんてあるのだろうか・・・。
そんな風に考え込んでいたベルタンの目の前で、通りかかった女の子に気軽に声をかけるレオナール。
びしょ濡れのレオナールの後ろ姿を見たベルタンは、水にぬれて肌が透けて見えるシャツに閃きました!
「べキューのドレスを見つけたわ!」
5針目 3人目のマリー
やがて約束の1週間が立ち、ベルタンから連絡を受けたべキューはどんなドレスができたのか見に来ました。
「名付けて『淑女の夜遊び風』でございます」
披露されたドレスは首までしっかりとつまった喪服のような黒い地味なもので、べキューは一目見て怒りだしました。
けれどベルタンは「着てみればわかります。着てからご判断を・・」と言って、べキューに着付けをすると・・・。
しっかり覆われた胸から首にかけての部分は繊細なレースで仕立てられ、離れると肌が見えなくなるけれど近づいてみるほどに肌が透けて見えるという趣向のドレスで、隣を歩く男にだけその魅力を独占できるというものです。
「このまま着て帰ります。ありがとうベルタン」と、満足げに微笑むべキュー。
ほどなくベルタンのドレスを着たべキューは彼女の狙い通り、デュ・バリー子爵に身請けされました。
一方、ベルタンの所にべキューのドレスを仕立てたお針子の会いたいとやってきたお客は、パリきって高級店「仕立て屋トレ・ガラン」の経営者パジェルだったのです。
同じ頃、神聖ローマ帝国オーストリア領ウィーン シェーンブルン宮殿ではまだ幼いマリア・アントニア(後のマリー・アントワネット)が「勉強なんて大嫌い!」と叫んでいました。
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史実だから当然ですが、ベルタンってすごい存在感のある女性ですね~(#^.^#)
この野心の塊りのような人がゆくゆくはフランスの命運にも関わってくるとは、めっちゃ面白そうなマンガじゃないですか!
はるか昔に流行った『ベルサイユのばら』にも登場した女性で、すごく気になるわき役だったので彼女を描いたマンガだと知って興味深々!!
ドラマティックな物語を読みやすくしたマンガ、この先のハラハラドキドキの展開、楽しみですね~(≧◇≦)
章ごとの「仁月の甲羅書き雑学」も知らない18世紀事情が満載のコラムで「へ~!」が連発で一見の価値ありなので読み飛ばさない方がいいですよ♡
2巻の発売日予想
「傾国の仕立て屋ローズベルタン」2巻の発売日は、2020年早春という事で、2月~3月くらいと予想してみました。
また詳しい情報が入り次第更新していきたいと思います。
しばらくおまちくださいね!
「傾国の仕立て屋ローズベルタン」2巻は2020年2月7日に発売されました。
「傾国の仕立て屋ローズベルタン」を無料で読む方法
どうなるのかとドキドキしましたが、文章で読むより画があるほうが格段に面白いのは請け合いです!
☟詳しくはこちらをご覧くださいね☟
まとめ
今回は「傾国の仕立て屋ローズベルタン」1巻の紹介でした。
久々にドキドキするマンガでした。
早く続きが読みたいですね!
ではでは(^0^)/
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